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パフォーマンス&トークイベントデー


2024年11月30日(土)

午前中少し作業してから昼過ぎに上野へ。
上野公園は大賑わいで、外国人だらけだ。
みんなしきりに紅葉の写真を撮っている。
そんな外国人の様子から、秋は美しい季節だなと、改めて気付かされる。
上野は時々来ると外国人の多さにうんざりすると共に、彼らの活気に刺激ももらえるので、時々は来るもんだなと思う。

東京国立博物館「あそびば☺とーはく!」(https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=11142
という企画の見学をしようと思った。
博物館で周りの目を気にせず子どもも一緒に楽しめて、子どもに「楽しかった」と思って帰ってもらえるように・・・と、子どもたちが思いっきり遊べる部屋を作ったという企画。
僕も子どもの頃から親に美術館・博物館に連れて行ってもらっていたので、これは素晴らしい企画だなぁと思って、子どもいないけど見に行ってみた。
そしたらオッサン1人はお断りで、子連れじゃないと入れなかった。
まぁそれは半分冗談で、土日は予約が必要なのは知った上で予約せずにちょっと覗きに行った感じだったんだけども。
雰囲気は分かったからそれで良かった。
受け付けのスタッフの人も優しくて、なんだかテーマパークみたいだった。
今回は期間限定だったけど、こういう場所がいつもある美術館・博物館が増えると良いなと思った。

東京都美術館で「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」(https://www.tobikan.jp/exhibition/2024_issontanaka.html)を見た。
一村は前から好きな作家で、まぁそこそこ作品は見てるし、混んでるっぽいから行かなくても良いかなぁと思ってたんだけど、ネットで話題になっていたので行ってみた。
行って本当に良かった。
山あり谷ありの人生だったけど、どこまでも絵に真摯に向き合い続けた生き様を、その作品を通して体に浴びた。
展示のキャッチコピーが「不屈の情熱の軌跡」なんだけど、本当にその通りだなと思った。
見れて良かった。
奄美大島に行きたいなぁと改めて思った。
来年こそ。

TAKU SOMETANI GALLERYに移動して、やましたあつこの個展「寝ても覚めても」(https://takusometani.com/2024/11/10/やましたあつこ個展「寝ても覚めても」/)を見た。
ここ数年ずっと描いてるペンの作品に加えて、久しぶりに油絵を描いている。
どちらも今までのシリーズから続いている作品群だけど、より煮詰まり、磨かれている感じがした。
ペンと油彩のシンプルな色の対比が気持ち良い空間だった。
久々に顔を出したので、染谷さんと色々近況報告をした。

代田橋へ。
今日はキュレーションを担当している展示「ニューバランス」(https://www.tokyoartbeat.com/events/-/New-Balance/7-AE-69-A23/2024-11-23)のパフォーマンス&トークイベント。
始まる前に軽く打ち合わせをして、準備をする。
Oさんがフルーツサンドをいっぱい買ってきてくれていた。
フルーツサンド、大好きだ。

どれだけ人が来てくれるのか分からなかったけど、程よく会場がいっぱいになる感じだった。
いっぱい来て下さって嬉しい。
久しぶりに再会する人もいたりして嬉しい。

僕も進行役として少し今回の企画について紹介したりなどした。
パフォーマンスは、植田さんの音楽(YouTubeに上がってるプロレス動画の音声をその場で色々いじっていた)をBGMに田中くんがライブペインティングをして、プロレスラーのマスクを被った須田さんとOさんがプロレスみたいなやり取り(マイクパフォーマンスをしているOさんに須田さんがビンタ)をして、2人共マスクを被ったままライブペインティングするって流れで、まぁつまりヤバかった。
詳細詰めずにやったけど、面白いことが起こるもんだなぁと思った。

トークは、質問役に東大の博士課程でアーティストの研究をしているリンファンさんを迎えて話した。
リンファンさんがいてくれるお陰で客観的な視点が一つ出来たので、参加してもらえて本当に良かった。
内容は、やっぱり植田さんとOさんを中心にして、人としての自分とアーティストとしての自分の違いとか、SNSとの付き合い方とか、幅広く行ったり来たり、淀み無く色んな話題が展開された。
良い時間だった。

須田さんがOさんをビンタする時に、確か「づべこべ言ってねぇで絵描けよクソジジイ」みたいなことを言ったんだけど、そのセリフが素晴らしかったと植田さんがいたく感動していた。
そう言われて僕も感動した。
今回のグループ展は明確なテーマとかがなく、良い感じにゆるく集まり、みんなで面白いことしようという雰囲気だった。
「ニューバランス」というタイトルも須田さんがなんとなく付けたものだとトークで話していた。
今、作品を展示をするとなると、とにかく色んな説明が付いてきて、純粋に絵を描いて見せることを作家自身が楽しむよりも先に、色んな言葉や情報が来てしまいがちだ。
それが作家を縛ってしまうことも少なくないと思う。
だから今こそ、づべこべ言わずに描いて見せ合おうぜっていう企画だったんだなと、そしてそれが上手くいったんだなと実感した。
こういう機会を持てて、その一助を出来て良かったなと思った。
嬉しかった。

終わった後はみんなで車座になって飲みながら喋っていた。
皆さん(特に写真家の久家さん)に凄く励まし、背中を押してもらった。
もっと頑張れる気がする。
自信持たないとなぁ。

帰宅して、ご飯を食べた。
近所のスーパーで売っていた千葉産の天然カンパチのお造り。
カンパチ好きなんだよなぁ。
甘くて美味しい。
特に天然物は。
イベントどうなるかなぁと思ってたけど、皆さんのお陰でなんとかなって良かった。
ホッと一息つく。
Oさんにもらったフルーツサンドを食べて、満足感を噛み締めてから眠った。

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