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見えない絵、見える時間


2024年6月15日(土)

午前中に家庭菜園での肉体労働をする。
プチトマトが大成長だ。
昼から日本イスラム協会の「イスラエルから見たガザ紛争」と題した講演会(https://www.l.u-tokyo.ac.jp/event/14240_00004.html)をオンラインで聞く。
鶴見太郎氏による「どこまでがヨーロッパ史で,どこまでがイスラエル史か―ガザ攻撃の背景」と、鈴木啓之氏による「イスラエルにとってのガザ地区」。
情報量が多くて、ちょっと一筋縄ではいかない。
難しい・・・が、勉強になる。

夕方から表参道のvoid+にO JUNさんの個展 「絵のある部屋」(https://x.gd/jfvHj)を見に行く。
Oさんが最近ハマっていると言っていた灰色が印象的な作品が並ぶ。
良い色。
灰色とひとくくりに出来る中の微妙な差異が面白い。
目当てのライブペインティングは、Oさんが絵を描く机の真横の特等席で拝見。
部屋が狭くて人がいっぱいだったので、前に詰めている内にそこまで行ってしまった。
近過ぎ!
ライブペインティングはOさんが継続的にやっている、鉛の被り物を被って、目隠しした状態で描くやつだった。
目隠ししてカッターで鉛筆を削ったりするものだから、皆ヒヤヒヤした。
だんだん疲れてきて呼吸の荒くなるOさんと、その様子を応援しながら見守る観衆。
これまでも何度か見ているけれども、狭い部屋でぎゅうぎゅう詰めになってやると、格段に緊張感が増すと感じた。
そして時々、Oさんらしいユーモアもあって、ふっと緊張がゆるむ。
楽しい時間だった。
完成した数枚の絵はフレームの中に、畳んだ状態で重ねられて、見えたり見えなかったりする。
もう完全な状態で見えることは無い。
ライブペインティングを見ていなければ、そこに何が詰まっているのかは分からないなぁと思ったけれども、それはそれで良いのかもしれない。
そもそもOさん自身も、描いている時は見えていない訳で、鑑賞者もそれを追体験出来るかのように、Oさんのパフォーマンスの時間が詰まっているように感じる。
ライブペインティングは7月13日の最終日まで29日を除く毎土曜日、17時からあって、同じフレーム内に絵が重ねられていくらしい。
そこにはこの個展の会期の時間も詰まっていく。
また見に来たい。

やましたあつこ、久家靖秀さん、カワクボカノンさん、今村仁さん、東大美術サークルのオグラくん、アイゾノさん・・・ら、色々顔見知りが集まっていたので色々話をする。
レセプションもあってもっとゆっくり話したかったけど、18時からミーティングの予定があったので、早めに失礼する。
いつもズルズル長居してしまうことが多いので、自分的にはアッサリだと感じるぐらいでちょうど良いのかもしれないと思った。
せっかちとまではいかなくても、江戸っ子みたいになりたい。

夕食に初鰹を食べた。
美味しかった。
江戸っ子も楽しんだんだろうなぁ。

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