いかなごのくぎ煮への愛と母への尊敬
2024年4月8日(月)
体調良くないから休もうかなぁと思ったけど、無理して行ったら行ったで色々とやることが降ってくる。
休んでたらどうなってたんだろうか。
それはそれで上手く回ってたんだろうか。
みんな困ってたんだろうか。
人から必要とされることはヤル気の一つにはなるけれども、あまりそこに重きを置きたくない気もする。
自分の内側から始まることの方が大事な気もする。
スーパーの魚売り場を歩いていると、いかなごのくぎ煮が売っていた。
いかなごという魚の稚魚を甘辛く、錆びた釘のような見た目に炊いた料理で、ご飯とよく合う。
兵庫県を中心に、関西ではおなじみの春の味だ。
大阪のスーパーでは春になると必ず売っていたので、実家ではよく食べていた。
東京ではあまり見かけることが無いので、帰省したタイミングぐらいでしか食べなくなっていたんだけれども、今日はたまたま出会ったので買ってみた。
まだ4月だけどもうこんなに大きいのかぁと思ってちょっと迷ったけども思い切った。
大きくなると硬くなるので、小さい方が美味しいのだ。
季節が進んでいく程、どんどん大きくなっていく。
あと100g699円と良い値段がすることも迷いポイントではあったけども勢いでいった。
郷愁に駆られて母親に画像を送ってみると、大きいから新物ではなく冷凍ではという冷静な返事がきた。
膝を打った。
そういうことか。
だから大きいのか。
そう言えば関西で売ってるやつは「新物」ってシール貼ってることが多いけれども、これは貼っていない。
いかなごのくぎ煮というだけで季節感じちゃってた自分がまだまだ未熟であることを痛感した。
とは言え、味は美味しい。
知っているいかなごのくぎ煮の味だ。
ちょっと硬いけど、ご飯が進む。
舌鼓を打ちながら、いかなごのくぎ煮への愛と母への尊敬の念を深めたのだった。