南ノ三奈乃(MinanoMinamino)
奇譚――奇妙な味や不思議な匂いのする物語を12篇、ほろほろと書き綴りました。
ミナノSF劇場へようこそ!――SF短篇・掌編集。 ※イラスト/ノーコピーライトガール
長編小説(マガジンにまとめたもの & 他サイトに公開したもの)のご紹介です。 イラスト/ノーコピーライトガール
エッセイ集です。台湾での、日々の生活のあれこれ、気に入ったもの、気になったもの、少し考えてみたことなど……。 イラスト/ノーコピーライトガール
日々の出来事を「三十一文字」で切り取っていけたら…と思っています。 ※イラスト/ノーコピーライトガール
前の記事で、拙作「ラン・ライク・ア・ガール」が「第6回ことばと新人賞」の最終候補作の一つになったことをご報告しました。 受賞には至らなかったので、要は「落選報告」だったのですが、まあ、それでも最終候補作に選んでいただけたというのは純粋に嬉しく、厚かましくも前回の記事を書いた次第です。↓ さて、『ことばと』vol.8出版と同時に、版元である書肆侃侃房さんのwebサイトで、「第7回ことばと新人賞募集開始」の告示がされました。↓ わたしとしては、次回もぜひ応募したいと思い、勢
櫟茉莉花さん主催の『54字のプチ宴』に参加します。 #54字のプチ宴
拙作『ラン・ライク・ア・ガール』が第6回「ことばと」新人賞の最終候補作になりました。 結論を先に言いますと、受賞には至りませんでした。(この作品では「灰原南」というペンネームを使っています。ちなみに今回は受賞作なし、でした) 「ことばと」新人賞というのは、書肆侃侃房の主催する新人文学賞で、「ことばと」編集長の佐々木敦さんをはじめ、江國香織さん、滝口悠生さん、豊﨑由美さん、山下澄人さんが選考委員を務めていらっしゃいます。 「ことばと」新人賞のユニークなところは、受賞に至ら
「書く」という行為は自己表現、だから自分が書きたいことを書きたいように書けばいいんだ。 ――という考え方があります。 別に間違っているとは思いません。その結果、すごい作品が生まれることだってあるでしょう。 でも、誰かが「書きたいように書いた」作品が、他の誰かの「読みたい」作品になるとは限りません。いや実際のところ、独りよがりで、つまらない作品になってしまう可能性の方が高いのではないでしょうか。 かくいう私も、書くものはほとんど自己満足。ほぼほぼ「書きたいことを書きたい
この間、お友達と「句会」をして遊んだんです。 その時わたしが詠んだ句…… まあ、句のできばえはどうでもいいのですが、今日これを使って生成AIで遊んでみました。以下は、わたしとAIのコミュニケーションの記録です。 使用した生成AIは、MicrosoftのCopilotとChatGPT3.5です。 では、まずCopilotから。 わあい、褒められましたよ! さらに、返歌までくれるとは! しかも、「このような交流は、俳句の世界でのコミュニケーションの醍醐味の一つですね」だな
先日、わたしの短編「白熊」が「オトラジ小説コンテスト」の受賞作の一つに選ばれました、という記事を書きましたが、本日、賞品である石田衣良先生のサイン本が届きました! こんなに速やかに対応して下さっただけでなく、わたしが海外在住ということで、とてもご丁寧な梱包のEMSで送ってくださり、本当に感激しました。 サイン本は、石田衣良先生のデビュー作(単行本第1巻の刊行は1998年)にして、現在まで四半世紀以上続いている、累計460万部の国民的ヒット作「池袋ウエストゲートパーク」シリ
なななななんと、わたしの短編小説「白熊」が、「オトラジ小説コンテスト」の受賞作の一つに選ばれました!! ――やったあ!! めちゃくちゃ嬉しい!!! 「オトラジ小説コンテスト」というのは、『石田衣良 大人の放課後ラジオ』の番組内で行われた小説コンテストです。 『石田衣良 大人の放課後ラジオ』(通称「オトラジ」)は、小説家の石田衣良さんを中心に、プロインタビュアーの早川洋平さん、声優コンテンツを中心に活躍される美水望亜さんのお二人が脇を固める番組で、YouTube、ニコニコ
それでは皆さん、「新年快樂」!! ※ちなみにバレンタインデー当日の14日は、今年は旧暦の1月5日にあたり、台湾の暦では「開市」(市が開く日)となります。 #54字の宴 #チョコレート
独特の風味から、中華料理の「珍味」とも称される「皮蛋」。 アヒルの卵を発酵させるため、独特の匂いが生まれます。この匂いが苦手で食べられないという人もいるようですが、わたしは「皮蛋」、大好きです。 一般的に、台湾の「皮蛋」は中国のそれに比べ、匂いがきつくなく、それでいてお味は濃厚且つまろやかなので、お薦めです! さて、この台湾「皮蛋」――もちろん、いろいろなブランドがあるのですが、今回包装にビビッと来て、買ってみたものがおいしかったので、ご紹介したいと思います。 それが
「ねえ、どこに行ってたの?」 僕は彼女に訊いた。 「どこ?」彼女は訝しげに目を細める。「お手洗いって言わなかったっけ?」 「君は確かにトイレの方向へ消えた。今から五分前に」 「どこかおかしい? 時間が短すぎた? 長すぎた?」 「時間が短いのか長いのかって、相対的な問題だよね」 「どういうこと?」 「五分という時間は、トイレに行くふりをしてこっそり裏口から出て、タクシーで港の倉庫まで行き、監禁していた人質を殺害するには足りないかもしれない。でも、ちょうど裏口のところにいる人間
昨日(13日)に行われた「台湾総統選挙」。日本でもニュース等で報道されたと思いますが、民進党の「賴清德・蕭美琴」コンビが558万票(得票率40.05%)を獲得して勝利しました。 この選挙は「直接選挙」と呼ばれるもので、台湾国民が直接、自分の好きな総統候補に投票するという制度です。 このように、日本と台湾では選挙制度が異なります。最近、台湾の総統選挙は世界的に注目されていることもあり、台湾国民が一体どういう流れで総統を選ぶのかを紹介するのも何かの参考になるかと思い、Q&A方
雖然恭喜❝美德贏台灣❞,但可惜國會沒有過半。 奇怪......黑道、洩漏機密、胡說八道的都當選, 阿苗、淑華、佩芬及義川都沒有當選...... 因為有點高興不起來,今天用華語來表達心意。
先日、拙文「台湾総統選挙について」を公開しました。↓↓ 民進党が製作した選挙広報動画を紹介し、わたしなりの解説を少し加えました。 ただ、肝心なところが説明できていないのではないか、といういわゆる隔靴搔痒の感があったことも否めませんでした。 台湾総統選挙は現在、現与党・民進党と、野党・国民党、それから民衆党との三つ巴の戦いになっているのですが、とりわけ二大政党である民進党と国民党との間には、単なる政策の違いだけではなく、台湾人の「自我認同」(アイデンティティー)の問題があ
台北駅の近くに、「二二八和平紀念公園」という公園があります。「二二八」というのは、「228事件」を指します。 「228事件」とは、第二次世界大戦終結直後の1947年2月28日、台湾で起こった大規模な官民衝突事件です。 今回の記事は、台湾近現代史を紹介することが目的ではないので、「228事件」については簡単な紹介にとどめますが、その経緯をざっくり説明すると、以下のようになります。 1945年の日本敗戦に伴い、半世紀に及んだ日本殖民地時代は終わりました。代わりに中国から渡っ
来週の土曜日——1月13日は、台湾にとって重要な日です。 それはこの日、2024年台湾総統・副総統選挙が行われるからです。 この選挙は実質的に、頼清徳(総統候補)、蕭美琴(副総統候補)を擁立する現与党・民進党と、侯友宜、趙少康を擁立する野党・国民党、それから柯文哲、吳欣盈を擁立する民衆党の三つ巴の戦いになると予想されています。 この三つの政党の政策の違いを、思い切りざっくり紹介すると―― 民進党(アメリカ、日本との関係を重視) VS. 国民党、民衆党(中国との関係を重
12月31日: 12月31日の晩は、台湾各地——台北、台中、台南などで年越しライブが行われる。会場でカウントダウンを行い、日付が変わると同時に花火が打ち上げられるというのが毎年の恒例だ。 私もテレビでそういう台湾のライブ中継を見ていた。日本の紅白もNHK海外で観られるのだが、正直今年の紅白は面白くなくて、すぐにチャンネルを変えてしまった。 台南でのライブに出演した、台湾の実力派シンガーソングライター・周興哲さんの歌声が、いかにも2023年最後の夜の雰囲気に合っていて、心