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『死にたいけど トッポッキは食べたい』を読んで

こんばんは。みなもとなこです。

最近よく見かける、韓国エッセイ。
装丁がかわいいし、おしゃれなので、ついつい手に取ってしまいます。
ちょうど昨日『死にたいけど トッポッキは食べたい』というエッセイを読んだので、思ったことを書いてみます。

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あらすじはAmazonの商品紹介ページから抜粋。
実際の会話を書き起こしたエッセイ本で、著者と精神科医の先生との会話がメインです。

なんとなく気持ちが沈み、自己嫌悪に陥る。
ぼんやりと、もう死んでしまいたいと思いつつ、
一方でお腹がすいてトッポッキが食べたいなと思う……。
気分障害と不安障害を抱える女性が、精神科医とのカウンセリングを通して、
自分自身を見つめ直した12週間のエッセイ。
韓国で若い世代を中心に40万部を超えるベストセラー!
人間関係や自分自身に対する不安や不満を抱え、繊細な自分自身に苦しんだ経験のある
すべての人に寄り添う1冊です。

Amazon

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著者の悩んでいることが自分で悩んでいることにリンクしていたので手に取りました。治療過程の会話なので、「結局この悩み、どうしたら・・・?」の答えは出ませんでしたが、共感することが多くありました。

0か100かで考えてしまうところ
愛情と影響力を同一視してしまうところ
相手の言葉を批判だと認識してしまうところ
小さな嘘をついてしまうクセがあるところ

ああ、わたしだけじゃないんだと思って、少しホッとしました。

特に「愛情と影響力を同一視してしまうところ」
これは、わたしがずっと言葉にできずに抱えていた重荷の1つでした。

以前、わたしが失恋したときに書いた日記の1文に「彼の琴線に触れたかった、惑わせて、苦しめて、破壊したかった」という文章があります。
なんて破滅的なんだろうと思いますが、わたしの影響力を計りたかったんだろうなと思います。結局、壊れてしまうまで、影響力を試し続けてしまうんです。

なんでわたしはこうなんだろう、と思っていましたが、「愛情と影響力を同一視してしまうところ」という言葉で腑に落ちました。正体不明の魔物の実体がつかめた気がしました。

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何か生き方のヒントになるかも!と思い購入したわたしには少しだけ物足りなく感じてしまいました。あくまで、エッセイなので、自己啓発本とは少し違いますね。

悩みって、言葉にしたくても、自分ではよくつかめないこともあるのですが、それが的確な言葉で書いてあって、「そう!それ!」と共感できる悩みが多かったです。

ただ、この精神科医の先生とわたしの相性がよくなく、「なんでそんな言い方するの」と思ってしまうこともしばしばありました。(笑)

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何かを得たいと思って読むとすこし物足りなく感じるかもしれませんが、いろんな悩みがあることを知りたいひとや、悩んでいることを知っていほしい人に読んでほしい本かな、と思いました。

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まだまだ、読書の秋は続きそうです。
おすすめの本があれば教えてください。

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みなもとなこ | 休職から転職したアラサー
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