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河内長野駅のすぐ近くにある石川と天見川の合流点
河内長野駅は市の中心駅で南海高野線と近鉄長野線が合流するターミナル駅。しかし駅前には東西の高野街道の合流点でもあり、そこから観光ルートとして高野街道が通じているので、町中と言いながら歴史と自然を感じる場所です。
そしてもうひとつ河内長野駅から徒歩5分以内にこういうスポットがありました。
山深い場所のように見えますが。実は左側にマンションが建っています。そしてここは石川と天見川(Googleマップ上は加賀田川となっていますが、どうやら天見川が正解)が、合流している場所。独特の風景を醸し出していました。
これは合流点から石川の上流方向をみたところ。南海高野線の鉄橋などが見えます。石川は西南方向に流れて行き、以前訪問した道の駅くろまろの郷の横を流れていました。さらに上流には滝畑ダムがあります。
こちらは天見川が合流点に流れている様子です。天見川は南方向に流れ、やがて加賀田川、石見川に分岐。またそちらのほうも見ないといけませんね。
合流点は水の見えるすぐ目の前まで降りること空出来ます。そこにはこういう石碑がありました。
石川と天見川が合流して流れていく下流方面です。徐々に川幅を広くして、やがて大和川に合流。この辺りは長野公園を構成する小高い山が迫っていることもあり、渓流のような雰囲気に満ちていました。
こちらは行者岩という名前で、その上に弁天堂が立っています。これだけ見るとどこか非常に山奥。場合によっては中国の景勝地に来ているような錯覚すら感じますね。
でも本当は河内長野駅から徒歩5分以内です。
伝承では修験道の祖・役行者(えんのぎょうじゃ)がこの岩の上で座禅をして修業をしたそうで、大正4年には岩の上に小さな弁天堂を建てました。
岩の下は淵になっていますが、さらに調べると面白い伝承を発見。せっかくなので引用します。
古野村に住む定八という河漁師が、夜ごとこの行者岩に来て網を打っておったそうな。
ある夜頭上から「コリャコリャ」と大声が、ふと見上げると鉄杖を持つ白髪烱眼の異人行者が岩頭に立っておった。
ところが定八は恐れるでもなく網を引き始めたので、「わしが怖くはないのか?」と異人が問うと「怖いのは唯一世渡りだけじゃ、妖魔が怖くて夜の漁が勤まるかいな。」と定八。
「であるが、夜にまで殺生するのはお前の生活だけのため。
生を謳歌して死を厭うは魚や鳥も同じこと、これからは仏が厭う殺生を止め、その身をを転じて正業に就くように。このままでは因果応報浮かぶ瀬もないぞ!」と言い放つと行者は忽然と姿を消した。
ところが定八は怖いもの知らず、これは狐狸の悪戯に違いなしと大量の魚を捕って帰り、村人を見つけては今夜の話を自慢げに語ったそうな。
翌日も定八が行者岩で網を入れようとすると、目を怒らせた前夜の異人が現れて、「わしの忠告を聞こうともせず、殺生を続けるは強情至極。」と持っていた鉄杖で定八を打ち、この行者岩の河水一大深淵に沈めてしまった。
http://www.kojimaphotostudio.com/Gyohjyaiwa/Gyohjyaiwa.html より引用
定八が沈められたという行者岩の下の淵の部分を拡大しました。非常に水がきれいで底がはっきりわかります。
ということで気軽に渓流の雰囲気が味わえる石川と天見川の合流点を訪問しました。これを言うと本当に驚きますが、駅から近いのとすぐ横にマンション。さらにイズミヤというスーパーまでもが近くにあるので、本当にびっくりします。
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