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楠本は友達の喜多を誘って河内長野に飲みに誘った。
喜多も蛍を見ながら酒が飲めると聞いたので喜んで付き合う。

こうしてお酒を飲み料理を食べたが、花より団子ならぬ蛍より酒のモードで、蛍を見るというより酒を飲んだだけで終了時間になってしまった。
「蛍って見えたかな?」ほろ酔い気分の喜多がつぶやく。
「あ、ああ話が盛り上がりすぎた。そういや蛍、見ていないな」月の光に照らされて顔を真っ赤にした楠本も蛍のことを見ていない。

「そうだ、あそこから見えるかも」と会場近くの橋のたもとに喜多を誘った。「うーん、酔ってるしな、あ、あれか?」喜多何かを発見した。

暗がりの中をうっすら光の点が灯付いたと思えばすぐ消える様子をいくつか。「あれそうだ、良かったな、蛍一応見えて」楠本も誘った手前一安心。

ところが喜多は酔っているから意外なことを言い出した。
「もし蛍が火星から侵略に来たエイリアンだったらどうする」楠本は笑いながら、「だったら別件逮捕ということで捕なきゃな」と返した。

今回は趣向を変えて、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。

そしてテーマは本日投稿した記事「蛍の宴」をモチーフにしています。

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