雑草という名の草はない
今年の杜音の庭では、誰も植えてないのに
蛇イチゴがいちめんに繁茂しています。
何か条件が揃ったのでしょう。
シロツメクサとムラサキツメクサも
かつてない多さ。
かと思うと、昨年あんなに茂っていたカモミールは
ひとつもありません。
気候も土の状態も、毎年変化しているのですね。
その環境に馴染む、馴染まないがあるのは
人間だけでなく、草花も同じ。
のびのび、どんどん増えるものもあれば
なかなか馴染めなくて縮こまっちゃう子もいます。
増えすぎる、邪魔だから、と抜きとったり
はたまた、よそのものを買ってきて植えつけたりと
人間は大地をコントロールしようとしていますが
雑草と呼ばれる草花もどれひとつとして
なんの根拠もなく生えてくるものはありません。
根拠…まさに“根っこに拠るところ”があるのです。
皆んな楽しく共生していけたらいいのに…と
ふと、草を刈る手がとまるときがよくあります。
また、ここではホトトギス、カッコウ、ウグイス、スズメ、セキレイ、シジュウカラ、ガビチョウ…
いろんな野鳥の鳴き声が風にのってきこえてきます。
たくさんの鳥たちの囀りが聞こえる朝もあれば
天気が悪いわけでもないのに聞こえない朝もある。
(ちなみに今朝はガビチョウ🦅が賑やか)
彼らは縄張りや求愛などをあらわす“機能”のために
必要なタイミングで、必要なだけ囀っているのかもしれないけど
それを“うるさい”ものとしてではなく
心地よく、美しい響きと感じられるのは
幸せなことだなぁ、と思うのです。
“雑草”の意味を知らなかった子どもの頃、わたしたちは
どの草花もかわいいなぁ、きれいだなぁ、と
感じていたはず。
“目”や“耳”をいったん初期化して
新鮮な心で、ものごとや音を観察してみると
世界は美しいもので溢れていることに気づきます。
いつも、そんな新鮮な心もちで過ごそうよ
彼らの“美”を感じるふとした瞬間に
彼らのそんな声を聞くのです。
さて、明日はいよいよおうちコンサート〜ルイジの伝言〜vol.3苦悩が糧に?ベートーヴェンメンタルの秘密 当日。
皆さんとよい一日を過ごせますように。。
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