褒めすぎ危険…?

“褒めて育てる”というフレーズを
頻繁に耳にするようになったのはいつ頃からでしょう。

それは圧倒的に“いいこと”と思われてきましたが
少しずつその認識が変わりつつあるようです。

他人からの評価を気にし過ぎるようになったり
褒められるのが当たり前になって
褒められないとやる気がでなくなったり

他人に認めて(褒めて)もらうために頑張る、という
“他人軸”の生き方になったり

褒められない自分を無価値と思ってしまうなど
“打たれ弱いメンタル”になってしまったり

…と、“褒めて育てる”を歪んだ形で行ったことによる
弊害?が問題視されるようになっているそうです。



意外に思われるかもしれませんが

ベートーヴェン(ルイジ)は、自分の作品については
対等な立場で正直に意見を言ってもらうことを喜びとし
徒らに褒められることを好みませんでした。

曰く、「(褒められると)真剣に受け止めてもらえていない気がして、自分を無価値で、とるに足らない人間だと言われているような惨めな気持ちになる」

普段は温厚で穏やかな性格だったシューベルトも
お世辞を言われると憤りを露わにし
相手にくってかかったそうです。

ひたむきに自身の表現を模索し人生を歩む人にとって
お世辞と本心の違いは火を見るより明らかであり
“おべっか”は屈辱に感じるものなのですね。

、、

来月3日のおうちコンサートでは
ルイジがあの名曲『ワルトシュタイン』ソナタの
第2楽章として気合を入れて作曲するも
友人らの「長すぎる」という意見によってボツになった
美しい作品を紹介します。

ボツにはなったものの
ルイジはしょっちゅう弾いていたほど大好きで
自ら“お気に入りのアンダンテ”と題した曲です。

、、自分への絶対的信頼があるからこそ
他人の意見を真摯に受け止めることもできるし
成長もできる。

他人の考えを受け入れつつも自分を見失うことなく
本当の意味で自分を信じて生きることの大切さを

作品をとおして、日々ルイジから教わっています。

皆さんとシェアできたら…と、願いつつ
近々、9月のおうちコンサートの告知を致します。

おめどおしいただけましたら幸いです🙏

(写真は杜音の庭に初めて実ったりんご🍎op.1
何年もかかると思っていたのに,2年目にして初収穫!じつは2つ実ったのですが、ひとつは割れて落ちてしまいました。世界は優しくも厳しいのです…ね)

#ルイジの伝言 #杜音 #おうちコンサート #ベートーヴェン #ホームコンサート