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『続ける』よりも『辞める』勇気。私がnote毎日投稿をやめた理由
新しいことを始めるとき、私たちは誰しも勇気がいる。
新しいことをはじめるワクワク感と同じくらい、未知の世界への不安を感じるもの。
でも、最近、始めることと同じくらい、
辞めることにも勇気がいると感じた。
一旦、はじめたモノを辞める決断をすることは、はじめる決断よりも3倍のエネルギーがいるかも。
(結婚よりも離婚の方が3倍大変と言われているのに近いイメージ?)
今日は最近した大きな決断の話。
私がした大きな決断は
noteの毎日投稿をやめるコト
今年から毎日投稿をはじめて51日、
まったく書けなかった私が50日も毎日書けたのだから、一区切りしよう、と決断した。
一旦はじめた毎日投稿をやめるのは、
思っていた以上に勇気が必要だった。
毎日投稿をやめた理由は複数あるが、
一番の理由は、
目的が違ってきたから
私が毎日投稿をはじめたのは
書く習慣をつけたかった。
とにかくこの7年、書くことができなかったからだ。
「毎日、サクサク書けて、サラッと投稿できたらいいなぁ」
憧れのようなものもあった。
毎日投稿をする人は色々なタイプがいると思うが、主にこの5つかと思う。
・自分にチャレンジ
・毎日、書きたい
・書くのが楽しい
・記録として残しておきたい(日記的な)
・ビジネス的な理由(宣伝、ファンづくり)
私は、書き始めは、上の3つだった。
・書けない自分へのチャレンジ
・毎日書きたい(習慣作り)
・書くのが楽しい
はじめのうちは7年も書けなかったものだから、書けるようになり始めたのが楽しかった。
ただ、書いているうちに、少しずつ目的とズレていった。
自分が届けたい想い(エネルギー値が高い)が強くのっている記事を届けたいと思うようになったのだ。
心の底から湧き出るモノを言葉にしていく。
そういうときは、パソコンに打ち込む私の手を止めることは、誰にもできないし、
自分でも止められない。
その時間は自分の言葉の海を泳ぎながら、
言葉を見つけて紡いでいく。
そうして書き上がった記事は私の分身だ。
noteに更新するボタンを押す瞬間、
私は自分の分身を世に送り出すのだ。
誰かの心に届くことを願って。
50日間、毎日投稿をして感じたのは、
自分の分身と思える記事を生み出せる時は限られているということ。
いつもいつも熱い想いがフツフツと沸いているわけではない。
松岡修造でもない限り、365日24時間、
熱い想いで生きることは難しい。
何気なしにはじめた毎日投稿だったが、
いつの間にか、それが縛りになることが出てきた。
書きたい題材はある。
けど、そこまで温まっていない。
湯が沸騰する前のゆで卵のように半熟未満なのだ。
半熟未満のゆで卵はカラも剥けないほどヤワヤワで、危うい。
投稿のタイムリミットが迫り、
そんな状態で更新ボタンを押した日が、
何日か出てきた。
自分でもわかる半熟未満の記事は、
読者にとっても旨味は薄い。
時間に追われて、急いで作った料理に似ている。
「美味しいから召し上がれ」
と自信をもって出せない。
取り敢えず作った料理は、
食べる側にとっても取り敢えずなのだ。
美味しい料理を作るためには、
「この料理をこの人に食べてもらいたい」
熱い想いと、作り手の心の余裕が必要だ。
文章も同じだと感じている。
熱い想いと心の余裕
この2つが重なって、分身が生まれるのだ。
お気に入りのクリエイターさんの記事は、
極上のスイーツに似ている。
最近は紅茶を片手に、読ませていただくことが多い。
芳醇な紅茶の香りとともに、余韻がカラダに染みわたる。
文章を読み終えても、ゆるやかな余韻が心をくすぐりながら満たしていく。
私もそんな記事を生み出したい。
自分の分身とともに。
読者の心に余韻を感じさせるような、
そんな文章を綴りたい。
だから毎日投稿することよりも、心の余裕とちょうどいい温度を大切にしたいと思う。
見つけた素材を私なりに調理し、
読者にとってちょうどよい温度で出す。
ときにはスパイスが効いたカレーのように、
ときには濃厚なショコラのように。
五感で味わう幸せを、文章で表現できたら本望だ。
一旦始めたことを辞めるのは勇気がいること。
でも、決してネガティブな理由ばかりではない。
より高みの志しに向かって歩んでいくための決断でもあるのだ。
毎日投稿という形ではなくなりますが、これからも、心の琴線に触れるような、そんな文章をコンスタントに生み出し、あなたの心に届けられるよう、精進していきます。
私の成長を応援していただけたら嬉しいです。
いつもありがとうございます。