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noteと共に歩む夢 - 夢を語ったら、私の世界はどう変わった?
あなたは自分の夢や目標を、誰かに話せますか?
私はnoteをはじめるまで言えなかった。
若気の至りで付き合っていたメンヘラモラ男に
「お前なんかがなれるわけないだろっ」
って、こっぴどく否定され続けた経験がトラウマになっていたこともあり、
自分のホンネや本心を人に言えなくなっていた。
とくに大切にしていること、夢、は誰にも話すことなく、心の奥底の宝物箱に、
そっとしまったまま。
誰かに話すと、それを否定されたり、
本気にされなかったりして、
自分が傷つくことがあるけど、
誰にも話さなければ、傷つくことなく、
夢は美しい夢のままでいられる。
心の宝物箱の中で、ひっそりと輝いている宝石のような。
私は自分の宝石を守りたかった。
ところが、夢を人に話さなくてはならない状況になってしまった。
それはnoteをはじめると決めたときのこと。
私はずっと書くことを仕事に繋げたいと思っていたけど、書くことができなくなっていた。
とくに、ここ7年は。
そんな私が自分自身と書くことに向き合うと決意し、再スタートの場として選んだのがnoteだった。
今までのように「書きたいときに書く」とすると、書けない病の私は、そのままずるずると書かなくなってしまう。
できれば週2~3回は更新したい。
そのためには書くための時間が欲しかった。
書き慣れていれば、うまく時間を見つけてスラスラっと書くことができるだろう。
でも、私は正真正銘の「書けない」プロ。
書けない私が、何時間、PCの前に陣取ったところで、書けないことには変わりないかもしれないけど、PCの前に座る時間さえもなかったら、さらに書けない期間を更新し続けることは目に見えていた。
そこで、noteを書く時間を捻出するために、
仕事の時間を削ることにした。
仕事の40%くらいが削減目標だ。
問題は私一人で勝手に削れないこと。
私はふだんはメディカルトレーナー兼マインドフルネスセラピストとして、
病院や個人でセッションを提供している。
私は、既存のクライアントから新規のクライアントを紹介してもらうことが多い。
今までは、
「私の友達で困っている人がいるの。
先生、みてもらえる?」
と相談されれば、時間をつくって対応していた。
だが、仕事時間を削ると決めたので、
新規の受付はできなくなった。
既存のクライアントも、時間帯によっては、予約を断らなくてはならなくなった。
「どう説明しよう」
考えた結果、正直に話をすることにした。
「noteを書きたいから」
今のところ、何にもなっていないnoteのために、セッションを断るのは馬鹿げていると思う人もいるだろう。
でも、私は本気なのだ。
今は何にもなっていないかもだけど、
来年、再来年・・・
にはカタチになっているかもしれない。
なにより書くたびに、
私は夢に近づいている感覚がある。
だから自信をもってクライアントに説明した。
「なんて言われるかな」
「理解してもらえないかもしれない」
「場合によっては、離れてしまうかも」
そんなことが、頭の中をよぎった。
でも、意外なことに、全員が応援してくれた。
「先生、本好きだもんね。書くことも好きだったんだ」
「何書いてるの。読みたい」
「この仕事をやめなければ、書いてもいいよ」
それぞれが、肯定的に、この何ものにもなっていない私の夢を応援してくれている。
「話して良かった」
心から思った。
心からやりたいことを隠し、
否定されることを恐れて、
それを言えないまま、
今まで通りセッションを続けていたら、
きっと私はこんな風に思っただろう。
「この時間、書けたかもしれないのに」
クライアントの協力もあり、
まぁまぁ時間はできたので、(できない日もある)書けるようになった。
何よりも、応援してくれるクライアントの存在があるからこそ、まっすぐに書くことに向き合えている。
そして、もう一つ言ってしまえば、
仕事を減らすということは、
収入が減るということ。
収入のことを考えれば、今まで通りセッションを提供した方がいい。
だが、収入よりも時間が欲しかった。
私の仕事はそこそこハードワーク。
カラダも神経も使う。
だから仕事後はぐったりしている。
そんな状態では、前向きな言葉は出てこない。
書くための時間、そして自分の心身を整える。
それらが、収入よりも大切だったのだ。
本気でなにかに取り組むなら、
ときにはリスクを背負うことがある。
私の場合は仕事を減らすということ。
収入が減る。
クライアントを失う可能性もあった(結果として、誰一人、離脱しなかったけど)。
リスクを負って、失うものもあったけど、
それ以上に得るものも多かった。
予想外にクライアント全員が応援してくれていること。
noteに書き始めたら、フォロワーやスキ、コメント、チップなどで応援してくれる人が日ごとに増えていること。
思いもがけない応援に押されながら、
私は一歩一歩、夢に近づいている。
あの日、自分の夢を人に話すと決めたときには、予想もしなかった未来があった。
あの日、夢を人に話すと決めた私に、
この先の未来がどうなっているかはわからなかった。
仕事を減らすリスクを負ったときに、
それ以上に得られるものがあることを知る由もなかった。
それでも、一歩ずつ、着実に、私は私の夢に向かって進んでいく。
そしていつか、このnoteが、誰かの背中を押す力になることを信じて。