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推しの布教にイベント出まくった2024年を振り返って創作TALK

 昨年もお世話になった創作TALK企画に、今年も参加させていただきます。
 年末年始は繁忙期もあり、成人式過ぎるまで体が空かないので滑り込みです……。

【2024年の成果】
出店イベント:8
出した本:8+アンソロ参加2(本屋さんアンソロ+ミステリアンソロ)

 2023年が、出店4、本6だったので、中々頑張ってますね。
 あと、壁配置2回、お誕席1回と配置に恵まれた年でもありました。
 いつどんな本出したっけ……と思いだしつつ、話していきますね。


TALKテーマ「創作環境」

 今年の創作TALKさんのテーマが「創作環境」ということで、身辺のことなんかを少し。
 自分自身、2023年に復帰するまでの3年間、二度の手術入院で霊圧消えてた身なのですが、そのことで心配をかけたせいもあってか、立て続けに家族が手術入院や救急車のお世話になることが多発し、今は昼~夜に働きながら家族の介護をしながらの創作活動をしております。
 とは言っても付きっきりというわけではなく、家族三人とわんこを含めた通常の家事と入浴や通院などの生活補助なので、子育てしながらの主婦の方より言葉が通じるだけ楽ではありますけど。
 でも、自分自身の身体も含め、いつまでも今まで通りの活動は出来ないな、と感じたのが創作復帰した2023年。
 それを踏まえて、2024年は、色んなことをやりつくそうと奔走した一年でした。それを今から振り返っていきます。

スタートはアンソロ参加。『本屋さんがすき』

 この創作TALKの主催さんでもある、ななさんが募集されていた企画への参加が今年の創作活動のスタートとなりました。

 装丁が可愛い手製本なので、冊子版がおすすめですが、電子版でも取り扱っておられるので、こちらもぜひ!
 富山で営業されていた本屋「ひらすま書房」さんが閉店するという事で、みんなの「本屋さんがすき!」という想いを本にして、「ひらすま書房」さんにお渡ししようという目的で立ち上がった企画でした。
 そんな素敵な目的を応援する気持ちと、私自身、書店・古書店併せて10年ほど勤務経験があるので、本屋さんへの想いもあり、参加させていただきました。ななさんの顔の広さもあって、執筆陣がまた豪華で……。
 普段、ミステリしか書いてないので、仕掛けもオチも無い話というのを初めて書いたかもしれない……良い勉強になりました。

推しの本の復刊。『葉山嘉樹作品集』

 2023年最初のイベント出店は、文学フリマ東京38でした。
 このイベントで、以前より好きだ、推しだと公言していた葉山嘉樹の作品を読みやすく文庫にした本を作りました。

いつ見てもカッコイイロゴです!常葉さんGJ!

 復刊なんて初めての作業で色々ありましたが、表紙ロゴの常葉さん、朗読して下さったよたくさん、校正補助の森村さんをはじめ、宣伝にご協力くださった方々やご購入くださった皆さんのおかげで、やり切った!と思える本になりました。
 そのへんの詳しい話は以下にまとめましたので、ご興味がありましたらご覧くださいませ。

 人通りの少ない第二展示場でしたが、壁配置ということもあり、このイベントだけで60冊頒布出来たので、残りをどのイベントに何冊持っていくか、この時点で計画を立てました。(それでも岩手で余らせたり大阪で欠品させてしまったりと読み通りにはいきませんでしたが)
 以降、この本、葉山を全国いろんな所に連れて行くぞ!という目的で、イベントに出まくることになります。
 そして、イベントに出るなら新刊を必ず出す人間なのですよね、私は……。

 ちなみに、葉山の作品集を入稿し終え、すぐに新刊に取り掛かり、間に合わせたのが以下の本。厳密にはこっちが文フリ東京38の私の新刊です。

推しの作品を語り尽くした一冊となりました。

 作品集の方にもいれた「死屍を食う男」という作品なのですが、普通によんでもめちゃくちゃ面白いんですが、普通に読んでは勿体ない仕掛けがたくさんあるんですよね!
 せっかくなので、考察教室②で葉山作品に興味持ってくださった方向けに、「死屍」も知ってもらおう!と本にしました。ミステリ好きな人にウケて嬉しかったです。
 番外編なので刷った分が売切れたら終売。再録はいつかするかもしれません。
 推しの話が沢山出来て幸せでした!

一年越しで文フリ岩手に賢治本をもってけた!

 昨年、近代文学×ミステリ『江戸川悠の考察教室』シリーズで、宮沢賢治を課題作にした本を出したのですが、残念ながら文フリ岩手、落選……。
 そのリベンジとして、応募開始直後に確定枠をもぎ取って、文フリ岩手に参戦してきました!
 岩手出店は二度目なのですが、岩手には友人がいるのでちょくちょく行っているせいか、あまり久しぶり感はなかったですが、何度行ってもいいところですからね!
 その辺のことはこちらに。

 一応新刊も出しました。こっちは賢治関係ない本ですw

課題作にした「無名の人」はもっと沢山の人に読まれてほしいと思って。

 水面下でアンソロ原稿や合同誌の原稿やっていたので、執筆時間が少なく、出せるものを出したという感じで30部しか刷らなかったので通販込みで香川前に完売しました。再販予定はなく、再録はいつになるかは分かりませんがする予定です。 

あとは、文フリ岩手前日に行われた下記のイベントにも参加して、充実した岩手遠征となりました。

 そして、賢治記念館に行った際にいつも行っている美味しいお蕎麦屋さんで、貴重なお話と面白い発見、素敵なご縁を得られたのも、嬉しかった。おかげで思い出深い旅になりました!

リバーシブル合同誌!そして初開催の文フリ香川。

 5月、6月、と新刊出して遠征して、で、7月。
 以前から仲良くしていただいている、SF書きの森村直也さんと合同誌を出しました!

 もともと、私が書いたことのないような話のお題をXでゆる募したのが発端で、「森村さんもやらない? 私お題出したい」と巻き込んだ形で、隣接で出店予定だった文フリ香川併せで出すことになりました。
 今考えると上半期の私、狂気のスケジュールですね。馬鹿なのかな?
 そんなこんなでなんとか書き上げ、完成させた本は、なんと縦書きと横書きの両面リバーシブル本!面白い仕様となりました。

 初めから想定していたのではなく、お互いが書いてきたものを読んで相談しながら仕様を決め、各自自分の原稿をPDF化までしたあとは、版組を主に森村さん、デザインを私が担当で分担して、こういう形になりました。
 なので、お互いの生活サイクルや作業ペース、得意分野を分かっている相手だからこそ、間に合ったと思いますし、だからこそ、お互いのいい面を出しつつも自分の本ではやらないことを沢山取り入れて新しい発見をすることが出来た思い出深い一冊になりました。

 そんな合同誌も香川をはじめ、各所で沢山お手に取っていただき、めでたく年内に完売いたしました。
 森村さんが落ち着いたら、またやりたいですね。お題はもう投げてありますので、いつかまた共演しましょう!

ファンの血が騒いで突発本を出すことになった文フリ大阪。

 実は6月末に、舞台『かまいたちの夜 ~THE LIVE~』を観にいっておりまして、その舞台がもう、あの鬼仕様なものですから、「誰か、誰か、語ってくれ……」という状態だったんですが、まあ、友達少ないので語れる人も少なく、とりあえず覚えているうちに形にしておこうと、同人とは無縁の一般主婦であるオフの友人に協力してもらい、舞台のレポを纏めることにしました。

だって30周年ですよ!お祝いしたいじゃないですか!

 11月にswitch移植版も出るという事から、昔書いたものの本にすることの無かった「かま2」の短編小説もついでに収録。
 いまからでも遅くないので、私と舞台について、かまいたちについて、語ってくれる方おられましたら、イベントなどで名乗り出てくださいw

ことなり京都とコミティア150

 11/9に京都の梨木神社で開催された「ことなり京都文芸同人誌即売会」にも、突発参加してきました。

 ちょうど大学に調べ物の用事があったのと、神社で開催!っていうのがめちゃくちゃ気になりましてw
 イベントは小さいながら、雰囲気もよく、おとなりさんとも仲良くなって楽しく過ごせましたし、「葉山」や「考察教室」も規模の割にお手に取っていただき、いろんな意味で実りの多いイベントでした。
 そして、11/17日はコミティアが150という記念回なので、記念参加に古巣に参加してきました!
 ええ、実は古巣なんですよ。元々漫画描きなので。

やけに京都色の強い一冊になりましたw

 今回は怒涛の鬼スケジュールだったので漫画は無理でしたが、コピ本もなんとか出しました。
 療養中創作のリハビリとして描いていた和菓子のイラストに、豆知識を加えたエッセイ。あの頃の私を支えたものが形に出来て少し嬉しかったです。
 第二弾も出せたらいいなと思います。

参加アンソロの初頒布!文フリ東京39

 ミステリのアンソロに誘っていただける日が来るなんて思ってもみませんでした。
 お話をいただいたのは2023年の文フリ大阪で、企画が立ち上がったのが2024年のはじめごろ。
 5月にあらすじを提出し、8月末に原稿を提出し、秋に校正をし、約一年かけて、水面下で動いてきたアンソロがついに完成!!!!
『ミステリ競作七番勝負!AI対人間』

AIにミステリは書けるのか、人類は勝てるのか…!もう、まず企画が楽しいですよね✨

 総勢7名+主催のソルト佐藤さんによるAI作品+ぷろとんさんの4コマつき!の豪華で厚いアンソロ。いやあ、いろんな意味で凄いアンソロ。忘れられない思い出になりました。お声がけくださった君野新汰さん、企画を回してくださったソルト佐藤さんには改めてお礼を申し上げます。
 あと、私が軽い気持ちで作ったチラシデザインがそのまま表紙に使われたことも今ではいい思い出ですw(本のどこにも書いてないけど、イラストは君野さんによるものです。いい絵だ)

 あと、乱歩の生誕地で隔月開催されている読書会メンバーとZINEも作りました。

ロゴや装丁など、普段自分の本ではやらない感じのデザインができて楽しかったです!

 普段文章を書かない方たちと本を作るのは新鮮で、これもいい経験になりました!
 その本の事などは以下の記事にて。

 あと、面白かったのが、今回から文フリがビックサイト開催になったことで、他のイベントに出店されていた方が、Xを見て買いに来てくださるという事が起こりまして、『考察教室』の既刊まとめ買いして下さってビックリしました。
 イベントの規模が大きいと、こういうことが起こるんだなぁと。めちゃくちゃありがたかったです!!

人生初のコミケ出店!

 年末年始とお盆が繁忙期の仕事柄、コミケに縁のなかった私ですが、今年は「推しをつれていく!」と決めているので、出店することにしました。

 歴戦のコミケ戦士森村さんと合同参加という事で、出店申し込みなどをお任せして、無事当選。嬉しいことにお誕生日席でした。
 当日は寒すぎる……と閑散とした創作島で凍えていましたが、昼以降は徐々に人も増え、お手に取っていただけて、『葉山嘉樹作品集』、『共演』が、完売御礼となりました!!

 冬コミの新刊は、繁忙期前という事もあり、体力温存で執筆時間が取れなかったので、2018年にサークル「冬青」様の発行された旅行文芸文集『城崎にて?』に寄稿した作品に加筆・修正したものを出しました。

12/1日の文フリ東京が終わった翌週に、遠征先から入稿しましたw

 ずっと、完売してから何年も経って、再録許可もとっくに出ていたのですが、なかなかタイミングが合わなかったんですが、思い出深い企画だったので再録したいなとは思っていたんですよね。
 この作品は実際に城崎温泉へ行ったのが切欠で生まれた作品なのですが、文フリの次の週に丁度『城崎にて?』に寄稿したメンバーで忘年会をしたんですよ。また行きたいね、本作りたいね、なんて言いながら。(その翌日に入稿しましたw)
 再録にあたって、版組を変える作業のかたわら読み返していると、楽しかったなという想いと、このクソ分厚い原稿寄稿したのか私は……という申し訳なさで、主催のあずみ様に再度頭が下がりました。
 いや、あまりの長さに途中で他の原稿を提案はしたんですが、寛大なご判断により書きたいものを自由に書かせて下さりました。ありがとうございます。
 表紙のデザインは、当時の『城崎にて?』の装丁を踏襲したものにさせていただきました。
 冬コミでは初出店のため常連さんもおらず、『葉山』を売るのがメインなので、あまり宣伝しなかった本でしたが、ご新規さんにお手にとっていただけて嬉しかったです。
 ともあれ、いろんなことをやり尽くした一年、年内最後のイベントも、嬉しい打ち上げで締めくくれてよかったです!!

2025年の目標

 今年の目標としては、とりあえず書く事を優先したいと思います。
 昨年は怒涛のイベント出店に合わせて本を出していたので、ゆっくり書くことが出来なかったので……。
 今年はイベントを絞って、何か腰を据えて書いたものを出したいなと思います。
 あと、机の上がパンパンになってきたので、考察シリーズも本編以外は売り切りと電子書籍化したいなと……。
 創作環境を整える、というのも目標の一つに入れておこうと思います。


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