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西洋占星術で語る引き寄せの法則〜(なぜ生きづらいのか【後編】)〜

ええっと、きょうはこの図を読んでみます。


月だけが上にあって
ほかの星はおおむね地平線より下


この原稿は【前編】のつづきです。


けっこう厳しいことを書いたので、
依頼主がどこの誰だか分からないようにちょっと細工しておいた(=名前を出さないようにした)のですが。



ご本人が感想をくれたので。


【後編】では、ご本人の希望する方向性を鑑み、いわゆるひとつの、自分の現実は自分で創っている、というやつは西洋占星術でいうとどの部分に相当するのか、ホロスコープのうちのどこの部分が引き寄せ能力を持っていて、どこの部分はそうではないのか。解説してみようと思います。



ええっとね、
ホロスコープの読み方にはけっこう色々あって、ある種の“余興”として読むなら、個々のトピックを並列にならべるのが分かりやすい。



3ハウス獅子座で
金星と火星が0度になってますね?
これ、男女という意味ですから、
ラブコメ的シチュエーションはわりと何度も体験しているでしょう?とか。
あるいは、同じアスペクトが
『争いごと(=火星)を好む(=金星)』
という意味にもなります。とかね。



6ハウスの木星天王星、
木星と天王星のアスペクトは
ズバリ、占星術、という意味だそうですから、西洋占星術の勉強を頑張ってみるのもアリかも?!



5ハウスには土星冥王星、
これは土星がルールを決めても冥王星が台無しにしてしまう。土星が川の水路のようなものだとすると、冥王星はすぐに洪水をひき起こすような感じ。
または逆に、土星の定めたルールを、冥王星が『何がなんでも守り抜け!』と言ってくる場合もあります。何がなんでもルール厳守、みたいな。

ただし、5ハウスは自己表現のハウスなので、ここに冥王星があっても、悲惨なことにはなりにくい。
“危険な”冥王星を、安全に“保管する”という意味では、たぶんいちばん良い“置き場”は5ハウスで、次は6ハウスかな?

ただ、6ハウスだと仕事が山ほど押し寄せてきたり、そうかと思えば無職になったり。とすると、自己表現がとめどなく溢れてきて、内容もどぎつくなる、というだけで済む5ハウスは、冥王星が置いてあっても危険な事態を引き起こさない、という意味では、もっとも良い“置き場”であると言えると思います。




こんなふうに、個々のトピックを並列にならべてゆくのが、お客様(=依頼主)を楽しませつつ、占星術師自身にも危険が少ない、安全な読み方、ということになるわけですね。




それとは対照的に、
わたしは“危険な”読み方をしてますから。
危険って、依頼主に思いっきり嫌われるリスクを冒す、ということですね。
わたしがここが重要だ、と思った箇所を重点的に読んで、そのテーマだけをどんどん深掘りする。重要度の低いトピックはそもそも鑑定文に載せない。



そーゆー読み方だと、
もちろん大外しする危険性もあるし、
お客様に嫌われる可能性もある。

でも、うまく大当たりすれば、
依頼主のあなたは、
一期一会、一生に一度だけの、
『え?このホロスコープってこんなこと書いてあったの??!?』
という強烈な&新鮮なショックを体験できます💖💖💖





♡♡






♡♡





では、本題に入ります。




わたしが占星術学習者に読み方を教えるとしたら、まずアセンダントから始まる東西南北を読んで、次は月と太陽の関係を見なさい、というふうに指導すると思います。




この図でいうと、
アセンダントは双子座で
東西南北ぜんぶが柔軟サイン。
この人は適応力があり、どんな環境にも適応できる。きっとそうとうおかしな環境であっても適応してしまうことでしょう。




そのことを前提としたうえで、
次は、月の位置。
10ハウスの月というのは、
基本的には
『有名になりたい』
ものなのです。




すこし変わった形としては、
有名、ではなく有力、
つまり権力者かもしれない。




いずれにせよ、
『すごい人になりたい!』
と思っているのが10ハウスの月で、

まぁ多くの場合は、
日常的に有名人のことを話題にしているような人になります。

たいていは有名人といえば、芸能人やアイドル、アーティストなどでしょうけど。権力、つまり政治の話題を好む場合もあります。

こんにち、日本の政治ははてしなく腐敗しており、個々の政治家も際限なく“小物化”してしまったことから、いまなら日本の国政としての政治ではなく、いわゆる陰謀論やトランプ大統領のことが話題として重用されているかもしれません。

いずれにせよ、
10ハウスに月がある人は、
自分と直接の接点のない、
『すごい人』のことをいつもいつも話題にしていることが多いです。



しかるに、
この図のこの人のnoteには、
そのような投稿はひとつもなくてですね。



そこから推察できるのは、
ほかならぬ本人自身が
『すごい人』になりたいのに、
それを叶えられないという
忸怩たる思い。



そのことが、
どこか厭世観のある
あの退廃的な文体を生み出したのでは
ないでしょうか??




じつは、
10ハウスにある月は
(というか、場所がどこにあったとしても、月というのは)
単に“妄想する”だけの存在であり、
実際にそれを叶えるのは
ほかの星々なのです。




ほかの星々が10ハウスの月の妄想に協力すれば、実際に有名になってしまうことはありえます。

とあるスピ系の有名人は、
1ハウスに冥王星土星のコンジャンクションがあり、10ハウスには月という配置なのですが。まぁスピリチュアル界隈のなかだけの話ではあるものの、界隈では知らぬ者のない有名人になりました。

彼女は、自分の現実は自分で創造しているのだから、ほんとうに望めばなんだって実現できる!ということを言っている
(→実際に色々なことを実現させてきた)
のにもかかわらず、
同時に、有名人が大好きで。

ラクテンのミキタニに会えたーーー!!!
とかってツーショット写真をアップして喜んでるのを見た時には、あたしは心底、閉口しましたね。
え?なんで??あんな悪名高き実業家よりも、あなた個人を慕う人はたくさんいるのに、なんでミキタニに会えたのが嬉しいの??
ってあたし個人としては思いますが。
彼女にとっては大企業の経営者に会ってツーショットを撮らせてもらえることは特別なことなのでしょうね。




でね?
この図のこの人の場合は、
10ハウスに月があっても、
ほかの星々はぜんぶ下のハウスにあって
『有名になりたい!!!』
という願望には協力しないので。

人生がそっちの方向に進むことは、
基本的に無いでしょうね。

オーディションに申し込んでみようか?
って思ってはみるけど、
実際には実行しない。

というような。

月があれこれ妄想していても、
“実行部隊”のほかの星々は、
そんなことはやりたくない。




かといって、
月の妄想に対して
ほかの星々が全面的に非協力、というわけでもないので。たとえば水星は月の不満を言葉にするのが非常に上手い。
不満だぁ!とは直接言わずに、
退廃的なイメージのある
あの独特な文体を、
“誤字脱字なく”カンペキに書きこなす。
仮にも乙女座ですからね!




現実創造、とか
引き寄せの法則と呼ばれるものとの
関連性でいうと、



月はひたすら妄想するだけで、
じつは、なにかを現実化する力は
持ち合わせていないのです。



じゃあ、何が現実化させるのか?
というと、それはホロスコープ全体で見ることになりますが、
そのまえにまずは
『月は妄想するだけである』
という基本的事実を本人が自覚する必要があり。
それをさせるのは太陽の役割。





分かりやすくいえば、
月期(0~7歳)の時分では
月=自分自身であり、
その時点ではそれでなにも間違ってはいない。
ここでは幼児特有の誇大妄想を思い浮かべてみてください。
この子にとっては、自分はスーパーヒーローだったり、お城に住むお姫様だったりしますが、この時期にはそのような妄想=憧れを育くむことは、むしろ必要なことでもあります。



でね?
水星期(8~15歳)に入り、
言葉を操るようになっても
金星期(16~25歳)に入り、
色づいてきても。



『そうした妄想はオモテに出すべきではない』
ということを学習させられただけで、
根本的な自己イメージは
月期(0~7歳)のままなのですね。




それに対して、
太陽期(26~35歳)というのは
太陽意識を育くむ時期であり、
願望実現法との関連でいえば、
望んだことを実現させる力を持った自己とは“太陽意識”のことです。




太陽意識、という言葉は
西洋占星術ではまぁまぁな頻度で使われていて、対義語は月意識。

(※このテーマに関していえば、水星意識や金星意識というのは存在せず、もっぱら太陽と月の関係性だけを扱います)






この、
太陽意識⇆月意識
の関係性はとても重要で。

自己成長という観点から言えば、
“幼児のままの”月意識から抜け出して、
“オトナの自分”=太陽意識を確立しよう!
という話ですね。

月意識、というのは、
生まれたときからor物心ついた時から自覚している自分自身のことで、
誇大妄想が酷かったり、あるいは
被害妄想のカタマリだったりしますが、

ね?
これはほんとうに重要!

『ありのままの自分』がどぅとか言っても、ありのままの月意識というのは、単に個人的妄想の殻のなかに閉じこもっているだけですから!

あたりまえですけど、

引き寄せ能力も無ければ、
願望実現する能力もありません!




つまりね、
個人的妄想の殻のなかに閉じこもった、あるいは“閉じ込められている”自己=月意識とはべつに、



『外界に開かれていて』
『現実世界での現実的な願望を現実化できる』
“成熟した”自己を
あらたに形成しなくてはならず、



先に正解を言ってしまえば、
引き寄せの法則を自在に使いこなして
望みどおりの願望を実現するのは、
決して月意識のほうではなく、
“成熟した自己”=太陽意識のほうですから、



何はさておいても
太陽意識を確立させる必要があり。



太陽意識が確立されるまでは、
“知識として”引き寄せの法則やその他の願望実現法にどれだけ習熟したとしても、
じつは望みは叶わないことになっているのですね。

引き寄せ難民やら
スピリチュアルジプシーやらが
大量発生してしまう理由というのは、

西洋占星術的観点からいえば
『月意識はなにも実現できない』
『願望を実現するのは太陽意識である』
のにもかかわらず、
太陽意識というのは、
『後天的に、自分の力で確立させないかぎりはどこにも存在しないものだから』
ということになるのです。




わたしが引き寄せの法則について語るとき、
『これはラクして願いを叶える裏技などでは決してなく』
『むしろ地味で地道な修行の道だ』
ということをかならず強調するのは、、、




西洋占星術的観点からいえば、
月意識には願いは叶えられない、
願いを叶えるのはあくまで太陽意識。
地味に地道に太陽意識を確立させてゆけば、
太陽意識が確立されたぶんだけ、
『願いは叶うようになる』
ということだからなのですね。




そんなわけで、
ホロスコープ鑑定の現場に、

自分の現実は自分で創っているはずだから、そのことをはっきりと自覚できる自分になりたい!

という“質問”が持ち込まれたならば、

西洋占星術の観点からは

『ぜひとも太陽意識を確立させてください!!!』

というのが答えです。












♡♡









♡♡








さて。




月意識というのは、
扱い方を弁えないかぎりは、次々と災いをもたらす、困った存在ではあるのですが。

月意識を“消滅させる”ことはできず、
また、
そんなことをする必要は
そもそもありません。



幼児期からずっとある、
原初的な快不快の感覚は、
むしろ必要なものでもあり。



むしろ、
わきまえなければならないのは
『月意識には人生の舵をとる能力はないのだ』
という事実。



言い換えれば、
個人的妄想はどこまでも個人的妄想にすぎず、それらが具体的な願望として実を結ぶことは決してないのです。




引き寄せ難民とか、
スピリチュアルジプシーと呼ばれる人々は、その点を大きく混同しています。




『ありのままの自分』は
じつは個人的妄想の殻のなかに閉じ込められていて、この世=現実世界との直接の接点を持っていないのです。



ありのままの自分を大切にしたい!
といって、高額のセミナーに参加しては多額の借金を背負わされたり、無謀な起業をしてはひとりの顧客も持てずに借金だけ創ったりしている、脳みそお花畑な人たちは、

月意識=個人的妄想を
『ほんとうの自分自身だと思い込んでいる』から、
なにひとつ上手くいかないのです。




そのように考えてみると、
引き寄せの法則やその他の願望実現法を使いこなすためには、

月意識という個人的妄想のなかに閉じこもっているままでは何ひとつ叶えることはできず、

個人的妄想という“殻”をぶちやぶって、
外に出てゆき、太陽意識を確立させる、
というプロセスを経ることなしには、
願望実現法は使いこなせないのですから、

けっきょくそれは
地味で地道な
修行の道なのです。





ひどく差別的な言い方には
なってしまいますが。




なんというか、
世の中の人々というのは
大きくふたつに分けることができて。



ようするに
『名のあるすごい人』と
『名も無き凡人』。



名声はあるけど中身は無い、
的な人もいるだろうけど、
そうした話は置いておいて。




ある程度の年齢になった時点で、
『能力を持ったすごい人』と
『なにもできない凡人』とに
人間そのものが二分されてしまうのは、、




西洋占星術的観点から言えば、
ある時点までに
『太陽意識を確立できれば』
その人はすごい人であり、
『月意識のままなら』
なにもできない凡人、
ということなのです。




もちろん、
人間ぜんぶを
『すごい人』と『凡人』に二分する、
という発想そのものに多少なりともムリはあります。



とはいっても、
すごい人はすごいし、
ダメな人はダメな人だし、

そしてそれは
(きわめて残酷な現実ではあるものの)
ある程度の年齢になってしまうと、
絶対的に逆転不可能であることも、

なんとなく、だれもが、
事実として感じ取っているわけでしょう??





なので、
ホロスコープをつうじた自己成長、自己陶冶、という観点からすれば、
『太陽意識の確立』は
なによりも、なによりも、
大切なことなのです。




これは、
避けては通れない試練であり。

ひとたび『引き受ける』と決意したならば、その人なりの形で、だれもが太陽意識を確立させられるはず、ではあるのですが。

もしも、
この試練から逃げ出した場合には、
歳を重ねるごとに人生は厳しいものになってゆき、場合によっては、その人の晩年はほんとうに悲惨なものになってしまいます。わたし(ミミィ)は実際にいま、底辺労働者たちと暮らしている境遇にいるので、それがどれだけ厳しいものであるかはほんとうに肌身に沁みますね、つくづく。







♡♡







♡♡






【前編】の冒頭に掲げた、
玉の輿に乗る→結婚生活は修行生活
空手道場に入門する→空手の鍛錬に専念
どちらの場合にも、
人生には修行時代が待ち受けていることになり、それを避ける方法はありません。
別のパターンを考えるとしても、
大まかな方向性としては
『すごい人に出会って』
『その人についてゆく』
という形で、
やはり逃げずに自己成長に励むのが望ましい。





ここで、
自己成長のための道として、
『引き寄せの法則をマスターする』
『自分の現実は自分で創っていると自覚できるようになる』
などを選んだとしても、
厳しい修行時代が待ち受けていることには、変わりはありません。




ただし、
この図のあなたには
無敵の適応力があるので。

いまの時点では不可能だと感じられるようなことでも、いずれは、そのくらいは難なくこなせるような自分自身へと、いつのまにか“変化”している可能性はじゅうぶんあります。

そうして、
最終的には、なぜあれが“難しいこと”だと思えたのか、いまとなっては想像もつかない、という心境になるでしょう。





【なので逃げずに試練に立ち向かってください】






♡♡





♡♡



じゃあいまから、
太陽意識の形成、ないしは
太陽意識の確立について、
具体的なことをお話しします。





細かいニュアンスを汲んでいないかもしれないが、さしあたって、この図のあなたの望みは、
『引き寄せマスターになる』
ことだとしますね?




そこで、
そのための方法論は
わたしでも説明できるので、
さっそくここに書いてみます。




引き寄せの法則をマスターしてゆくプロセスと、月意識から脱却して太陽意識を確立させてゆくプロセスは、この場合、そっくりそのまま一致します。

なぜって、
太陽意識を確立させるための“道”として
引き寄せの法則をマスターすることをあなたは選んだ、ということだからです。



言い換えれば、
『自分の現実は自分で創っている』
という見方が成り立つのは
あくまで“太陽としての自己”にとっての話であり、それは努力して確立させないかぎりは、そもそも存在していないものですね。

生まれつき存在している自己、すなわち月にとっては、現実創造などというものは永久に理解できません。出来事というのは勝手に発生するものであり、自分は一方的に巻き込まれた被害者にすぎず、じつはその立場から脱出する方法はないのです。




そうして、
月意識としての自己が消滅することは決してないので、
『嫌な出来事に巻き込まれていて』
『常に被害者でしかない』自分自身も、
人生の終わりまで存在しつづける、
ということになります。




無力な被害妄想、
───あるいはあなたの場合は『根拠なき誇大妄想』かもしれませんが───
現実的な裏付けを欠いた
“妄想家”の自分(=月意識)が、

ゆっくりと成長してゆき、

やがて妄想世界から脱却する

『のでは、』
『ありません!!!』




ここはほんとうに重要なところなのですが。




未熟な月意識が
“やがて成長して”
成熟した自己=太陽意識になる
『のではなく』



未熟な自己は未熟な自己のままで永久に変わることはなく。

しかしそれとはべつに
(未熟な自己=月意識の外側に)
あらたに別の自己意識を確立させ、

そいつが
片方では未熟な月意識をなだめつつ、
もう片方で、自分の仕事として、現実創造を行う、
という形になっています。

この構造を忘れないでください。




未熟な自己=月意識のことは
決して成長させようとはせず、
かといって無視するわけでもなく、
『幼児をあやすように』扱いながら、

『それとは別の自分が』
自分の道をつきすすんで、
あなたの場合でいえば
引き寄せの法則をマスターして
自分の現実は自分で創造しているのだとはっきり自覚できる状態にたどり着くのです。





この二重構造は
ほんとうにほんとうに重要です。




一番目の、生まれつき存在していた自己意識(=月意識)は、いつまでもいつまでも未熟なままで、
それとは別に、
“後天的に出現させた”もうひとりの自分(=太陽意識)が自己成長だとか自己実現だとかの“人間的な”テーマのすべてを引き受けてゆくことになるのです。

この“後天的な2番目の自己”(=太陽意識)の形成に完全に失敗した場合には、目も当てられないようなダメ人間のまま生涯を終えることになります。

なぜって、
永遠に未熟なままの月意識が、そのままの状態で放置されていると、歳とともにだれにもそれをケアしてもらえなくなり、未熟な月意識にとっては保護者は常に必要ですから。だれにも守ってもらえなくなった月意識は、どんどん道を踏み外してしまい、どんどん人生そのものが無軌道になってゆきます。

この原稿を書いているわたし(ミミィ)は、文字どおりの底辺労働者の世界に身を置いているのでね。太陽意識の形成に完全に失敗してしまった者が、そのままの状態で50代60代を迎えてしまって、
『だれにも守ってもらえなくなった』
月意識=未熟な自己が、まったく救いようもないまま、悲惨な境遇にひたすら耐えている。まさにこの世の地獄。
そんな光景を間近に見て、わたしは暮らしているのです。




けっきょくのところ、
月意識=未熟な自己はいつまでも永遠に未熟なままで。それとは別に“後天的に形成された”第2の自己=太陽意識が、未熟な自己=月意識を守ってあげながら、なおかつ自分自身を高めてゆき自己実現する。

この世というのは、
じつは、こんなふうな造りになっています。






こんな大事なことを
だれも教えようとしないなんて、
まったくこの世界はどぅかしている!



けど、
どぅすることもできない単なる事実として、この世で優れた能力を発揮して、素晴らしい功績を残すのは、常に後天的自己=太陽意識のほうであり、
人生のある時点では、とにかく第2の自己=太陽意識の形成に注力して、そちらを確立させないことには、
はっきりいって、
何者にもなれません!




ありのままに生きるのが素晴らしい、
とだけ吹聴している愚か者たちは、
こうした基本的事実を故意に無視しているか、あるいは圧倒的な無知の下にいるのです。



ありのまま、以外の何も存在せず、
むき出しの月意識=未熟な自己が
そのままの形で放置されてしまった場合は、だれもこの子(=月意識)を守ってくれる人はいないことになりますから、

第2の自己=太陽意識が形成されないならば、むき出しの月意識にとっては、この世というのはどうしようもない地獄。




なのでね、
あまり知られていない事実ではありますが、
月意識=未熟な自己は
『いつまでも未熟なままで』
それとはべつに
“後天的に形成された”太陽意識が、
自分自身の幼稚な側面(=月意識)を守ってあげつつ、同時に自分自身を成長させて何らかのジャンルで成功者になる。

このような
“二重構造”になっていることは
ぜひとも憶えておいてください。




後天的自己=太陽意識が形成されない場合は、月意識=未熟な自己だけでこの世の現実に立ち向かわなくてはならず、
その場合、ほとんど100%の確率で悲惨な境遇に陥り、悲惨な人生になってしまう、ということも、、、、。






♡♡






♡♡






じゃあ最後に。
月意識と太陽意識の区別が
ご自分のなかで付けられるようになり、
なおかつ
『月意識=未熟な自己をなだめて』
『太陽意識=第2の自己を成長させてゆく』
方法論について説明します。




もちろん、
この場合の太陽意識の形成というのは
『引き寄せの法則をマスターしてゆくことで』達成される、としたうえで。




まずね?
何らかの現実に直面させられ、
何らかの感情が湧いてくる。



たとえば
『ムカつく💢💢』
と思ったとしますね?




この場合、
『ムカつく💢💢』というのは
月意識にとっては
世界そのものであり
現実そのものであり
それは実際に起こっていることです。




それに対して
太陽意識の観点からすれば
(あなたは引き寄せの法則をマスターしたいわけですから)
『湧いてきた感情をどう扱うか』
ということが課題です。




物質次元と感情次元とでは
別の世界ではありますが。

ひとつの事象として
『感情が湧いた』というのは
『屁をこいた』というのと
あまり変わらない。




人前でオナラをするのは恥ずかしい、
という羞恥心はあっても良いですが。
屁をこいたことが身の破滅につながるとは考えられず、
あるいは、
屁をこいたことを、だれかが励ましてくれたり、ケアしてくれるようなこと??は起こり得ず。

『感情が沸いた』というのも
本来はその程度のことであります。




月意識にとっては、
感情とは自分自身であり、
感情をつうじて世界と接触していますから、その意味では感情こそが世界そのものになっています。
つまり、
『ムカつく💢💢』
という感情が湧いたのなら、
『この世界はムカつく場所だ』
ということになり、
悲しい、という感情が湧いたら、
そんな悲しみを引き起こす出来事を作っただれかが悪い。

そんなふうに、
感情と一体化する形で世界そのものを理解しており、、、、
それじたいをやめさせるor変えさせる方法は無いのですが。




一方で太陽意識にとっては、
感情というのは
『感情次元に生じたひとつの物理現象』
であり、それ以上の特別な意味はありません。




つまり、
月意識にとっては感情というのは自分自身であり、世界そのものでもあるのですが、
そんなふうに感情に溺れている自分自身を醒めた目で見ている“もうひとりの自分”に気づいたなら、その場所に太陽意識を形成してゆきます。




月意識がいつも発している感情が、
ネガティブな、暗いものであると、
人生そのものがネガティブで重苦しいものになってしまうので、
すこしずつ、すこしずつでいいから、
『感情を明るく軽いものへと入れ替えてゆく』
必要があり。





そうして、それをするのは、
あなた(=太陽意識)の仕事です。




引き寄せマスターになる、というのは
別の角度から言えば、
自分の感情をマスターする、
という意味でもあり。




片方では
死ぬほどムカついていても(=月意識)
もう片方では、
しかしこれは単なる感情にすぎないのだ、と気づいている自分(=太陽意識)が存在していなくてはなりません。



それができないかぎりは
引き寄せの法則は使いこなせないし、
そもそも
『自分の現実は自分で創っている』
と言えるものなのかどうか。




厳しい道のりにはなりますが、
『感情としての自分』(=月意識)
から脱却して、

『感情を見守っている自分』になり、
(=太陽意識の形成)

やがては
『感情を自在に飼い慣らせる自分』
(=太陽意識の確立)
になって初めて、
引き寄せの法則を使いこなすことが可能になるのです。



宇宙人たちが知らない事実。
地球人の大半は月意識に囚われており、
太陽意識にまで到達していない。
したがって、
思考と感情を動かすことで現実を動かすことができるレベルにも到達していない。



『まさか』
地球人とはそこまで未熟な存在だとは思いもよらないから、
(つまり太陽意識くらいは自然に確立されているはずだと考え)
あなたの現実はあなたが自分で創っているんだよ、などと説く。



しかしまぁ、
ほんとうのほんとうを言えば、
地球人の多くは
『自分の現実を自分で創造できる』レベルにまでは到達しておらず、、、、、




なので、
宇宙人たちが
まるで『カンタンなこと』のように言っているそれを、実際にできるようになるためには、やはり修行が必要だ、という答えになるのです。その点はあまりあまく考えないほうが良いかと。あしからずご了承ください。







♡♡







♡♡





さて。




月意識というのは、つきつめればただの動物ですから。
月意識=哺乳動物を
“ペットのように”飼い慣らすことができたら、
それがまさしく、
太陽意識が確立された、
ということになります。




月意識=未熟な自己は
いつまでも未熟なままで、
いつまでも自分勝手な感情を
放ってばかりいるのですが。




そんな月意識=未熟な自己=哺乳動物を
笑って見守りながら、
優しく飼い慣らせるようになったなら、
あなたは太陽意識であり。




太陽意識に到達したあなたは、
たしかに
『自分の現実は自分で創っている』と
自覚できることでしょう。




ただし、
この状態に到達したとしても、
月意識=未熟な自己にとっては、あいかわらず現実を創造する力などは無く。

単に創造された現実(=太陽意識が創造したもの)を体験して味わい、それによって何らかの感情を放つことだけが、この子の仕事。この子=月意識はいつまでも子どものままで、いつまで経っても親=太陽意識に庇護されることでしか生きてはゆけない。
この構造じたいは一生変わりません。




だからね!





太陽意識が引き寄せマスターにまで到達していたとしても、
月意識は未熟なままですから!!!





あいかわらず現実世界に対して不平不満を言うかもしれないし、
あいかわらず感情に振り回されているかもしれない。
マスターになっても変わることなく
『あームカつく💢💢』
『なんだこれ許せねーなぁ!』



そうだとしても。
いまでは無敵の太陽意識がいっしょにいますから!
すっかり大物になった太陽意識は、
子どものままの月意識にこういいます。




『そうだね!』
『ムカつくね!』
『でもだいじょうぶだよ、、、』
『じゃあお家に帰ろうか!』




【おしまい】




🐤🐥🐤🐥🐤🐥🐤🐥🐤
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