あたし奇形児だ
あたしほんとうは奇形児だ。
じっさいに身体のどの部分が奇形かは
いまは言わない。
言わなければ誰にもバレない、
目立たない部分。
でも意識しないでいるのは不可能で
もしも知らないままでいたら
いつか病院送りになってしまうような
デリケートな部分。
バレたら 殺 さ れ る と
思っていたから
誰にも言ってない。
病院に行ったら
摘出手術されると思っていたから
病院にも一度も行ってない。
あたしはあたしの身体に激しく愛着しており。
その激しさといったら、
喉から手が出る、ならぬ、
喉から蛇が出てくるほど。
愛着しているときの自分自身の激しさは
まるで醜いバケモノのようで
黄泉の国に堕ちたイザナミとは
このような姿だったのかと思わされる。
あたしの
実の母親は
じつのところ、
あたしに何の関心も持っていなかった。
ありもしない親の愛を振りかざしてうざいだけ。
それに対して、
わたしの『身体に対する愛着』はまるで
自分が産んだ子に愛着する母親のよう。
奇形児のあたしを
あたしはとても愛しているのだと知った。
バレたら 殺 さ れ る と思っているのだから
バレないように徹底的に隠し抜く。
けれども、
奇形児であるこの子
(あたしの身体)を
嫌悪したり、
何とかして健常児へと
矯正しようとしたことは
一度もない。
あたしはあたしを愛している。
誰にも入り込めない母親の愛で。
※※※※※※※※※
お金あげるの大好きー✨✨✨ お金もらうのも大好き💕💕💕💕