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「たくさん ねがいを いいました」 ~根っこの部分で世界共通のもの~

つぶやきで 本の整理をしたことを書きました。


なので 今回は本(絵本)のお話をしてみようと思います。
荒井良二さんの本について です。

そこは 銀色夏生さんについて じゃないの?と言われそうですが
それは また機会があれば・・・


わたしの本棚には 絵本もたくさんあります。

荒井良二さんという 絵本作家をご存じでしょうか?

わたしは この荒井良二さんの描く絵本が
とても好きで 数冊 大事に持っています。
なかでも 特に 好きなのが

『はっぴぃさん』

購入したのは 10年以上前になります。

本屋さんで ではなく 自然食品を取り扱う 雑貨屋さんで でした。

そちらのお店には 飲む点滴といわれている お気に入りの甘酒を
購入するために通っていたのですが
そこで 目に飛び込んできたのが この鮮やかな きいろの表紙でした。

その日のお買い物は いつもの甘酒と この絵本。

登場人物は 
「のろのろ」という設定の 男の子
「あわてんぼう」という設定の 女の子

”ふたりの特徴が 見方によっては 長所になるよ
どんな場所にいても どんな人であっても
ちいさくても たしかな 願いごとが あって
きっと いつか きっと 叶うといいな”

読んだあとは そんなことを感じたことを 覚えています。

初めての 荒井良二さんの絵本との出会いでした。

それから ずっと 
自由で のびのびとした ことばの 音の響きと
鮮やかで 豊かで 隅々まで生き生きとした 色の世界に
すっかり 魅了されているのです・・・



そして 先週 
図書館で こちらの本を 見つけました。
(最近は 体調が良ければ 図書館へ行きます)

『ぼくの絵本じゃあにぃ』

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荒井良二さん ご本人が ご自身について記された本です。
(絵本を見たことがない方でも 楽しめる内容の本だと思います)

この本の中で 絵本『はっぴぃさん』について書かれた部分がありました。

そして わたしは
『はっぴぃさん』という 絵本は
同時多発テロ・イラク戦争から生まれたことを 知ったのです。


当時 荒井良二さんが、9.11同時多発テロの わだかまりがとれず
その後に起こったイラク戦争のこともあり、その映像が頭から離れず
国境の真ん中に たたずんでいる子どもたちは
いったいどんな気持ちなんだろうと 気になってしょうがなかったこと
もし自分がそのような厳しい状況に置かれたら、いったい何に希望を見出せばよいのかと考えたことが書かれてありました。
(以下、一部抜粋引用)

 ぼくは、近くに自分と同じようなことを考えている人がいると 
 わかることこそ一番心強いことではないかと考えました。
 そういう人と出会うことができれば「え?おまえも?」と
 ちょっとした希望が芽生えるに違いない、と。
 だからぼくは、そういう物語をつくりたいと思いました。
 それが『はっぴぃさん』の最初の発想です。
 この絵本は「そういう大変な所がいっぱいありますよ」
 ということを教えるための本ではありません。
 そうではなくて、どういうところに住んでいたとしても
 希望をもつことはできる。
そういうことを描いた絵本です。
 人間が生きていくための根っこの部分で世界共通のものが、
 きっとあるはずです。
 そして、「願いごと」とはそういうもののひとつだとぼくは思うのです。
 文化や政治や経済や生活環境が違っても、「願いごと」は変わらない。                        


『はっぴぃさん』には、
とにかく描きたかった 現代を生きている人間にとって共通の
「願いごと」というモチーフがあって、
登場人物の二人の
「のろのろ」と「あわてんぼう」というのは 入口にすぎず
一番 言いたかったのは 
そんな二人が「たくさん ねがいを いいました」というところだと
わたしは 初めて 知ったのでした。。。


根っこの部分で 世界共通のもの なにが あるでしょうか・・・

もちろん わたしも「願いごと」とはそういうもののひとつだと思います。

あと わたしが そういうもののひとつ としてあげるとすれば

『美しいものを 美しいと 感じるこころ』

なのではないかなぁ・・・と。

それを 信じたくて
わたしは 写真で世界を切り取ったり 
絵を描いたりしているのかもしれません。
過去 現在 未来にむけて どこかのだれかにむけて・・・
そんなことも 思いました。(ちょっと話が それちゃいましたね)


偶然 図書館で出会った『ぼくの絵本じゃあにぃ』
(絵本を描いてる人だと思ってたから・・・新書があるとは知らず)


おかげで 自分の中の ちょっとした だけど とっても大切なものを
確認できた気持ちでいます。
(あとがきが またとてもステキでした。)

世界共通とまではいわずとも
みんなが それぞれ 自分の根っこの部分で 大切にしたいもの
それを しっかり抱えて 新しい発見の旅を 続けられたらいいな・・・
そう思いました。

図書館に返却するのが、惜しい。。。

ますます 荒井良二さんが大好きになりました。

絵本『はっぴぃさん』の きいろの表紙を 
手で さすさす撫でながら(これは私物)

これだから 本(絵本)は やめられないんだと

ひとり つぶやいたのでした。。。


☆☆荒井良二さん お気に入り絵本☆☆


長くなりましたが ここまで読んでくださって
ありがとうございます。。。

みなさんの おすすめの本や絵本がありましたら
ぜひ 教えてくださいね♪





























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