見方・考え方を鍛える_Vol749
ジム・ロジャーズ氏の語ること、語ることが驚きだった。
日本のこと、中国のこと、アメリカのこと、北朝鮮のこと・・・。
昨日、奈須 正裕 氏の講演を拝聴する機会に恵まれた。
http://www.sophia-humans.jp/teacher/nasu_masahiro.html
各教科におけるものの見方考え方の違いを「大造じいさんとガン」を例に説明された。科学的な見方、文学的な見方、哲学的な見方、様々な見方考え方ができることがいかに大切なのかがわかった。
ジム・ロジャーズ氏のものの見方考え方は、非常に新鮮だった。
考え方ではなく、見えている世界が違った。
ジム・ロジャーズ氏が全世界の全てを知っているわけではない。
氏は、各国のリーダーが良いリーダーがどうかを見極めるために次のような見方をしているとあった。
〔引用〕___________________
いいリーダーシップは国のためになるが、悪いリーダーシップは国に害をもたらす。
だから指導者を見極めなければならない。
指導者がその国の人々に前向きな変化を起こしていることがわかったら、その国が何を持っているのかを調べればよい。天然資源が豊富なのか、よく教育され規律の取れた労働力が揃っているのか、それとも……。
どんな投資を始めるにしても、こうした視点で国家を見ていくことが大切だ。
「お金の新常識 コロナ恐慌を生き抜く」(ジム・ロジャーズ)
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ロジャーズ氏は、中国を次のように評価していた。
それは、私が知らない中国の一面だった。
〔引用〕___________________
中国のアフリカ諸国との付き合い方は、過去、アフリカにやってきたアメリカやフランス、イギリスなど欧米諸国が取った方法とまったく違っている。欧米諸国はアフリカで事業をしようとしたとき、やってきてこう言った。「ここにこれだけの資金がある。このお金を置いていくから、私たちの言うとおりに事業を行ってくれないか」
ところが、中国は違う。アフリカにきてこう誘うのだ。
「ここにこれだけの資金がある。さあ、一緒にやりましょう」
どちらがやる気になるだろうか。いうまでもあるまい。アフリカの人たちは欧米諸国と組む時よりははるかに不満は少ない。
「お金の新常識 コロナ恐慌を生き抜く」(ジム・ロジャーズ)
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確かに中国のように言われた方がやる気になるだろう。
自分が上司から同じことを言われたら、断然、中国のように言われた方がやる気になる。
自分を評価し、そして、一緒にやろうと言ってくれた方が嬉しい。ただ、私は、これまで、中国と一緒にやることでその地域の良さがなくなってしまう話を見聞きしてきた。
一体、何を信じれば良いのだろうか。
ロジャーズ氏が言うように「その国の人々に前向きな変化を起こしていること」を見ることも1つの方法だろう。そして、他にもきっと見方の視点があるはずだ。
子どもたちの前に立つためには、自分自身の見方考え方を鍛えなくてはだめだ。