かすみさんの「おてて絵本」企画
私が小さい頃、母は一生懸命に私と弟のことを育ててくれていましたが、
「絵本を読み聞かせしてもらった」等の記憶はありません。
我が家は小さな旅館を母が1人で切り盛りしていたので(母の実家でした。父は遊び逃げ回っていたので家に居たり居なかったり)今となっては子供たちをはやく寝かしつけたかった気持ちはわかるのですが、
絵本の読み聞かせどころか
「早く寝ないと悪い人が部屋に入ってくる」とか
「今から30数えるまでに寝なかったら怖いおじさんに連れていかれる」といった、
「鬼がくるぞ」っぽい・・・いや、それ以上に怖いですよね。脅しのような感じで寝かしつけられていました。
それから大人になって「絵本の読み聞かせ」なるものを耳にするようになり、その甘い響きにずいぶん憧れました。
でも自分が経験してきていないことは眩しすぎて自分の中に取り込むことはできず、司書として働いたのも小学校ではなく中学校でだったので「読み聞かせ」から半ば逃げるような形で本と向き合ってきました。
やがてこんな私にも子供が生まれ、
初めて、憧れていた「絵本の読み聞かせ」と向き合うことになります。
膝に乗せて一緒に読み聞かせたり、同じ絵本の同じ箇所で必ず爆笑する息子の反応が嬉しくて何度も何度も読んで一緒に笑ったり、勝手なお話を創作して寝かしつけたり。
息子の4才のお誕生日には当時息子が好きだったキャラクターたちを全員登場させた絵本を作ってプレゼントしました。
絵本を開いた時の子どものキラキラした目。聴いている時の一生懸命さ。お話の先をせかす時の好奇心旺盛な顔。私が憧れていた「絵本」との関わりがそこにはありました。
子どもももうすぐ10才。最近、絵本は読まなくなってきました。
少し寂しいな、と感じていたところにこちらの企画が!!!
(前置きがずいぶん長くなりましたが)
かすみさんが『おてて絵本企画』を立ち上げてくださいました!!
『おてて絵本企画』に関する記事はこちらのマガジンに随時収められていくとのこと。
(なんて素敵な企画なんだ~!!!)と胸がいっぱいになりましたが、私、無知なもので「そういえば、おてて絵本とは何ぞや?」となりまして。
「おてて絵本」を調べてみました。
おてて絵本(おててえほん)とは、両手を本に見立て、想像力を働かせて物語を作り上げていく親子遊び。子供の想像力に任せて、子供から物語を引き出す手法をとっている。
あっ、そういえばNHKのEテレの番組内でも「おててえほん」のコーナーがあった気がする。自分の手を開いて物語を作りあげていくあの遊び。
すでに2名の方がおてて絵本を作って記事にしてくださっています。
* みりこさんの「ハートちゃんのだいぼうけん」
* ぷんぷんさんの おすもうさんのおはなし
どちらの作品も可愛くて最高です。こんなに素敵な絵とお話を読めるなんてものすごく贅沢な気がします。
おてて絵本を作って参加しても良し、
参加作品を読んで楽しんでも良し、
是非皆さんも「おてて絵本」企画、一緒に楽しんでみてくださいね。