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『フェスタ』には夢とロマンがつまってました!
私は競馬が好きです。
高校生の時に
宮本輝さんの『優駿』を読んだのが、
競馬好きになったきっかけです。
その交配は、大博打だった。馬主、騎手、調教師、牧場主……、一頭のサラブレッドに関わる人々の人生の断面を重ねて壮大な感動を呼ぶ名作。
『優駿』を読んだ後の私の頭の中は
馬を好きだという気持ちや
馬に関わる人々、毎年5月に開催される東京優駿(ダービー)というレース、
「競馬」に関するありとあらゆることへの憧れでいっぱいになりました。
あれから30年。
この本を読んで、その気持ちがさらに大きく!(もうはちきれんばかりに!!)
『フェスタ』 馳星周
![](https://assets.st-note.com/img/1711264329263-2uFmpgxxWr.jpg?width=1200)
目指すは、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇。生産者、厩務員、調教師、馬主、ジョッキー……ホースマンたちの夢を一頭の競走馬に懸けた熱き物語。
『優駿』はダービーを目指すお話でしたが、
『フェスタ』はフランスの凱旋門賞の頂点を目指すお話です。
競馬好きの方からすれば、
日本馬が
「凱旋門賞で勝つ」ということがどれだけ難しいことかわかると思います。
凱旋門賞での日本馬の主な成績は以下の通り。
↓
1999年 エルコンドルパサー 2着
2010年 ナカヤマフェスタ 2着
2012年 オルフェーブル 2着
惜しい2着が3回も…。現実ではまだ一回も勝てていないんですよね。
2012年のオルフェーブルなんて、もうほとんど勝った!と思ったら、ゴール前でよれて「あ!」っという間にフランスの牝馬に抜かれて2着になったので、
テレビ観戦後しばらく放心状態(私が)になったのを覚えています。
そんな、
毎年「これでもか!」ってくらい日本の強いお馬さんがチャレンジするのに勝てそうで勝てない凱旋門賞。
ここに挑むのが『フェスタ』です。
そして、タイトルにもなっている「フェスタ」は、
2010年に2着になったナカヤマフェスタのフェスタ。
凱旋門賞2着に入るくらいですから、明らかにフランスの馬場への適正はあるフェスタの血。(ナカヤマフェスタにもオルフェーブルにも同じステイゴールドの血が流れているので、元々はステイゴールドの血なのですが)
ここにロマンが!!!
私はよく家族に
「競馬はギャンブルじゃない、血のロマンだ」と語るのですが(ギャンブルだということは自分でもわかってます)
この本には
本当にホースマンたちのロマンが詰まっています。
もうね、泣いて笑って驚いて。
泣いて泣いて笑って。
胸の中が夢と希望でいっぱいになって。
きゅーっ!!と苦しくなったり、
ハラハラしたり、
涙と鼻水でぐっしゃぐしゃになるので大変なんですけど、
早く先が読みたくて「寝食を忘れて読書をする」という喜びのようなものを久々に味わったような気がします。
競馬好きの人にはもちろん、
ふだん、競馬にはあまり興味がないという方にもぜひ読んでいただきたい作品です。
読後の私は
やたらやる気が出てきまして、
「夢をあきらめないようにしよう」
「何年かかっても頑張ろう」
という気持ちになりました。
ただ、厄介なことに
この本を読んでからは、やたらお馬さんがどこで産まれたのか、どの血統なのか気になりだしまして…当たらないのに予想に時間がかかるようになってきました。とほほう。
ただの競馬のお話じゃない。
最高のエンターテイメント。
読後、元気になれる本。
『フェスタ』
大大大大オススメです!!!
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