九州温泉道 湯の鶴温泉 喜久屋旅館
ここはずっと行ってみたい温泉の1つだったんですが、なかなか行く機会がなくて、今回鹿児島旅行の帰りによってみました。
水俣市内から山へ入ること、車で20分くらいでしょうか。だんだん道が細くなり、温泉がある雰囲気の山の中に入ってきました。
川沿いにいくつかの宿が点在している、静かな温泉地です。
喜久屋旅館は、温泉街の入り口あたりにある旅館でした。
人の気配がない…。
玄関は開けっ放し、窓も全開ですので、人はいるのでしょうが、まったく気配は感じません。
たぬきがいました。「他を抜く」なるほど…。
なかなか自由な感じです。
呼び出しボタンがあるので、一応押してみますが、しばらく反応はなし。
料金箱も置いているので、勝手にお金入れて入ってください。パターンなのだろうか…。
と思っていると、おかみさん登場。入浴料は激安の300円。旅館のお風呂としては破格です。
なかなかの古い造りの旅館です。
案内も「奥にお風呂ありますから…」というかなりアバウトな感じでした。
「男湯」と書いていましたので、ここだろうな。と思って入ります。
だーれもいません。お昼下がりだったからでしょうか。
中に入ります。
お~。なかなかの大きさの浴槽が登場しました。
半露天の造りになっています。屋根はありますが、左側は石垣で、外です。眺望はありませんが、露天の雰囲気はあります。
真ん中からドボドボとお湯が注がれ、浴槽の底には石がゴロゴロしています。
源泉浴槽がありました。
小さいので、上がり湯でしょうか。源泉59℃とありますので、若干加水しているのかな?
早速入ってみます。
香りはほぼなく、さらりとした浴感です。ちょっとぬるいかな。とはじめは思っていたのですが、だんだん熱く感じてきました。
やはり温泉ですね。普通の水を沸かしたものとは全く異なります。
上には裸電球が2つ。ちょっと今日は天気が悪かったので、全体的に暗かったですが、いい雰囲気になっています。
流れ落ちる湯の音と、浴槽から流れ去る湯の音だけがします。
入る時から出る時まで、ずっとひとりでした。
妻に撮ってもらった女湯です。
こちらもいい感じ。
お風呂から上がった時に、高齢のご夫婦が廊下を歩いて、外に出かけていました。宿泊しているようです。連泊かな。
フロント横のソファーでちょっと涼ませてもらいました。
すぐ前に川が流れています。
いい言い方をすればレトロ。悪い言い方をすればボロですが、
こういう雰囲気が好きな人ははまりますが、受け付けない人は絶対無理でしょうね…。私は大好きです(笑)
玄関の外には足湯も作られていました。
なんとかこの温泉地を盛り上げようとする気持ちは伝わってきます。
ただ、時の流れというものは本当に実感します。
昔はここから入っていたと思うのですが、橋は今にも落ちそうですし、対岸の入り口の建物は完全に崩れてしまっています。
もう少しきれいにすれば、もっと違うお客さんの層も来てくれそうな気はするのですが、ここまで大きい建物になると、維持管理だけでも大変だろうと思います。本当に頭が下がります。
いつか、宿泊を目指しています。
それまでがんばってほしいなぁ。
■湯の鶴温泉 喜久屋旅館
住所 水俣市湯出1402
電話番号 0966-68-0211
営業時間 8:30~21:00 不定休
駐車場 普通車10台
料金 大人300円 こども(6才~12才)200円
家族湯1,000円(1時間(2023.3現在)
泉質 単純温泉