休職中の過ごし方【①まず確認すること】
休職中は、ただ休めば回復するかのように思われがちですが、適応障害と診断された人にとって「休む」ということはとても難しいことに当たります。
というのも、元々仕事熱心で頑張りすぎた人が適応障害になりやすく、自身の抱えられるキャパを完全に超えてしまった故に発症してしまったケースなどが多いからです。
私の場合、適応障害の発症の原因は環境の変化(異動先に人間関係)ですが、自分の「つらい」という心を無視して、早く新しい職場に慣れようとして、残業や勉強・課題に打ち込んでしまい、休日も殆ど仕事のために自宅で勉強・自己研鑽する毎日を送っていたので、かなり無理をしてしまっていました。
休職中は、そんな「仕事・仕事・仕事」の生活から、打って変わって「何もしない」「何もない」になります。
生活スタイルが180度変わってしまいます。
「何もしていない自分」がそこにいるので、何もしない自分なんて「無価値だ」と思ってしまう。
休職中は本来は本能に従って休みを堪能して良いはずなのに、それが心からできないのが「適応障害」の症状なのです。
なので、休職中の「休み方」は適応障害の人にとっては一番難しい課題にあたります。
私もかなり休むことが難しくて、一番苦労しました。
むしろ休職前よりも、休んでいる時の方がすごく調子が悪かったような気さえもしていました。
(実際、休職前にオーバーワークしすぎたことが原因です。在職中に休むことをしなかったそのつけが、休職中に回っているだけです)
今回からは「休職中の過ごし方」について、数回の投稿に分けてお伝えしていきたいと思います。
今回の投稿では休職に入ってから「まず確認すること」についてです。
とても重要なことなので、是非この記事を読んで確認してくださいね。
適応障害の症状や、回復までの道のりについて、私の経験談を通してお役に立つことができたら幸いです。
●診断書と職場への連絡
休職するときは、医師に診断書をもらいます。 診断書を作成してもらう時、医師から「あなたは今何ヶ月休みが必要だと思ってる?」と聞かれました。
少し休んで体調を戻したら、一刻も早く復帰したかったので「とりあえず復帰することも考えて2週間で書いてください」と答えました。
そしたら医師に「いや、あなた…。2週間じゃ休めませんし、治りません。焦るのは分かりますが、ダメです。とりあえず1か月にしておきますので1か月休んでください」と告げられ、1か月の診断書を作成してもらいました。
職場には電話で「適応障害になってしまったので休職したい」旨を伝え、電話1本でとりあえず休職の手続きができました。
肝心の診断書はいつ提出するのか気になりましたが、上司に電話で「診断書に書いてある期限日までに、郵送もしくは人事課に来て提出してくれればいいので、とりあえず出勤しないで休んでください。」と言われたので、電話を切った後すぐに休職になりました。
自宅から電話していたのですが、電話が終わったあと、あまりにも上司が淡々としすぎていて、調子抜けのような感じになりました。
・・・というのも、私の直属の上司は、当時仕事のことで何か相談をしても
「だから?だから何?」「己との闘いなんだから、己に勝ちなさい」といったような見当違いのアドバイスや根性論、そして最後は質問したはずなのに逆質問攻めを食らっていました。
なので、電話で休職の話をいきなり切り出したら、責められると思っていたのです。
休職の電話をした時、上司の受け答えを聴いた私は、あまりにも淡々としすぎて驚きました。
「え・・淡々としすぎてて、人としての心が無いんじゃないの?」
と当時思いましたが、復帰した今思うと、逆にこれくらい淡々とした事務的な対応してくれたから、スムーズに休職に移れたのではないかな?と思っています。
幸い、当時私は異動して半年程しか経ってなかったので、大した仕事の引継ぎは無かったのですが
もし、現在自分が抱えている仕事の引継ぎがある場合は、関係するメンバーに引継ぎのメールなどを送付して、対応しましょう。
その際は、「休養のために一切の連絡を断ること」を一言最後に必ず入れておきましょう。
休職中は働けない分、十分なお給料をもらえないので、必ず堂々と休みましょう。
●休職に入るときのコツ・決めること。
休職に入るときのコツとしては
・職場・部署からの業務などに関する連絡は断ってよい。
・復帰するためだけの最低限の連絡方法
(人事部との事務的なやり取りのため)だけ決めておく。
・休職中は仕事のことは何も考えないと覚悟を決める
この3つがとても大事です。
復職までに必要なことは、自身の体調の回復と、医師の復職許可と、会社の復帰許可になります。
休職中はお願いした通り連絡が一切なく、社会の枠組みから除外されたような気持ちにもなり、逆にそれがちょっと不安材料になったりします。
私の場合休職してちょうど3週間経った頃、窓口になってくれた人事部の方から電話が来ました。
私の場合、医師が最初に提示してくれた1か月の診断書(休職期間)では、足らず、延長が必要な状況でした。その時に、休職の延長をするための窓口や連絡手段が決まっていたので、安心して休むことができました。
もし休職の連絡をする際、休職中の連絡を先に窓口・連絡手段・頻度(連絡時期)を決めておければ、一番良いのですが、もしその時できなくても、しばらく休養しながら連絡できるタイミングで自分から連絡して人事部と調整すれば大丈夫です。(職場によっては就業規則に記載されていたり、マニュアルがあるそうなので、ある場合はそれに従えば良いです)
そして、診断書の休職期間が伸びることもあります。その際は、担当の医師に相談すれば大丈夫です。
休職延長の流れとしては、
①休職期間が終わる前に医師に相談し、追加の診断書をもらう。
②追加の診断書(休職延長)は会社に郵送(または電話・人事部に直接届けるなど)して手続きをとる。
といった流れで延長する形となります。私も最初は1か月の休職で診断書を作成してもらいましたが、なかなか1か月という短期間で適応障害を克服して復帰するのが難しく、休職期間を延長してもらいました。
私の場合、復職までに3か月かかりました。人によっては症状の重さや仕事内容等にもよるので、半年、1年かかる人もいます。当時は3か月で復帰できてうれしかったのですが、私はこの3か月の休職期間は少し短すぎたのではないかと思っています。
というのも…
適応障害を真の意味で克服するということは、
「復職後も体調を崩さないで働く」ということだからです。
適応障害を発症すると二つの闘いが訪れます。ひとつは「休職戦」、そして「復帰戦」です。
「復帰戦」でしっかり克服するためにも、最初の「休職戦」で如何に休んで傷ついた心身をリカバリーできるかがとても重要になります。
しっかり休める時に休めないと、復職してからが本当に大変になります。
むしろ「復帰戦」が適応障害にとって本当の闘いとも呼べるんじゃないかなと私は感じています。
私も復帰してから、休職する前と違った「適応障害」の苦労を経験しました。
なので、最初に診断書で提示された休職期間中に体調が回復しなくても決して焦らないでください。
体調が完全じゃない状態で復帰しても意味がなく、またさらに体調を崩して再発につながるので、休職延長の相談は遠慮しなくしてよいです。
絶対に無理をしたり、焦らないでください。
適応障害で休職した人は、「焦り」で決めることが一番危ないことだと認識しておくことが大事です。
いかがでしたか?
次回は実際に私が経験した休職中の過ごしかた②についてお話していきます。
おそらく私が一番体調が悪かった時(休職して1週間前後の時)の
お話になります。
休職に入った直後は誰もが経験するであろう、心や身体の変化についても
包み隠さずお伝えできたらと思います。
この投稿が必要としている方々に届いて、少しでも役に立つことができたら幸いです。
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今日もお疲れ様です。ゆっくり休みましょう!
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