自分語りの究極とは「日記」なのか、それとも。夫のいない日々を綴ってみた【日記】【♯自分語りは楽しいそ】
本日、私の自主企画「自分語りは楽しいぞ」の最終日です。
最終日は、もしかすると参加者が増えるかも。そんなことをぼんやりと思っていたら、なんとnote公式さんより「創作大賞受賞者決定」の連絡が届きました。
私が過去にやり取りをしたことがある方だと、Xの方では川口真目さん(入選)、ベストレビュアー賞だと青豆ノノさん、アルロンさん、神崎さやかさん、コニシ木の子さん、野やぎさん、はそやmさん、豆島圭さん、ミーミーさん。
そして最近だと、ピリカコンテストで吉穂みらいさんともコメントのやり取りをさせていただいたことがあります。改めて受賞者のみなさま、おめでとうございます。
それにしても、今回の受賞発表を振り返ると、あらためて小説部門の難しさを痛切に感じました。ファンタジー部門、今年も受賞無しとは……。
さて、創作大賞の話を振り返ってしまいましたが。今回の記事では、「日記」を書こうと思います。日記を書くことになった理由は、Xでアンケートを取ったところ「究極の日記」が選ばれたからこそ。
よく考えてみたけど、そういえば日記なんて最近ろくに書いてもいやしないのに。そもそも、日記ってどうやって書くんだろうか。
そこで、勉強のために普段から日記を書いているnoterさんの記事を読んでみることにした。これはあくまで私の勉強法ですが、普段あまり書かないジャンルを書く時は、他の方の記事を数点チェックしてから取り掛かります。
まずは猿荻レオンさん。サムネイルが「猿荻レオンのつまらない日常」となっているが、チキンナゲットのお話だけでここまで読んでいて楽しいお話が書けるだなんて……!
五感に訴えかけるエッセイがとてもお上手なので、思わずハニーマスタードをつけたチキンナゲットを食べたくなります。
私にとって、レオンさんは素敵なnoteが書けるエッセイストの1人です。これからも、密かに日記シリーズ楽しみにしています。
私に「究極」が書けるかどうかはわからないけど。いや、多分書けないので「今自分が書ける精一杯」を書くことにします。
今回の記事では、ここ数日の出来事を「日記」と言う形で振り返ってみようと思います。
10月23日
この日から、夫が東京へ出張に行く。数日前からスーツケースに衣類をまとめていた夫の表情は、少しずつ「パパ」から仕事人の顔になる。
「家と〇〇ちゃん(娘の名前)のこと、よろしくな」
夫はそう言って、手を差し出す。握手を求められるなんて、久しぶりだ。まるで戦地へ出向く兵士みたいだと思った。と言っても、私は戦争時代を知らない。戦争の漫画や映画を見て感じたことなので、正確なことはわからない。
↑戦争映画といえば、硫黄島からの手紙が有名。ネットフリックス公式チャンネルより。
その日は、週に1回の療育がある。娘は少し発達が遅れており、療育に通っている。保育園にも通っているが、療育と保育園で表情の違う娘を見ていると「両方の世界」を知ることは彼女にとって大切なのかもしれないと思った。
療育では穏やかで、お姉さんのような表情をする娘。その一方で、保育園では周囲がお姉さんお兄さんばかりで、末っ子のように甘えている。
娘が通う保育園は「縦割り式」のため、年少~年長さんが同じクラスにいる。娘は年少の上に、言葉が話せない。他の子たちからは、どうやら大人しくて可愛いと思われているらしい。
でも、毎日一緒に過ごしている私は理解している。娘が保育園で見せている表情は、あくまでほんの一部なのだと。家では素を出しているし、療育では先輩のような素振りを見せることもある。
娘は、まだ4歳。環境によって、自分の出し方をすでに使い分けていた。これから先、そのスキルは生きていく上で大事だと思う。がんばれ、娘よ。
家に戻って、3本ほどの記事を執筆する。夜になると、夫から「池袋に来た」というLINEが届く。
夫はいつも出張、旅先で何枚かの写真を撮り、私に送ってくれる。
どうやらラーメンを食べたらしく、麺の写真が送られてきた。
当たり前の話ではあるが、ラーメンの写真が送られてきたといっても、私は食べることができない。その日の我が家のご飯は、卵チャーハン。
ラーメンの写真を眺めながら、チャーハンを食べる。餃子の王将に来たような気持ちを楽しめるので、案外悪くないかもしれない。
その後、二軒目も「夜鳴きそば(と言う名のラーメン?)」に行ったらしく、写真が送られてきた。
一体、どれだけ彼は麺を食べるのか。2つあるので、上司とご飯を共にしたっぽい。
もしかすると。家で麺を食べない分、外でいろんな麺を一気に食べているのではないだろうか。申し訳ないけれども、私は家では麺よりご飯が食べたいのである。
10月24日
夫から、ホテルの朝食の写真が届く。
「ええな」と答えると、「君も朝飯に肉食べな」というメッセージが届く。
その肉とは、夫が出張に行く前に「出張の時に、ご飯を作るのが面倒だと思うから、肉を焼いておくよ」という思いから焼かれた肉のこと。
焼肉は、タッパに入っていて冷蔵庫に保存されている。いくら冷蔵庫に入っているからとはいえ、焼いてから日が経った肉を食べるのは気が引ける。結局、食べていない。
その日のLINEには、「土産のチキン弁当楽しみにしといて」というメッセージもあった。
そう。私は東京の駅でしか購入できない「東京チキン弁当」の大ファンである。
なんとこちらのお弁当、ロケットニュースによると上皇陛下も愛するレジェンド弁当とのこと。それにしても、レジェンド弁当って凄いネーミング。
お弁当にはレモンの汁が入っており、これを唐揚げにかけると最高に上手い。
もはや夫が帰ってきて一番嬉しいのは、お土産のチキン弁当である。そして夫も、そのことを深く理解している。出張前、もはやチキン弁当のことしか会話していない。
10月25日
夫から「東京限定のユニクログッズ、どれが欲しい?」というLINEが届く。
ここ最近による夫婦のLINEは、もはや食べ物とユニクロとラーメンしか話をしていない。
どうやら東京限定で、ユニクロの限定アイテムが購入できるらしい。
また現地についたら、ユニクロの様子についてLINEをしてくれるようだ。もちろん、そんな話ばかりではなく仕事先で「娘の言葉のリハビリについて」も、きちんと相談を受けてきたらしい。
夫は寝ると、いつも「そのボタンを押したらみんな死んでしまう!絶対に押すな!」とか、「コロッケなんで4個も買ったんや。2個でええやん」とか。
「コロッケを廊下の中央に置いたままにするなんて。もったいないやないか!」という寝言ばかりをしている。
寝ている時に、人の本音は出るのだろうか。となると、夫の寝言はほぼコロッケのことばかり。そういえば、彼はいつも高島屋のお惣菜でコロッケを買う。自分が食べる訳ではなく、ほぼ「娘のため」に買ってくるのだけれども。
コロッケで頭がいっぱいの彼も、いざという時はきちんと仕事をする。だから私は、彼のことが好きなのかもしれない。
この日は、私の自主企画「自分語りは楽しいぞ」の最終日。
応募者も増えるかもなぁと思っていたら、まさかの「創作大賞2024 最終結果を発表」の記事が公開された。授賞式は、今日の夕方くらいかしら?それとも。
ベストレビュアー賞を受賞された方々の名前を拝見すると、noteでもやり取りしたことのあるnoterさんがズラリ。
正直、喉の奥から「一度、お会いしてみたい……。なんなら、四谷のnote株式会社さんの前で出待ちしてもいいでしょうか」という言葉が出そうになる。
でも、それをやってしまうと今度はnoteさん出禁になりそうなので、込み上げる気持ちをグッと抑える。
来年、応募どうしようか。今年以上のものを書かないといけないと思うと、正直答えが出せない。今年、すべてを出し切ってしまった。絞り出す余力もない。来年は「出すぞ」ではなく、「出したいと思う作品があれば、応募しよう」というスタンスにしようかしら。
うーん。でもやっぱり、一度は授賞式ってどんなものか体験してみたい。いずれにしても私は今年の授賞式には参加できないので、参加された方のレポートを楽しみに待つことにしようと思う。
明日には、夫が家に戻る。
本来なら、noterの神崎さやかさんを見習ってそれまでに掃除をするべきなのかもしれない。
↑お母さまのために、お掃除されていて素敵!
でもやっぱり、私は怠け者。お掃除はしないかもしれないけど、夫が東京出張から戻ってきたらいつものように「ただいま」と言って迎えようと思う。
【完】