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「朝の宝石箱」というネーミングに胸キュン。保古グランピング体験レポート朝食編【第2話】【岐阜恵那】

 昨日、岐阜県恵那市にある「根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング」に宿泊しました。

 今回の記事は、家族で宿泊した際の体験談を紹介します。

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ことりっぷさんの募集要項より

第一話はこちら(今回の話は、こちらの続きになります)

↓本文はこちら


【2日目】

 グランピング2日目。朝食もスタッフの方が用意してくれるので、こちらで購入する必要はなし。

 もちろん、持ち込みもOKなので「もっとたくさん食べないと、お腹が空く」という場合であれば、チェックインの前にスーパーで購入しておくといいかも。

 朝食は、可愛らしいバケットに入っていた。

可愛い

 バケットの中を開けると「朝の宝石箱」と書かれたメニュー表を発見する。

ドラマのワンシーンみたい

 メニュー表のタイトルは、もはや乙女心を狙っているとしか思えないほどセンスがいい。

 私は45歳で乙女ではないけれど、不覚にも心を鷲掴みされてしまった。もしかしたら、私の中にもまだ乙女心が残っているのかもしれない。

メニューは主に以下のとおり。

  • コーンスープ

  • ジャーサラダ

  • ゆで卵

  • クロックムッシュ(食パン・チーズ・ハム・ソースなど)

  • ヨーグルト(ブルーベリーソースつき)

  • オレンジジュース

可愛い!

 朝食は、エリア内であればどこでも食べることができる。

食べても良いエリア

 おすすめスポットは、中央にある大きな焚き火台「センターファイヤーピット」の前か、少し歩いたところにある湖「保古の湖畔」とのこと。もちろん、自分たちのエリアで食べてもOK。

 ただクロックムッシュは、ホットサンドメーカーを使用して作るので、自分たちのエリア以外で食べるならば、先に作っておく必要がある。私たち一家は娘が小さいこともあり、自分たちのエリアで食べることにした。

 クロックムッシュの作り方は、食パンにソースを縫って、チーズとハムを挟んで5分ほど焼くだけ。

 簡単な作業ではあるものの、ホットサンドメーカーを使ったことがない私からすれば、未知の領域である。

 焼き方の案内も付属で付いていたとはいえ、ホットサンドメーカーを使うだけでもアタフタした。まず、コンセントを差す場所を探すだけでも、4~5分のタイムロスがあった。

コンセントの場所も、案内付きです
作り方も丁寧に書かれています
パンをセットして焼くだけなのに、どうしてこんなに手こずるのか
チーズを入れたので、中はとろーり
完成!

 作るのは大変だけど、このひと手間を書ける時間が楽しい。

 そういえば、最近はシスコーンに牛乳かけるとか。プロテインで済ませるとか。朝食も適当に済ませていたっけ。

 牛乳をひたひたにつけたコーンフレークを口の中へ無理やり押し込み、バタバタと家を後にする。ずっと、その繰り返しが続いていた。

 娘の保育園送迎もしなきゃいけないし、洗濯も干さなきゃ。仕事も進めなければならないし。掃除をしている時間がないので、床にモノが散乱したまま過ごしている。

 あれをしなきゃ。これをやらないと。ずっと時間に追われていた気がする。忙しいって、悪いことじゃないんだけどさ。

 朝ごはんに手間と時間をかけるだけで、ほんの少しだけれど。こんなに豊かな気持ちになれるのか。きちんと食べ物を味わって食べるだけで、地に足をつけて生きている感じがした。新発見だった。逆に、パンを焼くだけで感動するだなんて。今まで、どれだけ時間に追われて生きているんだ私は。

 朝食は、焚き火台に火を灯しながら楽しめる。夜の焚き火もいいが、朝もなかなか良い。

朝も焚き火を楽しめる

 ゆらゆらした炎を眺めながら、家族全員が無言で食べ物を口にする。

無言で食べる時間
コーンスープを焚き火の前で飲むのも、至福の瞬間
娘も大人しく楽しんでました

 その時の私たちは、特別な会話をすることもなかった。言葉がなくても、気持ちがひとつになれた気がしたのかも。

 私たち家族は、旅行に行くと必ず持参するものがある。それは、日清のカップラーメン。

大自然withカップラーメン

 せっかくクロックムッシュがあるというのに、ここでカップラーメンを食べるのは邪道と思う人もいることだろう。

 でも、それがいいのだ。非日常体験をたっぷり過ごした上で、シメに「いつもの飯」を口にする。日常を、非日常の世界へ持ち込むのだ。

 カップラーメンの味はいつもと同じだけど、なんだかとっても贅沢な気持ちになれる。

 その気分を味わうために、私たちはどこに行っても必ず「日清のカップラーメン」を持参する。

「大自然の中で食べる、カップラーメンは最高だね」

 私たちは、無我夢中でカップラーメンをすすり始めた。贅沢の定義は人それぞれだけれども。私自身、若いうちからハイブランドも揃えてきた身なので、高級なお店での体験から得られる幸せや満足度も、それなりには知っている。

 けれど、高級な世界で贅沢を求めると、上には上がいることを思い知らされ惨めになることもしばしば。お仕事を頑張ってご褒美を購入したり、素敵なモノを手にしたとしても、なにかが満たされない気がしていた。

「業界の一番を知ることで、モノの良し悪しがわかるようになる。だから手にするなら、その世界で一番のモノを手にした方がいい」

 私の周りの人で、こう言う人は少なくなかった。あの頃は、その意味がわからなかったけれども。今色々なモノを手にしてはじめて、その理由がようやくわかった気がする。

 「業界の一番」を知ることは、良いことでもあるが悪い部分もある。今度は、ハードルを下げるのが難しくなるのだ。では、一体どうすればいいのか。

 ならばいっそ、贅沢のハードルを思いきり下げてみたらどうだろう。そこで私たちが辿り着いたのは、旅先に持参するカップラーメンだった。

 ラグジュアリーなホテルや、最高のロケーションで、カップラーメンを無心ですすり続ける。

 贅沢のハードルを低くすると、世の中にあるものがすべて宝物に見える気がした。

 ただ、それと同時に「人間として大事なもの」を少しずつ失っていく感覚もある。何事もやり過ぎるのではなく、バランスが大切なのかもしれない。

【続く】


 次回は、宿泊者が無料で体験できる「Fun&Joyネイチャリングツアー」レポートを紹介予定です。

 ネイチャリングツアーは、プロのインストラクターの方に案内をしてもらいながらハイキングをします。

笹舟を作って……

 そのインストラクターさんの説明がなかなかカオスで、終始爆笑。

 見知らぬ場所へ行く時は、その道に詳しいガイドさんをお願いするのも良いなぁと思いました。

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