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強いと弱い。 強くなくていいよと誰かに言って欲しくて ずっと生きてきたようなところがあった…
平和とは。 平和とはからはじまる思いを述べよとゼミの 課題が出ていた。 栞は、マグカップ…
銀河売りがこんなに流行する前。 宇宙飛行士として地球をみてきた ひとりの学者と栞はつきあっ…
「小倉百人一首」の選者で、「新古今和歌集」の編纂でも主要な役割を果たした藤原定家。 「雅…
あらすじ 水を張ったボウルの中でブリのえらをゆすぐ爽の長い指が、時々もてあましてるよう…
街クジラがこの街にやってきたのは 栞が生まれる前だったらしい。 街クジラはひとりぼっちで…
海砂糖を栞はからだの中に飼っている。 いつ頃からなのかわからないけれど。 あれはあの時かもしれない。 あの日、本を読んでいた。 真剣じゃなくぼんやりと。 小説の舞台とおなじ街に暮らしたことはないのに、 そこに登場するおばあさんやおじいさんは まるで、栞のよく知っていたおばあちゃんや おじいちゃんだった。 贈り物の包み紙の扱い方や、道具を大切に 磨いている時の祖父母のなにげない仕種が 瞬間に引き出されてきた。 あぁこんなところで彼らはいきいきと生きて いたのかと見まが
この旅において 幾人かのnoterさんと出会った。 この旅において 出会わなかった(出会えなかっ…
父と1年ぶりに会った。 父が趣味ではじめたことに お祝いすることがあったので 上京してき…
栞はその時、読んでいた本の言葉を 思い出していた。 「ひとが、存在していることの根っこに…
凍った星をグラスに浮かべた。 すっごく不安定な形の細すぎる脚を 持った建築物が入り江に建…
わたしは算数ができなかった。 父曰く、引き算という概念が ぼんちゃんには、なかったねって…
3つの要素。例えば仕事の場合に、要点を3つに整理して報告することが多いのではないでしょ…
愛していた黒猫ノワールが死んでから 喪服をきて過ごしていた栞は、 黒いものにまみれてしまいたかった。 時々、栞の心はどす黒く染まる。 みんなに可愛い黒猫ちゃんと 言われるたびに心が痛んだ。 なぜなら、ノワールははじめから ノワールだったわけじゃない。 純白だった。 最初はシロだったのに闇をまとった みたいに黒くなっていった。 世の中がシロなのかクロなのかと 言い合うのを聞いていた白猫は 次第に染まっていった。 不本意に黒く染まる猫をみている たび