ジェネシアグローバルオフサイト in 沖縄~強いチームに向かって一歩ずつ~
こんにちは!
シードVCジェネシア・ベンチャーズ Senior Portfolio & Partnership Manager の吉田実希です。今回は先月に沖縄で開催したグローバルオフサイトの様子をレポートします。
背景
日本だけでなくインドネシア・ベトナム・インドにも拠点とメンバーがいるジェネシアでは、メンバー間の直接の交流を主な目的として、全員参加の「グローバルオフサイト」を年に一度開催しています。2023年は12月上旬に沖縄で開催し、各国からメンバーが集まりました。(2022年はジャカルタ(インドネシア)で行い、現地スタートアップや産業の最前線を肌で感じることも意識して開催しています)
今回のオフサイトでは、特に2つの目標を立てて、夏ごろから準備を進めました。
①クロスボーダー連携の強化
海外拠点メンバー比率は約3割、海外支援先比率も社数ベースで3割弱となり、2023年はジェネシアにとってグローバルな基盤が強化できた一年になりました。また、ジェネシア投資先の中にもmovus technologies(インドネシア拠点フィンテック)やUMAMI United(シンガポール創業フードテック、現在はUSにも進出)など、日本出身の起業家がアジアで起業・事業立ち上げを行い、当初からグローバルを舞台に成長・成功を目指す事例も増えてきています。
「グローバル」や「クロスアジア」を意識した起業家やステークホルダーの皆さんから信頼されるVCとしてジェネシア自身が今後さらに成長していくために、日本チーム⇔アジアチームの連携を一層深めることを意識して、オフサイトを設計しました。
②「強い組織づくり」の自己体現
ジェネシアでは2023年から投資先への支援活動として「強い組織づくり」に関するノウハウや勉強会・コミュニティづくりの提供に注力しています。今までの支援先各社の動向を見守る中で、シードスタートアップこそ組織づくりへのコミットメントがその後の事業運営に大きな影響を与えているとわかったからです。
私たち自身もジェネシアをメンバー約20名のスタートアップだと捉えています。この一年で、3号ファンドの組成完了、組織拡大(15名→21名)、バリューのアップデートなどがあり、様々な投資先やLPなどのステークホルダーとの挑戦が増える一方で、ジェネシアチーム内でのコミュニケーション、特に業務と直接関係ないパーソナルな話をする機会の創出難易度が高まっていました。オフサイトでは、対面の機会を存分に活かし、パーソナルなつながりや共感を各自がそれぞれに創り出せるよう意識しました。
プログラム
今回は、企業向けの研修やワークショップ運営を手がける「琉球ウェルネス」さんにトータルプロデュースいただきました。琉球ウェルネスは沖縄を舞台に、企業の経営合宿やウェルネスツーリズムを設計・実施している会社です。ジェネシアのオフサイトについてはプログラムの目標設計の壁打ちや目標達成に効果的なプログラムの提案もしていただきましたし、空港からの移動手配、宿泊施設の提案・予約、プログラム期間中のアテンド・ファシリテーションも行っていただきました。
今まで複数回グローバル及びローカルオフサイトを実施してきた中で、初めて外部の方にトータルプロデュースをお願いしたのですが、琉球ウェルネスチームと一緒にオフサイトを開催できて本当に良かったと思っています。客観的な意見から得る気づき・学びの多さはもちろん、非常に高いホスピタリティでメンバーが不自由なく参加できる環境を整えてくださったおかげで、幹事であった私も含めて全参加者が各プログラムに全力投球できたかなと感じています。
琉球ウェルネスと共に設計したオフサイトプログラムは以下のような内容です。
大別すると、青字の業務関連プログラムと、赤字のチームビルディングプログラムの二つで三日間のオフサイトを過ごしました。
業務関連プログラム
オフサイトのスターターとして、2023年の振り返りと2024年の取り組み戦略について各プロジェクトオーナーが発表し、また2023年の表彰も行いました。
その後グループセッションでは、少人数チームに分かれ、支援先の強い組織作りを支援するというテーマに沿ってディスカッションをしました。
各国特有の課題ばかりかと思いきや国を超えて共通する課題も多々あり、拠点が異なることを忘れて一体感を持ちながら質の高いディスカッションを行うことができました。
チームビルディングプログラム
メンバーそれぞれの深い部分の相互理解を促進するために、業務の延長から意識的に切り離したプログラムや懇親会を組み入れました。普段は場所や時差の兼ね合いで非同期なオンライン・テキストコミュニケーションが大半を占めるジェネシアですが、対面の機会を活かし、会議の場では聞けない・話せないような人間味のあるコミュニケーションを楽しむことができました。
番外編
さいごに
今回のオフサイトはそれぞれの事情で参加できないメンバーがいたことが心残りではありましたが、当初考えていた狙いや期待を上回る形で実現できた3日間になりました。
個人的な一番の学びは、深い相互理解は決められた議題があるZoomミーティングではなく、ふとした雑談や会話から生まれる、ということ。交わす語数はいわゆる「会議」のほうが多いかもしれませんが、その人の価値観や想い、こだわりが垣間見れるのは会議の外で行われるコミュニケーションだなと(プログラム設計時から想定していたものの)改めて実感しました。オフサイトという特別な場だけでなく、各拠点にメンバーが戻った後も継続的にそのような対話が行われるような流れを創出することが次のチャレンジです。
そしてオフサイトでのディスカッションやワークショップをもとにした、チーム内での取り組みが年始から早速動き出しています。一つはジェネシア社内向けのラジオ。国内外での情報の非対称性を埋めるため、そして会議でディスカッションするほどでもないけど何となく気になるトピックスについてざっくばらんに話し、チーム内で共有するためにジェネシアラジオを開始しています!
この一年でどれほど大きくジェネシアが成長・変化できるのか私自身とてもワクワクしているところ。ジェネシア自身が強いチームとなり、その体験を踏まえて支援先の皆さんの強いチーム作りをサポートできるようにメンバー一同頑張ってまいります!
2024年もアジア・グローバルを舞台に産業を創造する起業家・スタートアップエコシステムに資するシードVCとして、ジェネシアは突き進んでいく所存です。ジェネシアからの情報発信や、ジェネシアで働くことに興味がある方は、ぜひこちらの情報もフォローいただければ嬉しいです!
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