単なる緊張ではなかった
男性女性に関わらず人と話をしている時に、特別な話をしている訳でもないのに顔を真っ赤にする人や汗をたくさんかく人がいる。
何を隠そう僕もその1人だ。
この理由について、僕はただ単に自分が緊張しいだと思っていたのだが、心理学ではこの症状を『対人恐怖症』と呼ぶ。
対人恐怖症は「恥をかきたくない」だったり「他人からどう思われているのか気になる」という自意識過剰からくるもので、子供の頃に人前で恥ずかしい思いをしたなどのトラウマが原因となっていることが多い。
だが実は緊張ってそれほど伝わり易いものではない。
自意識過剰の人は、主観的な状態(緊張している状態)が相手に伝わると『思い込んでいる』のだ。
この思い込みを『透明性の錯覚』と言ったりもする。
対人恐怖症の克服法として深呼吸、話をよく聴く、開き直り、自信を持つ、とあるのだがあまり即効性がなく効果的とは思えない。
自らの経験上、直ぐに使える対処策は挨拶をハキハキ元気にして最初の印象をよくして点数(グッドポイント)を貯めておき、顔が赤くなりそうだったり汗が出てきそうになったら視線を外し、考えながら話している風に全く別の場所を見たり、目を瞑って話をする。
最初に貯めたグッドポイントがあるのと、思考している風の視線外しと思わせることにより悪印象を避けながら、赤面や発汗を抑えられるだろう。
ただしこれもその場しのぎの対処策に過ぎない。
克服するには兎にも角くにも経験値を積んでソーシャルスキル(社会対応力)を上げていくこと。
対人恐怖症の人って裏を返すと『対人認知欲求』(承認欲求)が高い人であると言え、対人認知欲求が高い人は『認知の歪み』を起こしやすい。
認知の歪みとは、物事をゼロ100で考えたり、すべき論 を持ってたり、結論の飛躍(ちょっとしたミスでもダメ人間と決め付け)、過度の一般化(稀なミスを度々ミスすると思い込む)などといった『極端な考え方』の事。
今のところ自分は歪んでなさそうに思うが、同じ職場に認知の歪みを起こしているなぁと思い当たる人がいる。
これまでの僕は「その人の考え方は理解出来ない」と距離をおいていたのだが、対人恐怖症の僕とその人は話してみると案外打ち解けあえるのかも。
新しい気付きになりました。