【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダ病院 クッキングクラスで教わったこと②
アーユルヴェーダ病院に入院中、クッキングクラスを受けました。料理の仕方だけでなく、アーユルヴェーダの食事法の基礎を医師から教わることができました。
教わったことをシェアしていきたいと思います。
食べ物と年齢
・幼少期(誕生から16歳まで)
カパの時期
肺うっ血、咳、風邪、粘液分泌などのカパ障害に悩まされる可能性がある。
同化が異化を上回るため、栄養のある食べ物を摂取することが重要。
・成人期(16~50歳)
ピッタの時期
活動的で活力に満ちる時期。ピッタ障害がよくみられる。
同化と異化はほぼ同等。エネルギーをより重視する必要があるため、炭水化物、タンパク質、ビタミンを多く含む食品が有益。
・老齢期(50歳~)
ヴァータの時期
震え、衰弱、息切れ、関節炎、記憶喪失、しわなどのヴァータの病気が起こる。
同化が異化に支配され、消化力が低下するため、栄養が十分にあり消化しやすい食べ物を摂取する必要がある。
食べ物と病気
特定の状況では、特定の食品または特定の味、特性を持つ食品が禁じられる。
例えば、体の酸性度が高い場合には、柑橘系の果物や辛い食べ物は禁止。また、発熱時には、油っぽい食べ物や消化に悪い重い食べ物、食べ過ぎは良くない。
アヴルヴェーダと菜食主義
アーユルヴェーダは、盲目的に菜食主義に固執してはいない。Charaka samhitha やSusrutha samhithaなどアーユルヴェーダの古典文献では、肉や肉のスープを食べることを勧めている。ただし、個人の状態、体質、消化力や代謝(アグニ)に応じる。
食とスピリチュアリティ
アーユルヴェーダでは3種類の食べ物について説明している。
サトヴィック(satvik)料理: 主にスパイスの少ないベジタリアン料理。
ラジャシック料理(Rajasik): 主に肉、魚、辛い食べ物で構成されている。
タマシック料理(Thamasik): ほとんどが古くて冷たい食べ物で構成されており、時には相性の悪い種類の食べ物であることもある。
スピリチュアリティという観点において進歩するためには、サトヴィックタイプの食べ物に従う方が良い。
食べ方
✔食べ物を与えてくれた自然/神に感謝する
✔ 食べるものを大切に
食べ物は身体、心、意識を養う。どのように食べるかは非常に重要。食事中は背筋を伸ばし、テレビや会話、読書など気を散らすものは避け、心を食べ物に集中させ、それを意識する。愛と慈悲の心で噛めば、しっかりと味を感じることができる。
✔常に温かくて新鮮な食べ物を
✔ シャワーを浴びるか、少なくとも足、手、顔を洗う
✔ 他の人に食事を与える
✔1/3 は固形物、1/3 は液体、残りの 1/3 は消化しやすいように空のままにしておく
食べる量も重要。1回の食事量は両手に乗るくらい。食べ過ぎると、胃が膨張し、追加の食べ物が欲しくなってしまう。また食べ過ぎると、消化管に余分な毒素が作られ、食べ物が毒となってしまう。
✔ カルダモン、クミンパウダーをひとつまみ加える
駆風(腸管内に溜まったガスを排出させる)作用がある。
✔ 食後にゆっくり100歩歩く