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【自由詩】秋の"かをり"が消えた日

#自由詩

秋の"かをり"が消えた日


それは夏休み明けのことだった

いつもの場所にあるはずの

たった1つしかない"あいつ"がいなくなっていた


毎年秋になると"ほんのり甘くかをる"もの

秋の黄昏時にも似たオレンジ色の花がまた美しさを増す

時に美しく  時に儚さを感じさせる

私の大好きな『キンモクセイ』

学校に唯一あった金木犀の木🌳




いなくなった理由は、学校の事情によるものだった。事情というのは、

『野球の防球ネットを設置するため』

防球ネットの工事に当たり、コンクリート柱を何本か立てたのだが、どうやら1番端の柱とキンモクセイが"バッティング"してしまったようだ。

え?野球だけに?(笑)(。 ー`ωー´)/バシッ




毎年学校のキンモクセイを眺めては  秋を感じ

甘い香りが  そよ風と共に舞っていた

美しくも儚い姿を

全身で感じるのが好きだった


もう戻って来ない

今は"そこ"を通るたび  いない姿に  儚さ感じ

こころ切なく想う


サヨナラも言えないまま

その瞬間は突然訪れた


秋の"かをり"が消えた日



おわり🕊𓂃 𓈒𓏸⋆꙳🌿

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みき🕊🌿
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