「今じゃない」ということもあるー挑戦者たちへー
クリエイターのMIKAです。
私には映画を作るというどうしても叶えたい目標があった。今日はその時の失敗談から得た気付きをシェアしたい。
数年前クリエイタースクールを卒業した私は短編映画を作ろう!と息巻いていた。なかなか映画監督になれず、うじうじしていたが取り敢えずやってみようの精神を発揮した。そして、より多くの人に自分の想いを届けるため海外の映画祭に出品することを考えていた。
私は作品に強いこだわりを持っていた。オファーする役者、ロケ地など妥協しなかった。そして映画への情熱だけを武器に芸能事務所に連絡しまくって出演をお願いしたい役者のマネージャーにつながることができた。クリエイタースクールの関係者の方も協力してくれた。順調に進んでいた。ところが映画制作を手伝ってくれた方が忙しくて手伝えなくなり、ロケ地も決まっていたのにNGがでて、役者のオファーもNG、そこからは何をやってもうまくいかなかった。
私は映画祭の提出期限が迫っていたため、不安と焦りに押し潰されそうになった。映画祭に間に合わなければ私は映画監督になれないという訳のわからぬ前提条件をつけていた。
とにかく思いつく限りのことをした。それでもどん詰まりで結局、血管も詰まって脳出血を引き起こした。そこで短編映画の話は一旦終了となった。これが私の失敗談だ。
そして、私なりに失敗の原因を考察した。
1.目的と手段が入れ替わってしまった。
本来は自分の想いを多くの人に伝えたいというのが短編映画を作る目的で、その手段が海外の映画祭に出品することだった。それがいつの間にか海外の映画祭に出品することが目的となってしまったのだ。焦る必要もないのに焦り、視野が狭くなってしまった。
これは夢中で夢を叶えようとか、目標を達成しようと思う時に陥りやすい罠だと思う。
例えば夢を叶えるためにお金を稼ごうと必死になって、お金を稼ぐことが目的になるということがあるのではないか。
2.タイミングじゃなかった
後々脳出血で倒れてしまうような健康状態であった。叶えることができるタイミングではなかったんじゃないかと思っている。そして、タイミングって自分ではコントロールできない時もあるんじゃないか?とも思った。
きっと多くの人がこのように頑張っても叶えられなかったら、自分には才能がないんだと思い、ここで諦めるのだろう。
だが、私は自分の持っている唯一の才能を活かす時だと思っている。それは…
「実現するまで諦めない。」
ただ、自分の思いつくことをやり尽くしてもうまくいかない時は、一旦立ち止まる。これが大事だと思った。上手くいかないのに動き続けると逆に身動きがとれなくなってしまうからだ。
また、意識を他に向けてみるのもいい。そうすると、狭くなってた視野を広くすることができる。
これらができたら、あとは情熱を持ち続け、叶えたい目標のために動き続ける。いつ、タイミングが来てもいいように準備万端にしておくのだ。だから、私はこのコラムも含め、思いつく限りのクリエイティブなことに今、挑戦している。
もしあなたにも頑張ったけど、叶えられなかった夢や目標があるなら、それは才能のせいではなく、タイミングの問題かもしれない。
そして、あなたが変わらずその夢や目標に情熱を持ち続けることができるなら、もう一度挑戦してみてはどうか。
叶えたい未来へ連れていってくれる列車がすぐそこまで来ているのかもしれない。