発達凹凸息子の感情コントロール:私が試した癇癪への方法➀
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ASD次男の感情爆発
はい、ということで今回は感情爆発する次男へ試行錯誤してきた対応と、その中で成長を感じた部分をお話していきたいと思います。
次男は現在小学2年生で、3歳の時にASD(自閉スペクトラム症)、その後ADHD(注意欠如多動症)と診断されました。幼少期から癇癪(気持ちの切り替えができずに、大きな声で泣きわめく、暴れる)がひどく、何十分も玄関やスーパーでひっくり返って泣きわめく、ということも多々ありました。
まだ遊びたい、自分の意図と反する内容を要求されると怒る、場面の切り替え、感情の切り替えが幼少期から難しい息子でした。
なるべく切り替えをスムーズにするべく、目で見て分かるように視覚支援で見通しを立てたり、「あと〇〇分だよ」「時計を見て、何時になったら〇〇だよ」と予告をその都度行い確認したり、他には切り替えたあとの楽しみ(楽しい見通し)を作ってみたりと試行錯誤をしてきましたが、本人が成長するに連れて変わってきたことがあります。
癇癪と暴言
それは、今までの癇癪にプラスして暴言が追加されたことです。
テレビや本、YouTubeなどから様々な言葉を子供たちは吸収します。真似してほしくない言葉の吸収率の高さに驚くくらい、どこで覚えてきたの?と思う言葉を使用してきます。
その言葉の意味を正しく理解せずに、なんとなく悪い言葉だと分かった状態でわざと使ってくるときもありますし、注目行動の一つの場合もあります。
注目行動とは、相手に構ってもらいたい、注目や関心を得るために起こす行動のことです。伝え方が分からない場合や、「やめなさい」と言われる関わり・叱責も本人にとっては嬉しい注目になってしまうので問題行動が減らないんですよね。
ですので、主に彼に試行錯誤していたことは、視覚支援・見通しに加えて次の5つをしていました。他にも、こんな方法があるよ!などありましたら是非コメント欄で教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
感情爆発への対応
➀まずは共感する「嫌やったんやね」「もう少し〇〇したかったんやね」「イライラしてるんだね」「疲れたんだね」「頑張ったんやね」
②本人の気持ちを代弁する。「今まだ使ってるから終わるまで待って」「嫌だからやめて」「お腹空いたからお菓子食べたい」「もっとテレビ見たかった」など。これはとても大切な支援。伝え方が分からないから暴言や暴力で表現してるので、その都度、適切な表現を伝え続ける。
③状況に応じて、本人の暴言や行動が続くときは、敢えて本人の暴言や行動を無視する方法をとります。これは「計画的無視」とも言われますが、注目行動(望ましくない行動)を減らす方法として有名ですね。
④または、クールダウンのために別部屋へ移動してもらい、落ち着いたら戻ってきてもらう。そこで、落ち着いてから共感(➀)、代弁(②)などの会話をしていく。
⑤イライラの理由を一緒に考え、自覚する時間を持つ。
➀~④は割と取り入れてらっしゃる方々も多いと思いますが、個人的に⑤もおすすめしたいと思っています。
⑤をおすすめする理由
大人以上に、子供はなぜ今イライラしているのか分からない状況が多いですよね。いつもよりイライラしている、言動が荒い、グズグズするときは、是非本人と今なぜイライラしているのかを話し合ってみてください。
例えば、「お腹がすいている」「運動会の練習で疲れている」「苦手な授業を頑張ってきた」「先生に怒られた」「友人とケンカした」「聴覚過敏で音楽の楽器に疲弊した」「暑い中走って帰ってきた」「体調不良である」「昨晩何度も起きて寝不足気味」「もっと〇〇したかった」など、今のイライラに繋がる元となる種がいくつか落ちていることに気が付きます。
我が家の次男もですが、本人の口から状況や感情を伝えるのが難しい場合もあります。そのときはこちらがいくつか想像した理由を選択肢にして、なんでイライラしたのかな?どんなことがあったかな?と『クローズドクエスチョン』(イエス・ノーで答えられる質問)で聞いてみてください。
本人の口からイエスが出たときは、共感や労う言葉をかけてみましょう。そして、「教えてくれてありがとう。苦手な授業を頑張ってきたから、イライラしているんだね。そして走って帰ってきて、お腹もすいているんだね。だから疲れてイライラしているんだ。頑張ってきたね」と言語化を重ねていきます。
本人の成長
発達特性上、感覚過敏などで集団生活や外出では疲れるシーンも多く、我慢や言葉による理解が難しい場合があります。
感情のコントロールや、コミュニケーション、身の回りのことなどに関して、1度伝えてすぐ理解するのは難しい場面においては、何度も何度も伝え続ける必要があります。
何度も、伝えられる範囲で伝え続けると、少しずつ理解に繋がっていきます。
すると、最近では次男は自分でなぜイライラしているのか教えてくれるようになってきました。
「学校で疲れたからイライラする」「もっとゲームしたいからイライラする」「お腹が空いたからイライラする」と説明できる場面が増えて、イライラを受ける側としてはとても分かりやすいなと感じています。
こちらも、なぜイライラしているのか分からず、癇癪や暴言を受けるより、どんな理由でイライラしているのかが分かると、本人にかける言葉も変わってきます。共感もしやすくなりますし、他の方法や会話へ繋げていきやすくなります。
このイライラの言語化とともに、「〇〇したい」「自分はこう思っている」と伝える練習、言語化する練習もしやすくなるので、是非取り入れられる範囲で少しずつトライしてもらえたらと思います。現在私も試行錯誤中です。
このイライラの言語化は、大人にも有効ですので、是非意識して日常生活に取り入れてみてくださいね。
癇癪、暴言などの問題行動は、周りの人にとってすごく困るイメージがあると思いますが、一番困っているのは本人自身です。少しでも、その行動の背景を考える時間が増えて、私たち大人も一人で抱え込まず周りに相談しながら困り感を減らしていけたらいいですね。
次回は、今回の続きで、『発達凹凸息子の感情コントロール:私が試した方法②』をお届けします。
同じ内容をテキストで読みたい方向けにnoteもやっています。サッと時短で確認できる形になっております。概要欄にリンクを貼っておりますのでそちらもご活用ください。
このような困り感へのご相談、イライラ・モヤモヤへの対処方法、子育てや発達特性上の悩み、職場の合理的配慮に関しても対応できますので、お困りの方は凹凸ラボをご利用ください。
それでは、次回の配信でお会いしましょう。今日もあなたの風がふきますように。ボチボチやっていきましょうね。みかんでした、またね!