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書くのが遅いんじゃなくて、休憩時間が思ってた3倍だったことに気づいた

きっかけは、Xのタイムラインに流れてきたライターでありエッセイストのさとゆみさんのコラムだった。

残念ながら24時間で消えてしまう仕様なので今は見られないのだけど、たしか「正しく焦ろう」というタイトルのコラムだったと思う。

そのコラムは「原稿が終わらない、締め切りに間に合わないといつも焦ってしまう人は、作業時間の記録をつけよう。それぞれにかかる作業時間を把握しておけば、締め切りまでに確保すべき時間やどれくらい急げばいいかがわかるから、“正しく焦る”ことができる」というような内容だった。


まさに私も、執筆の依頼が入ってからは常に焦っている。
ごはんを食べているときもお風呂に入っているときも、原稿を提出するまでは頭のどこかで「記事書かないと」とうっすら思っている

そしてなぜ焦るかといえば、書くのが遅い自覚があるからだ
一時間の取材記事であれば作業時間を合計すると丸二日は必要だし、2,000字程度のnoteを書くにもあれこれ悩んでしまい結局2~3時間かかるのがデフォルトだ。

なんなら「なかなか書き終わんないしもう疲れた!!!」と結局途中で投げ出してしまうことすらある(あるよね???)。

だからこのコラムを読んでから「どれくらいの作業時間か見積もりができれば少しは楽になるかも」と希望を持って、スプレッドシートを開いてみた。

そして執筆時の作業時間の記録をつけてみたところ、驚くことに気が付いた。以下がその記録の一部である。

inが作業開始、outが終了

inとoutの間が休憩や仕事以外の作業をする中断時間ということになる。注目すべきが、一つ目のoutと二つ目のinの間の時間。

ちょっとした休憩のつもりで過ごしていたのが、なんと30分も経っていた

体感ではいつも休憩は10分くらいのつもりだったのに、きっといままでにもこんな時間がしょっちゅう発生していたと思うとびっくりだ。

なぜこんなことが起きるかと言うと、休憩と言いつつもぼんやりSNSを開いていたり仕事とは関係ない調べものをしていたりと、休憩の間でも画面を見ている時間がある。

画面を見ていることで休憩時間と作業時間の境目が曖昧になり、その曖昧な時間こそが私の中で書いている時間に含まれていたらしかった。
つまり、純粋な「書く」時間は想定よりも少ないということになる。


記録をつけたことで作業時間を把握できたうえ、「休むときは画面を離れて休もうね」という教訓も得られた。

それだけでなく、開始時間と終了時間を記録することで「今はこのタスク」と自分の中でけじめがつけられるので、うっかりSNSに寄り道することも減り、ひとつひとつの作業に集中できて結果的に原稿を書くスピード自体も速くになった気がする。


「原稿が終わるまでは気が気じゃない」という人、「書くのが遅くてまいっちゃうわ」という人はぜひ一度記録をつけてみてほしい。

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溝川みか|食のインタビューライター
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