勢いで借りた元豆腐屋で何しよう(笑)
和文化再生プロジェクト(仮)主催の 樹心(じゅしん)です。
私の完全実話、前回のあらすじから__。古き良き時代の日本の姿が失われつつある昨今、ほんとうに今のままでいいのか、と違和感を感じて過ごしてきた私。
2月に入ったある日__
とある京都の一角、”事務所貸 いちねん”の張り紙に目を止めた。そこは、80過ぎのおばあさんが、おじいさんとともに、60年も豆腐屋を続けてきた場所だった。
近年、京都にはホテルが乱立し、そのうちに、命である井戸水が干上がり、やむなくその60年続けてきた豆腐屋をたたんだ__・・と。
そのおばあさんの悲しそうな目をみた次の瞬間 私は、
”ここ借ります!”と言っていた。
私の生まれたのは、愛媛県。高校卒業まで過ごした。
実家は、餅屋をしていた。物心ついたときから、お餅をつく音を聞き、手伝いができるころになると、こしあんの味見係を任せてもらった。あなたがおいしいと言うなら、間違いないね・・と私のおばあちゃんは優しく笑った。
私はおばあちゃんが作るよもぎ団子が一番好きだった。地元でも評判を呼び、”伝説のよもぎ団子”と呼ばれた。
その後__
近年、お餅を食べる習慣が段々となくなり、注文も減った。それでも細々と続けていたが、15年まえに、同じように井戸水が出なくなった。名水百選にも選ばれるほどの水源だったのに・・。
餅屋は廃業。
まろやかな甘さとおばあちゃんの優しさの詰まったこしあん。
それをたっぷり包み込んで作る、あの”伝説のよもぎ団子”は
もう食べられない。
いろんな所で、よもぎ団子を見つけたら食べてみるが、私のおばあちゃんのよもぎ団子を超えるものに出会ったことがない。
京都で出会ったおばあさんの、豆腐屋を60年頑張ってやってきたんやけどね__どこか寂しそうに笑った目が、亡くなったおばあちゃんと重なったんだ。
さあ、勢いで借りたこの場所。
ここで一体何しよう(笑)
真剣に自分の”夢”を書き出してみた。
・伝説のよもぎ団子を復活させたい!!
・コーヒーが大好き
・日本文化、伝統を世界へ発信したい
・若い世代の人たちが、和の文化を継承したいと思える場所を作りたい
・着物が着たい
・WITHコロナ時代を意識して、完全感染対策をし、少人数でオフ会ができるような場所があれば・・
・某有名ウイスキーの広報・PRをしていたことを活かしたい
・日本酒も好きだ
・日本の貴重な水源を護る活動をしたい
さあ、どうなる私。