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みいふう書翰のこと

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〈みいふう書翰(しょかん)〉についての記事です。
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#詩

ととにぽてぃかんそくじょ〈4〉

ととにぽてぃかんそくじょ〈4〉

風の中に
かすかに

ととにぽてぃかんそくじょ
アンテナ うごかします
ギーッコ ギーッコ

……………………

3時間10分、
たっていました。
歩いてここまでやって来て、
今まで勉強したことや、
これからのことを、
話しに来たのだけれど。
あんなに考えていたのに、
なんだかうまく言葉が出てこなくて、
最後に
「どうして、あれはやめてしまったのですか?」
そう言われて
「とてもとても疲れてしまっ

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にこのお茶会

にこのお茶会

あなたは
待ち続けて
くたびれ果てた
私を
風に乗せてくれる

当然のように
丁寧に
美しく
まるめこんで

待っていました。
いろんなもやもやを抱えたまま。
ある日、
花のような香りのコーヒーに、
逢いました。
コーヒーの香りが、
私の全部をふわりと包んで、
さらりと春に乗せました。
幸せになりたい人と、したい人。
一緒に、春のお茶会。

こちらの絵と詩…季節が春、ですが…
(「にこ」は、このう

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10月の手紙

10月の手紙

いつもの席に座ると
コーヒーの香りがして

窓の外に
わたしの外に
一瞬が
にぎやかに
静かに
美しく

ひとつ ひとつ
過ぎて行きます

一心に巣を張り直す蜘蛛
ツバメのいなくなった空
ぽとん。

地面にたどり着いたコナラの実

コーヒーカップから漂う湯気の白

コーヒーの中に
この一瞬に
わたしは
はかなく 
透明に
混ざり合い

ひとつ ひとつ
過ごしています

詩は2011年10月に

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コーヒーのじかん

コーヒーのじかん

ぽつ ひとつ
わたくし ひとつ
ぽつ ひとつ
いすにすわりて
ぽつ ひとり

あたまのうえを
ぽつ ひとつ
くもがながれる
ぽつ ふわり

うちゅうのなかに
ぽつ ひとつ
わたくし ひとつ
ここにいて
コーヒーひとくち
のむところ

ととにぽてぃかんそくじょ〈3〉

ととにぽてぃかんそくじょ〈3〉

風の中に
かすかに

ととにぽてぃかんそくじょ
アンテナ うごかします
ギーッコ ギーッコ

……………………………

「蝶が、今、
ひら ひら と。

そんなことを
見ていても、
何かが進むわけでも、
ない、って。
………?

あちらを見ると、
キラキラと輝いている方がいて、
こちらを見ると、
ぐんぐん進んでいる方がいて、
自分が寂しくなります。
自分が苦しくなります。
いつも、いつも、
ずっと

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ととにぽてぃかんそくじょ〈2〉

ととにぽてぃかんそくじょ〈2〉

風わたる
風かおる
緑をぬけて

風の中に
かすかに

ととにぽてぃかんそくじょ
アンテナ うごかします
ギーッコ ギーッコ

………………………………

「1番後ろになっちゃった」
頑張ったけれど…
今日の成績が大事だったんだ…
もう少しいい日もあったんだよ…
でも、
今日の結果が自分の記録になるんだって。

あなたの記録…「最下位」

最下位になろうと思って、
やったわけじゃないよ。
頑張った

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〈お知らせ〉オンラインショップ、覗いてみてください。

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オンラインショップ〈みいふう書翰(しょかん)〉
この秋、開店いたしました。

毎日毎日、いろんなことがあって、
頑張って、頑張って…
なんだかいつもせわしない、
心落ち着かない毎日。
頑張って、頑張って…
頭がガチャガチャ…お疲れ様な毎日。
手紙なんて読んでるヒマない…
のです。たぶん。
でも、なんだか、
手紙や手書きが、ほっとする…
もしも、そんな気がしたら……

ご飯を食べるのと同じように、

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