さと みいふう

小学校の図工の時間、自分の鉛筆の先から絵が生まれていくおもしろさを発見。その後自己流で描き続け、2006年から毎月、絵はがきを描くようになり、2011年からはひそやかに、共に詩も書くようになる。 絵本詩集「かぜのえはがき」

さと みいふう

小学校の図工の時間、自分の鉛筆の先から絵が生まれていくおもしろさを発見。その後自己流で描き続け、2006年から毎月、絵はがきを描くようになり、2011年からはひそやかに、共に詩も書くようになる。 絵本詩集「かぜのえはがき」

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    【ルール】 1日にマガジン登録は最大で3回までで、宜しくお願い致します。 【コンセプト】 『楽しく生きる』『みんなで学びながら成長する』『人と人との絆を大切に』という3つの柱をコンセプトにしています。 参加したい方は、参加したいとメッセージで頂ければこちらから招待メッセージ送らせて頂きます♪♪ ※画像は変更しないようにお願い致します。

  • つぶやき

    ふと頭に、ぽつっと、ほわっと、思ったことたち。絵は詩をつけずに描いた絵たちを、合わせています。

  • 遠い昔 ことばがなかったころの

    ことばにならない けれど 心動くなにか 遠い昔 ことばがなかったころから 心を動かしてきたなにか そこに〈ことば〉を見つけてくれてきた人々に 感謝を込めて

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    【最新号】2024年12月号・みいふう書翰便

    2024年12月号の書翰便です(11月23日発売)「みいふう書翰便(しょかんびん)」は、ちいさな絵や詩たちをひと包み、お手紙のようにして、お届けいたします。毎日ご飯を食べるのと同じように、いつもそばにスマホがあるのと同じように、ちょっとひといきコーヒーを飲むのと同じように、絵や詩を、くらしの中に、かろやかに。12月号…『今月の絵と詩』は「星の中を」「降るほどに 星 またたく 帰り道 …………… 歩かせてください ひとり この星の中を ……………」ひとり帰る道。どうか世界が、それを温かく見守ってくれますように。そう願いながら。『空の歳時記』は鳥のとんとと、かめのかめのすけが「冬茜」に染まります。『poco a ぽこ』ねこのぽこの「さんぽうた2」楽譜も付いています。そして、おつきさまの『月月記』は「月冴ゆる」月、微笑む。『刺しゅうと詩と。』題材の木は「ヨウラクツツジ」です。『にことお茶会』にはハーブティーがひとつ付きます。『にこのお茶会』うさぎのにこ、美しい朝を思いながら。『にことお茶会』『にこのお茶会』共に、この12月号が最終回。さて、どんなお手紙が届くでしょう。なんだか落ち着かない、せわしない毎日。なんだか手紙や手書きが、ほっとする…もしも、そんな気がしたら…みいふう書翰からお手紙、お届けいたします。詩はむずかしい?そんなことは全くありません。絵と詩が一緒なら、これまたずいぶんと気軽。詩は時にはお薬のように、心に働きかけてくれることもあります。ご飯を食べるのと同じように、詩も日々使ってあげてください。⚠️毎月24日頃よりのお届けとなります。⚠️予約商品と通常商品の同時購入はできません。通常商品は別途ご注文下さい。※予約期間の終了後は通常商品扱いとなりますため、他の商品と同時購入、同包ができます。※みいふう書翰便は、ひとつひとつ手作業にて制作しております。そのため、細かな所が工業製品のように均一に仕上がっておりません。ご承諾の上ご注文いただき、そのようにご覧いただけましたら、幸いです。●【お友達宛て】のご注文につきまして●・「ご注文の配送」ページのお届け先→「◎別の住所を指定する」をチェック→お届け先の方の、お名前、ご住所、電話番号をご入力下さい。・ご依頼主様(ご注文者様)のお名前を宛名面に記載させていただきます。(お名前のみ記載いたします)・メッセージカード(+¥150)を同封できます。ご希望の場合は〈メッセージカード付〉きをご注文下さい。※メッセージを代筆いたします。ご希望の場合は備考欄にメッセージ内容をご入力下さい。ハガキサイズにおさまる文字数にてお願い申し上げます。(手書きにて代筆いたします。ご承諾いただきますようお願い申し上げます)※備考欄にメッセージのご記入がない場合は、メッセージは書かずに、カードのみ同封いたします。【お届け方法】・定形外郵便(毎月22日頃より順次発送)・土日祝日の配達がお休みのため、お届けが遅くなる事がございます。【書翰便内容】※多少変更になる場合がございます。今月の絵と詩・にこのお茶会・にことお茶会・poco a ぽこ・刺しゅうと詩と・月月記・空の歳時記・絵はがき※封筒内容の写真は参考写真です。月ごとに内容が変わります。※商品写真は、お使いのモニター、お部屋の照明などにより実際の商品の色味と異なる場合がございますこと、ご承諾くださいますようお願い申し上げます。【商品サイズ】・B5サイズ包 縦約140×横約185×厚さ約10(mm)【包装につきまして】プラスチック包装削減に努めております。ご承諾くださいますようお願い申し上げます。※???な時は、FAQページもご覧になってみて下さい。
    ¥850 〜 ¥1,000
    みいふう書翰
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    絵本詩集『かぜのえはがき』

    絵本詩集『かぜのえはがき』さと みいふう 著日々の風の中みつけた言葉たちは、絵はがきになり…そして、本に。絵本のような…詩集のような…“かぜのえはがき”お届けいたします。絵だけ見ても、お好きなページだけでも、読めます。絵はがきだから、開くのは1ページだけでも、大丈夫。忙しい毎日だけれど、暮らしの中に少しばかり、こんな本いかがでしょう?頑張るあなたの今日に、いい風がふきますように。【お届け方法】・ご注文確定日より3日以内に発送いたします。・クリックポスト、またはゆうパック(同包商品により異なります)・送料: クリックポスト¥185 ・ゆうパック¥500【商品詳細】・題名 かぜのえはがき・著者 さと みいふう・出版社 モモンガプレス・発売日 2023年9月20日・言語 日本語・ハードカバー 48ページ・寸法 216×154×11(mm)※商品写真は、お使いのモニター設定、お部屋の照明等により、実際の色味と異なって見える場合がございます。ご承諾いただきますようお願い申し上げます。【包装につきまして】プラスチック包装削減に努めております。ご承諾いただけますようお願い申し上げます。
    ¥1,540
    みいふう書翰
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    【最新号】2024年12月号・みいふう書翰便

    2024年12月号の書翰便です(11月23日発売)「みいふう書翰便(しょかんびん)」は、ちいさな絵や詩たちをひと包み、お手紙のようにして、お届けいたします。毎日ご飯を食べるのと同じように、いつもそばにスマホがあるのと同じように、ちょっとひといきコーヒーを飲むのと同じように、絵や詩を、くらしの中に、かろやかに。12月号…『今月の絵と詩』は「星の中を」「降るほどに 星 またたく 帰り道 …………… 歩かせてください ひとり この星の中を ……………」ひとり帰る道。どうか世界が、それを温かく見守ってくれますように。そう願いながら。『空の歳時記』は鳥のとんとと、かめのかめのすけが「冬茜」に染まります。『poco a ぽこ』ねこのぽこの「さんぽうた2」楽譜も付いています。そして、おつきさまの『月月記』は「月冴ゆる」月、微笑む。『刺しゅうと詩と。』題材の木は「ヨウラクツツジ」です。『にことお茶会』にはハーブティーがひとつ付きます。『にこのお茶会』うさぎのにこ、美しい朝を思いながら。『にことお茶会』『にこのお茶会』共に、この12月号が最終回。さて、どんなお手紙が届くでしょう。なんだか落ち着かない、せわしない毎日。なんだか手紙や手書きが、ほっとする…もしも、そんな気がしたら…みいふう書翰からお手紙、お届けいたします。詩はむずかしい?そんなことは全くありません。絵と詩が一緒なら、これまたずいぶんと気軽。詩は時にはお薬のように、心に働きかけてくれることもあります。ご飯を食べるのと同じように、詩も日々使ってあげてください。⚠️毎月24日頃よりのお届けとなります。⚠️予約商品と通常商品の同時購入はできません。通常商品は別途ご注文下さい。※予約期間の終了後は通常商品扱いとなりますため、他の商品と同時購入、同包ができます。※みいふう書翰便は、ひとつひとつ手作業にて制作しております。そのため、細かな所が工業製品のように均一に仕上がっておりません。ご承諾の上ご注文いただき、そのようにご覧いただけましたら、幸いです。●【お友達宛て】のご注文につきまして●・「ご注文の配送」ページのお届け先→「◎別の住所を指定する」をチェック→お届け先の方の、お名前、ご住所、電話番号をご入力下さい。・ご依頼主様(ご注文者様)のお名前を宛名面に記載させていただきます。(お名前のみ記載いたします)・メッセージカード(+¥150)を同封できます。ご希望の場合は〈メッセージカード付〉きをご注文下さい。※メッセージを代筆いたします。ご希望の場合は備考欄にメッセージ内容をご入力下さい。ハガキサイズにおさまる文字数にてお願い申し上げます。(手書きにて代筆いたします。ご承諾いただきますようお願い申し上げます)※備考欄にメッセージのご記入がない場合は、メッセージは書かずに、カードのみ同封いたします。【お届け方法】・定形外郵便(毎月22日頃より順次発送)・土日祝日の配達がお休みのため、お届けが遅くなる事がございます。【書翰便内容】※多少変更になる場合がございます。今月の絵と詩・にこのお茶会・にことお茶会・poco a ぽこ・刺しゅうと詩と・月月記・空の歳時記・絵はがき※封筒内容の写真は参考写真です。月ごとに内容が変わります。※商品写真は、お使いのモニター、お部屋の照明などにより実際の商品の色味と異なる場合がございますこと、ご承諾くださいますようお願い申し上げます。【商品サイズ】・B5サイズ包 縦約140×横約185×厚さ約10(mm)【包装につきまして】プラスチック包装削減に努めております。ご承諾くださいますようお願い申し上げます。※???な時は、FAQページもご覧になってみて下さい。
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    絵本詩集『かぜのえはがき』

    絵本詩集『かぜのえはがき』さと みいふう 著日々の風の中みつけた言葉たちは、絵はがきになり…そして、本に。絵本のような…詩集のような…“かぜのえはがき”お届けいたします。絵だけ見ても、お好きなページだけでも、読めます。絵はがきだから、開くのは1ページだけでも、大丈夫。忙しい毎日だけれど、暮らしの中に少しばかり、こんな本いかがでしょう?頑張るあなたの今日に、いい風がふきますように。【お届け方法】・ご注文確定日より3日以内に発送いたします。・クリックポスト、またはゆうパック(同包商品により異なります)・送料: クリックポスト¥185 ・ゆうパック¥500【商品詳細】・題名 かぜのえはがき・著者 さと みいふう・出版社 モモンガプレス・発売日 2023年9月20日・言語 日本語・ハードカバー 48ページ・寸法 216×154×11(mm)※商品写真は、お使いのモニター設定、お部屋の照明等により、実際の色味と異なって見える場合がございます。ご承諾いただきますようお願い申し上げます。【包装につきまして】プラスチック包装削減に努めております。ご承諾いただけますようお願い申し上げます。
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    【ZINE】お月さまの月記『月月記』

     ZINE『月月記』つきげつき毎月発行のみいふう書翰便は、7編ほどの絵と詩が入った包みです。その中にお月さまの書く『月月記』という大切な1編があります。このZINEは、2023年9月号から2024年8月号までの書翰便でお届けしてきた12編の月月記を集めたものです。お月さまの日記『月月記』月に1回だけかくので「月記」です。本文の絵と詩12編をカード仕立てに。あえて綴じずにつくった詩集のZINEです。12編全ての絵のポストカードも付いています。一枚だけを抜き出して眺めたり、読んだり、飾ったり、お友達にあげたり…自由自在に使っていただけます。絵も詩も、ご飯を食べるのと同じように、暮らしの中に一緒にいるもの。暮らしの中で使うもの。あなたのそばで、あなたの今日を、少しばかり、おだやかに楽しくできたなら…日々暮らしの中で使っていただけましたら、幸いです。お月さま、どんなことを書いているのかというと…近くにやって来る惑星たちのこと。クレーター、名所のこと。地球から見るお月さまのこと…などなど。暮らしの中で人々とお月さまの間にうまれる、不思議であたたかな関係。見上げるとお月さま。そのことが人にとって大切なひとときであることを思う『月月記』です。本文の紙は新・鳥の子。和紙と洋紙の中間のような風合いです。ポストカードはサトウキビのしぼりかすから作られた紙。カバーの紙は、かぐや満月。そのぼこぼこが月のクレーターのようです。紙だからこその愉しみ。紙にしかない愉しみ。紙って実は、ライブ。あえて紙の、このライブ感、この愉しみをぜひ。【商品詳細】『月月記』(つきげつき)絵と詩:さとみいふう発行:2024年7月29日印刷・制作:みいふう書翰本文用紙:新・鳥の子(ECFパルプ配合紙) B6・128×182(mm) 12枚ポストカード:バガスシュガー(バガスパルプ配合紙)12枚カバー用紙:かぐや満月 A4半折り………………………………目次 木星/部分月食/土星/双子座流星群/Tycho/虹の入り江/Asada/朧月夜/田毎の月/嘉祥の日/夏の霜/霽月・月の蛙※絵と詩の本文の他に、ポストカード12枚入り。………………………………※12枚を綴じずにまとめた絵と詩の詩集です。※各うしろ面に月の解説を載せています。※みいふう書翰にてひとつひとつ手作業にて制作しております。印刷の精度や細かな所に不具合がありますこと、ご承諾いただけますと幸いです。【お届け方法】クリックポスト(送料込み)、またはゆうパック(送料別)にて注文確定日より3日以内に発送いたします。(同包商品により方法、送料が異なります)【お取り扱いのご注意】水に弱い商品のため、水のかからない所でご使用下さい。※商品写真は、お使いのモニター設定、お部屋の照明等により、実際の商品と色味が異なる場合がございます。【包装につきまして】プラスチック包装削減に努めております。ご承諾くださいますようお願い申し上げます。
    ¥850
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心の中にある庭 

絵本の最後のページを開きます。 すると、そこには、 文章のない絵だけのページ。 ふわあと広がる物語の余韻。 じんわり沁みこむ物語の余韻。 ページを開いたまま、 好き勝手に絵の中に入り込んで、 自分の居心地のいい居所を発見します… 時には山に向かってオールを漕ぎ、 時には月を見上げてニコニコする人になり、 時には木の枝に座ってひとり、 賑やかな下の様子を眺めます。 そんなことをしていたら、いつしか、 絵本のある1ページが、ある景色が、 自分の心の中に、 庭をつくっていまし

    • 3日前あたりは金色でした。今どんなに心が重たくても、とにかくはこの金色を、この秋を見て…そうしてから、また考えましょうと、思いつきました。 そんな私の机の上に、この頃置いていた本は「そんなとき隣に詩がいます」(谷川俊太郎•鴻上尚史)でした。そんなとき、ばかりです。 感謝を込めて

      • 遠い昔 ことばがなかったころの〈9〉

        石さん、 葉っぱがたくさん 落ちました。 今日は、 秋が揺れていて、 ゆらゆら歩いて、 あの角曲がって、 石さんの所へ、 やって来ました。 途中、 少し立ち止まっているうちに、 ゆらゆら秋は揺れて、 冬の扉をもう、 開けていました。 石さん、 人をやっていると、時々 「あなたは何者ですか?」と 聞かれるので、 「何者です」と 答えなければならない、 というようなことになっているのです。 出身地、肩書き、職業、 年齢、女性か男性か… 「何者」という時に、 「わかりやすい答

        • 誰かのためにと書いた言葉が、時に誰かを傷付けてしまい、自分のためにと書いた言葉が、時に誰かにあたたかく届くことがある。人間を生きるのはとても難しいですよ、ねこさん。誰かのためと、自分のための間の、何かも、探してみています。

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        心の中にある庭 

        • 3日前あたりは金色でした。今どんなに心が重たくても、とにかくはこの金色を、この秋を見て…そうしてから、また考えましょうと、思いつきました。 そんな私の机の上に、この頃置いていた本は「そんなとき隣に詩がいます」(谷川俊太郎•鴻上尚史)でした。そんなとき、ばかりです。 感謝を込めて

        • 遠い昔 ことばがなかったころの〈9〉

        • 誰かのためにと書いた言葉が、時に誰かを傷付けてしまい、自分のためにと書いた言葉が、時に誰かにあたたかく届くことがある。人間を生きるのはとても難しいですよ、ねこさん。誰かのためと、自分のための間の、何かも、探してみています。

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          絵はがき・2024年11月

          「あなたの抱えている  さびしさは  人にお話をしても  解決しません。  軽くはなりません。  木や草や花や、鳥やカエルや、  空や川や、星や月のいる所へ  行ってください」    昨日 そう教えてもらいました  たくさん人はいるけれど  昨日も 今日になっても  たくさんぽっかり穴が空いていて  けれど もしも このさびしさを  誰かに聞いてもらいたくなったら  お手紙を 書くことにします  あて先は 星の数ほど  では まず 今日は  「拝啓 雲様」  ぽ

          絵はがき・2024年11月

          にこのお茶会

          あなたは 待ち続けて くたびれ果てた 私を 風に乗せてくれる 当然のように 丁寧に 美しく まるめこんで 待っていました。 いろんなもやもやを抱えたまま。 ある日、 花のような香りのコーヒーに、 逢いました。 コーヒーの香りが、 私の全部をふわりと包んで、 さらりと春に乗せました。 幸せになりたい人と、したい人。 一緒に、春のお茶会。 こちらの絵と詩…季節が春、ですが… (「にこ」は、このうさぎの名前です) この10月にnoteで勝手にやってみた コーヒー月間の最後に、

          10月の手紙

          いつもの席に座ると コーヒーの香りがして 窓の外に わたしの外に 一瞬が にぎやかに 静かに 美しく ひとつ ひとつ 過ぎて行きます 一心に巣を張り直す蜘蛛 ツバメのいなくなった空 ぽとん。 今 地面にたどり着いたコナラの実 コーヒーカップから漂う湯気の白 コーヒーの中に この一瞬に わたしは はかなく  透明に 混ざり合い ひとつ ひとつ 過ごしています 詩は2011年10月に コーヒー月間のために書いたものです。

          コーヒーの木

          アンテナ揺れる 右に左に前に後ろに 私のアンテナ 揺れている かけがえのない とてつもない どうにもならない しあわせを かなしみを さびしさを 受信して 右に左に前に後ろに 揺れている 雨粒を追い 風を拾い こごえて あたたまり 揺れる 揺れる ならば どっしと 立てましょう そうして 右に左に前に後ろに 揺らしてやりましょう 私のアンテナ しばし 身をゆだねてやりましょう しばし 眺めてやりましょう しばし コーヒーでも飲みながら どっしと

          扉はまだ

          満ちていく月を 夜ごと見上げ 木犀の花が開くのを待ち 今日もあなたに ありがとうを言う あったはずの 今 けれど 今 わたしは霧にまみれて あなたが泣いていても 気付かない 扉の向こうで 月は満ち 木犀の花は開き あなたは隣で コーヒーが来るのを 待っている あったはずの 今 けれど 今 わたしは霧にまみれて 扉をみつけることさえ 忘れようとしている 扉の向こう 豆は挽かれ お湯は注がれ やがて 香る  この 香り マンデリン、ですか? …そうです。 霧の中

          コーヒーのじかん

          ぽつ ひとつ わたくし ひとつ ぽつ ひとつ いすにすわりて ぽつ ひとり あたまのうえを ぽつ ひとつ くもがながれる ぽつ ふわり うちゅうのなかに ぽつ ひとつ わたくし ひとつ ここにいて コーヒーひとくち のむところ

          コーヒーのじかん

          絵はがき・コーヒーの日

          「ごきげんいかが?」 おまじないをかけて じっと待ちます 「ごきげん………いかが?」 おまじないが わたしの中を通ってゆきます 「ごきげん……いかが?」 おまじないが わたしのごきげんを見つけて そっとききます 「ごきげん…いかが?」 わたしのかける 副作用のない おまじない 「ごきげんいかが?」 「コーヒー、どうぞ」 今日も コーヒーがおいしい日に なりますように こちらの絵はがきと詩は、 2014年10月に、 コーヒー月間のためにかいたものです。

          絵はがき・コーヒーの日

          ある日の あの日〈8〉

          喫茶店を閉店して、 1年が過ぎました。 私の気持ちの中で、 自分のやっていた喫茶店は、 今、不思議と 遠くにあります。 「あの頃」「昔」… それくらい遠くに店があって、 時々、 店のことを話してくださる方がいると、 ありがたいなぁと思います。 予定していた最後の営業日は、 家族の事情で営業ができなくなり、 私は最終日の営業をしないまま、 店を閉店しました。 本当は、 最終日はお客様と、 コーヒーの話をたっぷりして、 おしまいにしたかったなぁ、 と思っていたけれど… ド

          ある日の あの日〈8〉

          絵はがき・2024年10月

          風が吹きます 見つからない行き先に 見つからない居場所に 居心地の悪い手持ち無沙汰に 風が吹きます かばんはしっかり肩にかけて 帽子が飛んでいきます 手紙が舞い上がります 葉っぱが舞い落ちます ここにいてもいい 訳は ここにいて欲しい 訳は 風が吹いたら きっと すぐ ここに

          絵はがき・2024年10月

          【紙とえんぴつ、かばんに入れて。】

          【紙とえんぴつ、かばんに入れて。】

          【紙とえんぴつ、かばんに入れて。】

          【紙とえんぴつ、かばんに入れて。】

          絵はがき・2024年9月

          38億年 変わらない 変えられない 細胞たちが 私たちを動かすのですか? 今日も争うことをやめませんと 今日も誰かをかなしませましょうと 細胞が ゲノムが DNAが 今日やってきた ねことわたくしの朝を 動かす細胞たちは ふわぁあと ふたり並んであくびする朝を 動かす細胞たちは このおだやかな朝を迎えたい 細胞たちです そう私たちを動かす 細胞たちです 今日やってきたこの朝は 38億年変わらない ねことわたくしという 細胞たちのなせる技です 細胞が ゲノムが DN

          絵はがき・2024年9月