世界の成功者がやっている「土日の使い方」【世界の一流は「休日」に何をしているのか】本語り#10
はじめに
タイトルの通り、世界の一流がどのように「休日」を考えているのか、そしてどのように「休日」という時間を使っているのかが書かれた本です。
土日に休んだつもりでいても、なんだか疲れが取れきれていないな?と思う週もあって、その謎を解きたくて、手に取りました。
感想とまとめ
本書の中で特に心に残ったのは、下記の3つ。
1.温存戦略
温存戦略とは、「疲れたから休むのではなく、疲れる前に休む」ということ。
エネルギーを使い切ってしまうと、どうしても疲れを取ることだけになってしまって、リフレッシュや自己啓発まで手が回りません。
土日だけでなく、これは平日にも言えることなんじゃないかな、と私は思います。
余力使い切る前に休むことは、土日を有意義な時間にするためにとても大切なことです。
2.ドゥ・モア・ウィズ・レス
ドゥ・モア・ウィズ・レスとは、「より少ない資源で、より多くのことに取り組む」こと。
「見極め力」が突出していて、「成果につながる努力」と「つながらない努力」を瞬時に見抜くことで「ムダな努力」を切り捨てている。
こちらも、とても大事な観点だ!と身につまる思いでした。
ビジネスでも個人的な目標でも日々タスクは増えていってしまうけれど、「どれが成果につながるか」を常に考えて、「しないことを決める」ことが重要だと思いました。
ちょうど仕事でも、やりたいことリストというか、改善点まとめをしていたので、重要事項から取り組んでいこうと思います。
3.土曜と日曜を「別々の独立した休日」と考えている
松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助が
「一日休養、一日教養」
を唱えて、現在の週休二日制を導入するきっかけを作った。
とありましたが、うわー!これはとても良い考え!!と納得。
週休二日制のきっかけがここにあったとは知らなかったので、驚きました。
確かに、(なんか疲れが取れないなぁ)と思う日って、2日とも用事があって忙しい日だったりします。
それに、なんとなく土曜日に予定を入れて、日曜日休みたいなぁと思っていましたが、やっぱりそうですよね。
土曜日を「チャレンジデー」、日曜日を次の週に備えた「リフレッシュデー」にできたら、有意義に休日を過ごせる気がします。
なかなか<土曜日に予定を入れる>を毎回するのは難しいことではあるので(どうしても日曜日になってしまう時は多々ある)出来るだけ取り入れられるようにしていきたいです。
皆さんはどのように土日の予定を立てていますか?
ぜひみなさんの土日の使い方も聞いてみたいです。
「もっと本の中身も知りたい!」という方は、著者についてや要約もまとめているので、この先もぜひ読んでみてください!
著者について
越川慎司さん
株式会社クロスリバー 代表取締役。国内外の通信会社に勤務した後、2005年にマイクロソフト米国本社に入社。業務執行役員としてPowerPointやExcel、Microsoft Teamsなどの事業責任者を歴任する。
2017年に株式会社クロスリバーを設立。世界各地に分散したメンバーが週休3日・リモートワーク・複業(専業禁止)をしながら800社以上の働き方改革を支援。京都大学など教育機関で講師を務める他、企業や団体のアドバイザーを務める。オンライン講演・講座は年間300件以上、受講者満足度は平均96%。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などメディア出演多数。Voicy「トップ5%社員の習慣ラジオ」が好評放送中。著書に『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)、『仕事は初速が9割』(小社刊)など。著書累計31冊。
要約
はじめに
世界の一流は休日に心身のエネルギーをチャージすることによって、「自己効力感」を高めている
自己効力感=目標を達成するための能力を自分が持っていると認識すること
休日を「何もしない時間」と考えるのではなく、「積極的にエネルギーをチャージする時間」(休養)と「知的エネルギーを蓄える時間」(教養)と位置付けている。
1.趣味や好きなことをする:ストレス解消とクリエイティビティの向上
2.家族や友人と過ごす:心の疲れを癒す
3.読書をする:情報のインプットとリラックス効果
温存戦略:疲れたから休むのではなく、疲れる前に休む
日本人は、なぜ疲れていても休めないのか?
「個人依存」の傾向が続いている:その人が休んでしまうと、仕事が回らなくなる
働き方改革の先にある「三つの改革」を意識する
1.「休み方改革」心身を休めるための時間を増やす
2.「稼ぎ方改革」生み出された時間で新たな事業に着手する
3.「学び方改革」未来に備えて勉強の時間を作る
ここが違う!「世界」の休日と「日本」の休日
世界のエグゼクティブは「休む」ために仕事をしている
休日こそや主役であり、平日の仕事は大事な休日のためにあると考えている
日本人は疲れてから休み、世界の一流は疲れる前に休む
疲れる前に休むという「温存戦略」を徹底している
アクティブな休日を過ごしていた
「ワーク・ライフ・ハーモニー」を目指している
土日の休日を、次の1週間を成功に導くための準備期間と考えて「自己再生」(本来の自分を取り戻る)を意識している
身体と心、脳のリフレッシュを図り、次の1週間に向けて、エネルギーを「チャージ」(充電)している
休日に実践していること
1.休日と仕事を切り離す
2.エネルギーを再充電して、創造性や集中力を高める
3.デジタルデトックスの時間を作る
4.健康管理を徹底する
5.良好な人間関係の維持
「ドゥ・モア・ウィズ・レス」という考え方
より少ない資源で、より多くのことに取り組む
突出している「見極め力」
「成果につながる努力」と「つながらない努力」を瞬時に見抜くことで「ムダな努力」を切り捨てている
世界の一流は休日に「自己効力感」を高める
自己効力感:「自分は目標を達成できるだけの能力を持っている」と自分自身が認識すること。言い換えるならば、「自分に自信を持つ」ということ。
自己効力感を高めるためのアプローチ
1.簡単な目標を設定して、小さな達成感を得る
2.新しいことにチャレンジする
3.人とのつながりを大切にする
4.自己省察の時間を持つ
「土曜」と「日曜」を戦略的に使い分ける
世界の一流は、休日に「休養」と「教養」を手に入れている
土曜と日曜を「別々の独立した休日」と考えいている
松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助「一日休養、一日教養」を唱えて、現在の週休二日制を導入するきっかけを作った
「事業は人なり。教養がなければいい仕事はできない。しかし、普段は忙しく、時間が取れない。だから一日は休養、そしてもう一日は教養の時間にせよ」
休日を「チャレンジデー」と「リフレッシュデー」に分ける
土曜「チャレンジデー」 自分の趣味や家族との時間、新たな人間関係の構築、興味のあるワークショップやセミナーに参加するなど、未体験のことに積極的に挑戦
日曜「リフレッシュデー」 運動や読書、ヨガや瞑想などを通して、身体とメンタル、脳のリフレッシュを図っている
インドアとアウトドア、静と動を上手にミックスして、「アクティブ」(動的)でメリハリのある休日を過ごすことで、休養と教養の獲得を目指している
土曜日はアウトドアでアクティブな時間を楽しみ、日曜はインドアでスタティックな時間を持つことで、平日の疲れを取り、エネルギーをチャージしている
休日に「1日7分」の新習慣
休日に「1日7分」の新習慣
1日7分で「休養」と「教養」を手にいれるメソッド
1.1日7分の「瞑想」 心を静めてストレスを解消する
2.1日7分の「ジャーナリング」 書き出すことで集中力を高める
3.1日7分の「読書」 インプット量を増やして新たな学びを得る
自分のコンディションを認識して、行動パターンを使い分ける
冷静な自己認識をして、次の3つの中から自分が必要とする行動パターンを使い分けている
1.「疲労回復パターン」ゆったりと過ごす
ストレッチ、ジョギング、ウォーキング、食べ歩き、読書など2.「ストレス発散パターン」アクティブに遊ぶ
キャンプ、ハイキング、サウナ、友人との会食など3.「自己啓発パターン」新たな学びを得る
美術館賞、映画鑑賞、セミナー参加、書店めぐりなど
興味を持っていただけたら、ぜひお手に取ってくださいね!