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きもので駒場散歩〜日本民藝館「芹沢銈介の世界」から旧前田邸・和館、カフェ「BUNDAN」へ

散歩が気持ちいい季節。

駒場の日本民藝館へ、芹沢銈介の展示を見にゆきました。

ほっこりあたたかみのある、かわいい型染の着物がたくさん展示されていて、うっとり。

はっとするような形の組み合わせと、色彩の鮮やかさ。

古びるどころか、すごくあたらしい感じがします。

90年前に建てられた民藝館の建物も、どっしりと味わいがあってすごく好き。

せっかく駒場まで来たので、駒場公園を散策。

無料で見学できる旧前田邸の和館は、精緻な細工がほどこされた欄干や、日本庭園が魅力。

こんな場所で、お茶を点ててみたいなあと思いました。

お腹が空いたので、日本近代文学館の中にあるカフェ「BUNDAN」でひと休み。

壁一面、天井まで作りつけられた本棚に囲まれた静かな店内で、「芥川」「寺山」などと文豪の名を冠した珈琲や、お酒が楽しめます。

今日は、宮沢賢治「氷河鼠の毛皮」に登場する「ベーリング行列車の紅茶」と、「シェイクスピアのスコーン」をいただきました。

心配事や、気にかかることがあるとき、どうしても思いつめて視野がせまくなってしまいがちだけれど、そういうときこそ移動して、違う空間に身を置くこと。好きなものを見聞きして深呼吸することが、心に効くなあと思いました。

日常の中にあたらしい風を吹かせること、大事。

今日のきもの。阿波しじら織の単衣に、博多献上柄の名古屋帯。衿秀さんの帯締め。

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髙橋三保子
読んでいただきありがとうございます! ほっとひと息つけるお茶のような文章を目指しています。 よかったら、またお越しくださいね。

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