見出し画像

昼下がりに本を読んでいたら、幸せについて語りたくなった話

昼下がりに、紅茶を飲みながら、本を読んでいた4時35分。ふと今この瞬間が幸せだなと感じた。

———ないものではなく、あるものに気づく。

———誰かにしか手に入らないものは幸せでない。

ついつい見栄を張って新年の目標や、やりたいことリストを作ってしまうけど、振り返れば今この瞬間が十分に幸せだと感じたのだ。

だけど、今ある生活の基盤が、全人類に共通した幸せではないこともわかっている。

🇺🇸

大学時代、わたしはアメリカのサンフランシスコでホームレスの人を対象にボランティアで生活支援をしたことがあった。

ドラックに溺れ、住む場所もなければ、明日食べるものもない彼らたち。更生施設への入居を勧めるお手伝いもした。

衣食住が整った環境が彼らにとっても幸せだと思っていたわたし。積極的に声をかけていた。だけど、「自分で選択した道だから、俺はこの人生が幸せだ」と断られたことがあった。

衝撃を受けた。衣食住が整った環境が幸せの大前提だと思っていたわたしは、「幸せの定義」は人それぞれであると気づいた。

🪄

結婚・出産・お金・美・SNSのいいねなど、わたしはわかりやすく幸せが目に見える時代に生きているのかもしれない。

けれども目に見えるものが決して幸せにつながってるとは言えないし、ホームレスの彼が言ったように究極「生きてるだけで幸せ」なのかもしれない。

———他者の評価を介さず、自分で決めた道を進む。

その積み重ねが人生の幸福度を高めるのだろう。何かを達成する・手に入れる好奇心に心を駆り立てられることもあるが、目の前のことに向き合い、今に感謝できる人間だありたい。

いいなと思ったら応援しよう!