自分の身体に心地好く
女性であることを受け入れられなかったわたしだったが、今は女性として生きていることにとても充実感がある。
自分の身体のバイオリズムを知るのに、一番わかりやすいツールは基礎体温を計測することだと思っている。
妊娠を望む望まないに関わらず、月経周期は女性として生きる上で必ずつきまとう。
毎日計測していれば、排卵日も月経開始時もわかる。わたしの場合、月経のときよりも排卵のときに身体が反応していることも知った。
これを継続したことで、自分のバイオリズムが手に取るようにわかってきた。
今はもう基礎体温は測っていないが、その代わりここ10数年ほど、わたしが自分の身体のために取り入れていることは「布ナプキン」と「経血コントロール」
布ナプキンを使うきっかけは、肌が弱く洗剤から石けんに切り替えたとき、生協の組合員仲間から教えてもらったこと。
洗濯は、重曹を入れた水に一晩浸して置くとあらかたきれいになり、次の日、石けんで洗うとすっかりきれいなる。
洗剤では、こうはいかない。
布ナプキンは、最近ではかわいい柄や様々な形のものが市販されているが、わたしは専用のネル生地を購入し、手作りしている。
形はシンプルに長方形。
ネル生地はふわふわで、とても肌に優しいので気に入っている。
布ナプキンを使い始めてから、経血コントロールというものも知った。
出版は20年ほど前だが、とても勉強になった本。
もともと女性の身体には、この経血コントロールの機能が備わっていたのだが、紙ナプキンの普及であまりその機能を使わなくなってしまった。
わたしもそうだが初潮を迎えたときから、当たり前のように紙ナプキンを使用し、経血をコントロールできることすら知らなかった。
今も完全にコントロールできているわけではないが、これを意識していると自分の身体と心の両方に一本の芯が通ったようになる。
女性として生まれてきたことを最大限に活かして、自分の身体にも心にも心地よく、そして自分の道を豊かに歩んでいく。
これが性被害で苦しんだわたしの今の在り方であり、これからの生き方である。