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【おさんぽ道楽】枚岡神社・梅林(大阪府東大阪市)
大阪の実家に帰ってきております。
大きな「やらねばならぬ」用事もないので、「懐かしのあの地は今?」を巡るお散歩を日々楽しんでいます。
第一弾は枚岡神社と枚岡梅林。
「枚岡」は「ひらおか」と読みます。
(お散歩&撮影:2024-3-8)
古より続く御由緒
枚岡神社の創祀は、皇紀前まで遡り、初代天皇の神武天皇が大和の地で即位される3年前。永らく神津嶽(今の山麓から40分ほど山を登った先です)に祀られていましたが、白雉元年(650年)に奉遷されたとのこと。平清盛や源義経など、名だたる武将も太刀等を奉納されています。
実家が同じ市内なので、幼少期に度々訪れたお馴染みの神社です。
今回、初めて御由緒を調べたのですが、よもやこれほど歴史ある神社だったとは。
御祭神
御祭神主祭神として祀られている天児屋根命(あめのこやねのみこと)は、「日本書紀」神代巻に「中臣の上祖(とおつおや)」「神事をつかさどる宗源者なり」と記され、古代の河内大国に根拠をもち、大和朝廷の祭祀をつかさどった中臣氏の祖神で、比売御神(ひめみかみ)はその后神です。
神話の世界。。
元宮である神津嶽の説明に次のようにあります。
「神津嶽の周りには、たくさんの古代祭祀跡と考えられる場所が存在し、太古を偲ばせるとても神聖な場所です。大阪平野を始め、瀬戸内海、淡路島をも一望できるところでもあり、枚岡大神の広大無辺なる御稜威御神徳を感じることができます。」
漫画「ガラスの仮面」の作者である美内すずえさんも度々参拝されていて、宮司さんとも旧知の仲とか。
山の奥に今も在る古代祭祀跡を思うと、紅天女の住む世界と重なってワクワクします。
近鉄電車で眺望を楽しみつつ参拝に向かいます
近鉄奈良線 枚岡駅で下車。
ちなみに、枚岡駅の一つなんば寄りの瓢箪山駅から石切駅までは、大阪平野が見下ろせる府内屈指のビューポイントです。
この日もじょじょに高度を上げる車窓を堪能できました。
大阪市方面から来ると線路の「向こう側」が枚岡神社。
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(2024-3-11 描)
生駒山の山麓にある神社で、参道はゆるやかな上り坂です。
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階段を上った先が拝殿です。
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「なで鹿」です。
健康と家族の平安などを願い撫でると良いそう。
参拝を終え、右手に目を移すと授与所。
その奥に「感謝と祈りの道」へと続く階段があります。
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感謝と祈りの道には、いくつもお社が並んでいます。
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「天地万物創造の神様をお祀りしており、
大自然に感謝の誠を捧げれば幸せが訪れるといわれています」
(公式サイトより)
感謝と祈りの道を抜けると、鳥居が現れます。
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鳥居の先にー
大阪平野が一望出来る梅林へ
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枚岡梅林があります。
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梅林も全体が緩やかな坂。
背後に生駒山の深い緑が迫っています。
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山を背中に立つと、大阪平野が見下ろせます。
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中央の少し左よりにあべのハルカスが写っています。
時折小雨のぱらつく空模様でした。
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この日、全体の見頃は過ぎ、遅咲きの梅がちらほらと咲いていました。
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梅林も幼少期によく来ていました。
梅の季節に毎年来ていたかも。
およそ30年ぶりに訪れたのですが、変貌ぶりに驚きました。
かつては山麓の梅林らしく、山林の木々が梅の木であるような梅林でした。
大阪では大阪城公園の梅林も有名ですが、そういう整えられた上品な感じではなく、山中の野性味ある梅林だったんです。
それがー
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余白の美を活かすような上品さ。
公式サイトで確認したところ、梅輪紋ウイルス感染のためすべて伐採し、季節ごとの花の植えられた四季の楽しめる梅林に生まれ変わったとのことです。
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たしかにここでも水仙と梅のコラボレーションが楽しめますね。
昔は木々の生い茂るゾーンから眼下の街は見えず、梅林の下の方の公園くらいからしか平野を見下ろせなかったかもしれません。
今は梅林のどこからでも街を眺められるので、梅とのコラボレーションも色々なアングルで楽しめますね。
とはいえちょっと昔の梅林が恋しくもあるんですけど笑
🔸ざっくりmap
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ほかにも社殿はありますが、歩いたルート沿いのみ描きました)
梅林は拝殿から右へ右へ、です。
今回30年ぶりの参拝&訪問でしたが、足が自然と右へ右へ吸い寄せられました笑
最寄り駅の枚岡駅は、なんばから約35分。
車窓からは広がる大阪平野が眺められ、神社では古代の息吹を感じられます。
梅の季節はもちろん、それ以外の季節も静謐な空気を感じられますので、よろしければ訪れてみてください🌟
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