運動不足の私が東京の街を50km歩いてみたら、想像以上につらくて面白かった話
昨年末に山登りをしてみたところ、ここ2年、あまり運動できていなかったこともあり、山という自然の中で、体力のなさは時に命取りにさえなると感じ、まずは平地での運動から始めることにしました。
東京エクストリームウォーク50kmにエントリーしてみた
登山での体力のなさに打ちひしがれる中、ランニングはいつかしてみたいけどなかなかできない運動だった私にとって、チャットコミュニティのラン部に入ったことがきっかけになりました。
運動は全く行なっていなく、学生時代も文化部で現在は通勤で10分ほど歩く程度でした。ラン部に入ったもののいきなり走る度胸はなかったのでウォーキングから始めました。いざ歩き始めると楽しく、歩く習慣がつくようになりました。
ある日、チャットの中でこんなメッセージが目に止まりました。
「エクストリームウォーク」というウォーキングの大会があるという内容でした。
エクストリームウォークという文字通り長距離を歩く大会です。関東では小田原から東京を目指す100kmとその途中まで歩くビギナーコースの30km。あと、新設の東京都心をぐるっと50km歩くコース、この3つのコースがあるということが分かりました。
100kmの脚試しというよりも都内各所を回ることができるコースは魅力がありました。チャットのメンバーも私も入れて6人が参加する予定とのことで、仲間もいそうだということが分かり早速エントリーしました。
東京の50km歩いてみたら最高の観光になった
2023年5月13日(土)の大会当日はあいにくの曇りのち雨の予報でした。スタート地点の朝日新聞本社に着いたところ、天気の関係で受付を済ませた人からスタートという形式になっていました。(事前には指定された時間からスタートという案内でした)
スタートする前にみんなで会おう!とチャットでやりとりをしていたメンバーと顔を合わせて受付を済ませそのままスタート。それぞれ歩くつもりが、予想外にも6人で歩くことになりました。その後40km地点まで6人で歩いたのは本当に今振り返っても良い思い出です。
観光名所がある東京都心を歩いていく
築地市場を横目にまず見えてくるのは、歌舞伎座です。このように観光名所がたくさんある東京都心を歩いていくのは楽しかったです。
その後、門前仲町を通り豊洲へ向かいます。心配していた雨がポツポツ降りはじめました。カッパを着用し、歩きます。豊洲に入る前にコンビニで補給のためのおにぎりをゲット早速いただきます。東京はコンビニもたくさんあるので、途中の補給も取りやすいのもいいところ。
豊洲エリアのコースは4kmほど。市場の周りをぐるっとほぼ一周します。あまり景色が変わらないエリアなので一人で歩いていると辛かったのですが、話しをしながら歩くとあっという間でした。
豊洲市場の近くでご飯を食べたかったけど、関門時間もあるのでひたすら歩きます。正直、お魚食べたかった。
風が吹いていると怖いレインボーブリッジを歩いて渡る
豊洲エリアを抜けたら、レインボーブリッジへ向かいます。通しで歩いてみると、ここがこの大会の山場だったような気がします。この大会にエントリーする前まで、観光地でもあるお台場をながめながら、歩くと1.7kmもある大きな吊り橋を渡ることができるとすら知りませんでした。徒歩で渡るレインボーブリッジはゆりかもめや車で渡ると一瞬のお台場の景色を堪能できます。
ただ、吊り橋ゆえに風が吹くと揺れます。アトラクションだと思って渡らないといけないくらい風が吹いている時は、結構怖かったです。
本番当日良かったことは、練習の時に風であれだけ揺れたレインボーブリッジもさほど揺れず助かったという気持ちでした。
雨はレインボーブリッジを渡りきった後、ザーザーと本格的に降りはじめました。少し休憩したのち、カッパを着て出発。次は田町駅を通り、東京タワー近くの芝公園に向かいます。
東京タワーを見ながら、芝公園のまわりを歩きます。この東京タワー付近が一番雨が降っていました。このまま降ったら靴が濡れてマメができてしまうかもと心配に。東京タワーを過ぎ、六本木に向かうところで雨が小降りになり止んだのは気持ち的にもとても助かりました。
六本木駅を通り、乃木坂駅、青山一丁目駅を通って明治神宮外苑総合球技場付近の25km地点のチェックポイントへ向かいます。関門時間は16:00ですが、13:30到着できたのはとても驚きました。引っ張っていってもらうことができたのは、私の中でも幸運でした。
エイドでもあるこのチェックポイントは、お菓子やミニおにぎり、飲み物なども提供されていました。ここで一旦休憩をし、後半に備えます。休憩時には靴下を念のため交換しました。これもマメ対策と気分転換です。
後半は神田川に沿って歩き上野公園・不忍池へ
後半はまず信濃町駅を通り、神田川沿いを歩くため向かいます。
後半開始早々、コンビニでの補給組とそのまま進む組に分かれたものの、再度合流しました。神田川を歩いた後、東京ドームシティへ向かいます。ここで完全に雨が止みました。よかった!
東京ドームシティを通り過ぎたあと、本郷を通り上野公園の不忍の池を目指します。
不忍の池の前では、応援に駆けつけてくれていた方とお会いしました。初めてこういう大会に出たので分かったのですが、応援ってとても力になりますね。本当に有難かった。
応援に来て下さった方と別れ、根津駅からまた東京芸術大学、国立博物館をへ。そして、上野駅の上の高架を渡り、浅草を目指します。
合羽橋の道具街に向かうところからスカイツリーが見えてきます。浅草雷門付近、この辺りは観光客の方が特に多いので、歩道に人が多く歩くことが大変でした。大会中も感じた不思議ことは、歩いていると観光気分が味わいやすいです。都内の観光スポットめぐりは徒歩がおすすめです。特に上野から浅草は歩きやすいですよ。
雷門をすぎ40km地点、残り10kmまで来ました。隅田川沿い(隅田川テラス)を歩いていきます。この隅田川沿いはとても歩きやすく、ランニングやウォーキングのスポットにもなっています。
隅田川に沿って歩き神保町を経て皇居へ
ここで足がかなり重くなってきてペースダウン。早い3人が先に行ってしまったので、残りの3人で歩いていきます。一人で歩くのもいいですが、こういう時は仲間がいるのはとても心強いです。
浅草橋まで隅田川沿いを歩き、神保町を目指します。実はこの日、神田祭りも行われており、御神輿も見ることができました。
神保町を過ぎたら皇居へ向かいます。ここまでくると補給スポット(コンビ二)がなくなるので最後の補給を行います。
皇居外周では、足が痛かったので、ゆっくりでも確実に歩くことを大切にしました。それでも正直、下り坂が特にきつかったです。
こんなボロボロの状態になりながら、銀座に向かいます。
疲れた体にライトアップが眩い銀座の景色を忘れない
キラキラした銀座を1日歩いてボロボロの私たちのコントラストがすさまじすぎて、早く通り過ぎたい気持ちでいっぱいでした。でも、まばゆいライトアップされた銀座は忘れないなと思いました。
朝も見た歌舞伎座はライトアップされていました。朝見た場所に再度歩いて来たなんで信じられなかったです。
戻ってきました。とうとうゴールです。ゴール前の階段で足が痛くて上るのが大変でした。
ゴールでは先を歩いていた3人にも会うことができました。
足はとても痛く、歩くのはやっとの状態。そんな中完走できたことをお互いに喜びました。
50kmを歩いてみて
東京エクストリームウォーク50kを歩いてみて、これだけ歩くことができたということは私の中で自信になりました。また、東京の中でバラバラだった地図がつながった感じも得ることができて、土地勘もついたように思います。「歩く」という普段の当たり前の行為をほぼ半日続けてみたらどうなるのかということは2023年の中で大きな挑戦でした。
東京エクストリームウォーク50Kのコースは上記になります。一気に歩かず、一部を歩くのもおすすめです。
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