毎晩10分間、家族で読書の時間を作ってみる
「本が読めてない…!」そんな悩みを解消するため、毎日読書の時間を持つことにしました。
積読本を読まなきゃ…という罪悪感
本を読むのは好きだけど、ここ数年、暇な時間があったらスマホを見たり、テレビや動画を見たり。他の娯楽ばかりについ手が伸びて、読書の時間がぐっと減りました。
しかし、読みたい本は増える一方。積読も増える一方…。「読まなくては…」という罪悪感が常に心のどこかにありました。
たまにハマる本ができたら集中して何時間も読むこともあるものの、そうそう毎日たっぷり時間がとれるわけでもなく。最後に読んでから数日から1週間経ってしまいあらすじがわからなくなるということも読書の悩みでした。
子どもたちも巻き込んでみる
ふと考えてみると、うちの小学生の子どもたちも暇さえあれば漫画を読んでいて本を読まない…。図鑑は好きで、よく電車や生き物の図鑑を見ているのですが、物語を読む楽しさも知ってほしいなと日頃から思っていました。
そこで思い出したのが、高校生のときにあった読書の時間のこと。
毎朝のホームルーム前に15分、読書の時間があったのですが、普段あまり本を読んでいるイメージのない運動部の男の子が「この本、おもしろいわ…」と言いながら、その後の休み時間も昼休みも継続して読書していて。彼だけでなく、ちらほらそういう子がいてなんだか本の魅力がいろんな人に広まっている気がしてうれしいなと思ったのでした。
このことを思い出し…っていうか、そういや子どもたちの小学校にも読書の時間があったんじゃなかったっけ?と今更気づきました。
しかし聞いてみると、小学校では1週間に1度だけだそうで。そっかーじゃあ、うちでみんなで本を読む時間をつくればいいんじゃないかと。
早速「おうちで読書の時間をつくるのどうかな?」と聞いてみると、子どもたちは「ママも読むんだったら楽しそう!いいよ!」と乗り気。
みんなで話し合って、慌ただしい朝よりは夜の方がいいということになり、時間は子どもたちが寝る前に10分間。読むのは「物語」の本。習い事などがある日はスキップすることに決まりました。
おもちゃの片付けや明日の準備、歯磨きなど寝る用意を済ませたら読みたい本をもってリビングに集合。
部屋の灯を暖色灯に切り替えたら10分のタイマーをかけて、読書の時間がスタートします。
やってみると10分はあっという間で、ちょっと物足りない。でも、「読んでいたところの続きが気になる」これくらいが次につながるちょうどいい塩梅かなとも思います。
週末は、同じように積読本を消化できていない夫も加わることに。
数日続けてみると、私も前に読んだところの内容を覚えたまま読み進められるのでストレスなく、なんというか朝ドラを見ている感覚で本が読める。うれしく思いました。
星新一さんの短編集を読んでいた上の子もある日読み終わって「おもしろい…!」と言っていて、本を読んで世界が広がっている様子。
大人が読んでいる本に子どもたちは「どんな本?」と興味津々。私が今読んでいる「塞王の盾」には上の子が社会で習ったばかりの地名が出てきたりしてお互い「そうなんだ〜!」となったり。家族の会話のきっかけや話題にもなっています。
まだ定着化して数週ですが、読書の習慣がつくだけでなく、家族団欒の時間としてもとてもいいものになりそうです。無理のない範囲で続けていけたらなと思います。