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noteに、酔いしれたい夜。
ふわふわっとした日曜日の夜。
休日の余韻と、明日から始まる1週間への期待と緊張のはざま。
そんな夜に読みたい記事を見つけました。
川口 竜也 / 川口市出身の自称読書家さんの作品です。
「酒と読書の共通点」ってなんだろう?
この感覚に身に覚えのある方は、きっと多いのでは。
お酒を片手に、温まりたい方はハーブティーを。
しっぽり浸りたい、至福のお時間。
ーーー
この感覚に名前をつけたい。
長年、考えを巡らせてきた。
好きな作家さんの本をひらいて、物語をたどる。
一直線に、たまには立ち止まって、自分のペースで進む。
そうすると、突き刺されるような、ハッとするような言葉にふいに出会う。
何度も何度もその一文を、目でなぞる。
その言葉が消えて無くなってしまうような気がして、慌ててノートを取り出し、書き留める。これで、もう安心と、感じるような気がして。
出会ってからの数日は、とうぶんその言葉にとらわれる。脳内で巡らせて、ふわっとした気持ちになって。書き留めたノートを取り出して、目から栄養を補充して。何度も何度も繰り返す。言葉に、ただただ浸る。
この想いを、
あるフランス人に打ち明けてみたことがある。
彼は読書家だったから、きっとわかってもらえると思って。
そしたら、
「君はロマンチストなんだね。」って言われて。
ぼっと恥ずかしい気持ちになった。だって、ロマンス民族に言われるなんて、思ってもいなかったから。
数日後、彼から連絡があった。
「僕にもあったよ、そういう感覚。」って。
言葉にならないだけで、感覚はあった。浸るような経験は彼にもあった。その事実を知って、嬉しかった。彼には、わかってほしかったから。
彼の大好きな本を、私にプレゼントしてくれた。
「いいの?大切な本でしょ?」
「大切な本だから、君にあげるよ。」
そんなやりとりをして、私たちはお付き合いに至ったなあ、と思い出した。ロマンチスト以外の何者でもない。つい浸ってしまう、美しすぎる思い出。
ーー
本をひらくように。
パソコン、携帯電話をひらいて。
noteに浸りたい、日曜日の夜。
酔いしれる言葉を見つけに。