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midori doremi
2024年8月29日 22:27
カチ、カチャ、ジュー軽やかな音が店内に響く。食器にカトラリーがあたる音、大きな扉の冷蔵庫がひらく音、鉄のフライパンでお肉に焼き目をつける音、高熱のオーブンが完成を知らせる音…いくつもの音が複雑に、最終的にはひとつになって空間をつくる。開店前のレストラン。それぞれが持ち場の準備に追われている。音がよりいっそう緊張感を高め、香る食材のにおいだけが場を和ませていた。大学生の
2024年11月30日 21:24
土曜日の朝。めずらしく午前中から予定が入っていた。あわてて身支度を済ませて家をでる。電車に揺られ、目的地に到着。用事を済ませる。ぐう〜午前10時。バナナで誤魔化していた胃袋が喚き出す。よしよし、何か美味しいもの食べようね。と言ってお腹を宥める。「あ、ルノアール」ここに入ろう。普段使いにはちょっと背伸びするような喫茶店。けれど、外出先の、それに土曜日なら、いいかなと思える場
2024年7月28日 22:47
はっ!!!朝、目をさます。7時48分。寝坊だ!遅刻だ!休日だからいいじゃない、の時間帯ではある。だが、今日はそういうわけにはいかない。なんたって、夫とおでかけの予定があるのだから。ちらっと隣を見る。案の定、すやすやと深い眠りの中。「夫さん!起きて。8時だよ!」「ええ!」飛び起きる夫。目はまだ開いてない。「10分でいける?」「いける。」これは、”出発まで