農山村からの贈り物【仕事観や人生観編】
今まで2回、ご紹介してきた「農山村からの贈り物」
最後、3回目はこの1年の活動を通して考えた『仕事観や人生観について』をお届けします。
●緑のふるさと協力隊に参加して、仕事観が大きく変わった。
今までは、仕事を選択する際の基準は「お金」と「安定」だった。
でも、派遣先では、自分のやりたいことに対して、一生懸命取り組む人が多くいた。
収入関係なしに、夢に向かって努力する姿が、本当に良いなと思った。
そこで、私の中の仕事を選択する基準が「やりがい」「自分のやりたいこと」に転換された。
●ありきたりの言葉ですが、僕自身、本当に「人との繋がり」を大事にしようと思いました。
町が小さい、ということもありますが、初めてくる若者だったり、知らない人にでも優しく接してくれたり、家族同然のようにあつかってくれます。
こっちに来てから初めて会う人と話す事が楽しくなりました。
この町で学んだ「人との繋がり」をこれからも大事にして行こうと思います。
●「この1年間であなたは何か変わったか?」と聞かれたら私はそこまで大きく変わっていないと思います、と答える。
でも変わるきっかけをたくさん頂いた。
たくさんの人の魅力やそれぞれの価値観を吸収させてもらい、それはこれから自分を形成していくために必ず役立つはず。
そして、いつかはもっと成長した自分でこの地に恩返ししたい。
自分も、人生も、まだまだ!
●人生とは当たり前ですが限られた時間の中で変わりゆく一瞬一瞬を味わいながら生きていくことだと強く意識するようになりました。
それは、地域の方と、その季節にしかとれない食べ物を手間をかけて料理をし、美味しくいただく中で感じました。
また、農作業も時期が変わるだけで全然やることが違ったり関わるタイミングを逃してしまったり、なので何事も積極的に取り組むこと、一つ一つの行程を大切にすることが良い経験として積み重なっていくのだと実感しました。
最後に地域の人達と過ごした時間も本当に貴重で大切な思い出となりました。
これからも後悔のないように日々を大切に生きたいと思います。
●今までは、自分が良ければとか、お金が重要だとか、そんなことばっかり考えていました。
1年間活動して、お金のために働くのか、何のために働くのか、どうやったら町が良くなるのか等、今まで考えもしないようなことを考えるようになりました。
今後の進路はまだ決まっていませんが、収入は少なくても自分がしたいこと、楽しいことをやりながら生活を送るのも悪くないのかなと思うようになりました。