君のプレイリスト
バブル全盛期の男性は、好きな人のために、流行りのラブソングの弾き語りをカセットテープに録音していた、という話を聞いたことがある。
さすがに、そのようなことはしないが、いつか好きな人と一緒に聴けるように、と、Apple musicでオリジナルのプレイリストを作成している。
これが、けっこう楽しい。
曲は本当に様々。
流行りのVaundyや藤井風、昔からファンのaiko、星野源、マイナーではあるがlo-key designなど、完全に自分の趣味が詰め込まれたプレイリスト。
この世界一のプレイリストは日々更新されていく。
いつかは、2人で聴けますように。
そんな期待を込めながら、今は1人で運転しながら聴き、口ずさむ。
七尾旅人を2曲入れている。
サーカスナイトと、湘南が遠くなっていく。
どちらも私の体験と重なる部分がある、思い出深い曲である。
おそらく、恋人同士ではないのかな?
君が欲しい、などの歌詞があるので。
自身をピエロに例えた、切ない曲。
歌詞中に出てくる"fearless girl"とは、
fearless= 大胆不敵
大胆不敵な女の子。
『僕』は『君』に振り回されている。
好き、や、愛している、というワード以外で恋愛感情を伝える方に、敬意を表したい。
一生分、が入ることで、歌い手の真剣な気持ちが痛いほど伝わる。
夜景にぴったりな曲である。
とは言っても、ドリカムのLOVE LOVE LOVEもプレイリストに入れているので、歌詞云々には囚われていない。(この曲もよく聴く。短い曲ではあるが非常に濃厚。ドラマチック)
好きな曲ととりあえずプレイリストに詰め込む。
この作業が楽しい。
一緒に聴けたら尚のこと。
好きなものを相手に知って欲しい。
好きな食べ物、好きな映画、好きな古着屋。
街の中にある、古びた橋が好きなこと。
柵の影はずっと見ていられる。
こんなささやかな話も、本当は教えたい。
一緒に共有できたら、これほど贅沢なことはない。
そして、相手の好きなものも知りたい。
相手の世界に自分がお邪魔できたら、これほど贅沢はことはない。
余談ではあるが、YouTubeで、《一緒に見たい東海オンエアの動画プレイリスト》というものも作った。
初心者向けの、10分から15分程度で、内容がシュールすぎず、下ネタ少なめ(ここ重要)メンバーそれぞれが個性を発揮している。
こんなん作る人世界中に私くらいしかいないだろう。
そんな優越感もあるのかもしれない。