天才の根源 私が城西高校の生徒じゃなくてよかった!
天才の根源 著 てつや
YouTuberグループ、東海オンエアのリーダーてつやによるエッセイ。
東海オンエアは日々くだらない検証、ゆるすぎるコント、いきすぎた十字架(という名の罰ゲーム)を動画で繰り広げる、なんともパワフルな6人組である。
写真のオレンジ頭にはちまき、学ランと応援団のような装いをした方がリーダーのてつや。
この格好も十字架によるものである。
これはまだマシな方で、ソニック、スネ夫くんなどの格好もさせられ、現在はいろいろあってヘビメタルのスタイル(素肌にライダース、目の周りを真っ黒にした化粧)で過ごしている。多忙である。
チャラい人なんだろうと思っていた。
クラスの中では群を抜いて目立つグループにいて、女子とも先生とも気軽に話せるお調子者。
自分が学生の頃は、確実にお近づきになれないタイプ。
勝手にそんな印象を抱いていた。
しかし、この作品には、てつやの本当の姿が書かれている。
お調子者であることは、事実だったようだ。
高校の文化祭で、部活の顧問のものまねをして、怒られたとか。お調子者かつ度胸が有り余るタイプ。
ここからが本題。
こんな愉快な高校時代であったにもかかわらず、大人しい時代もあったそうだ。
てつやはこの時代を、ロッカー時代と呼ぶ。
ロッカーとは、ロックンロールの方ではなく、教室にあるロッカー。物置き。てつやは以前、ロッカーの上でひっそりとするタイプだったそう。意外すぎる。
しかし、何かの拍子でクラスの人気者と仲良くなり、今のてつやが仕上がったとか。
てっちゃん、あなたは最高です。
陽キャ陰キャ(この呼び方はだいっきらいだ)だと差別することなく、しかし自分は陰キャだから陽キャと仲良くはなれない、、、と殻に閉じこもることもない、てつやの優しい人柄が伺える。
これ、中々難しいです。思春期は特に。
ヒエラルキーにとらわれず、のびのびと過ごすこと。
話したい人と、話すこと。
周りを気にしすぎないこと。
本当に大切です。大人になったらいくらかは容易くても、思春期にとってはハードル高いよね。
てつやのすごいところは、暗い俺のままでいいやーと開き直るわけでもなく、他グループに話しかけるコツ、仲良くなるコツも教えてくれる。陽キャってのは、基本優しいらしい。だから、変に身構える必要もない。
てつやの優しさは、学生時代の様々な経験、様々な交流で培わられたものなんだと知った。
私とてつやは歳が離れている。そして私は岡崎城西高校出身ではない。
歳が違くてよかった。
城西生じゃなくてよかった。
てつやと同じクラスじゃなくてよかった。
危うく、てつやを好きになるとこだった!
こんな良い人、絶対モテてただ切ない片思いで終わるのが目に見える。
歯が黄色くても、多少不潔でも、こんなに素敵な人そうそういない。
、、、と愛の告白をしておりますが、私はとしみつ推しです。
勝手に振る、勝手な女でごめんね。
また機会があれば、天才の根源について、もう少し掘り下げたい。
最後に、名言をひとつ。
自己肯定感上がるね。
ちなみに、現在てつやはヘビメタルの格好をすることで、自己肯定感がアップできているらしい。そんなんてっちゃんくらいしかおらん。