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恋する惑星 無期限の美しさ


今じゃネトフリやらアマプラやら、映画を手軽に楽しめる世の中になったものの、旧作はやはりレンタル様々であることを改めて感じる。
仕事終わり、TSUTAYAに寄ったのは、『恋する惑星』をレンタルするため。POPEYEの特集に掲載されているのを見て、昨年からずっと気になっていた映画をようやく鑑賞することができる!
無事在庫はあり、レンタル完了。お目当てのものが見つけられた感覚は、やっぱりいいもんだ。どうやら、明日は素敵な休日になりそう!

この物語は、2篇にわかれており、どちらも、とある男性の失恋で物語はスタートする。
今回は、前編の感想を。

ドラッグディーラーと警官の物語。
警官は元恋人の好物であるパイナップルの缶詰を買い漁る。賞味期限は、5月1日。自身の誕生日。
賞味期限が近い品物は、売り場から除外され、処分される。警官は、元恋人にとって、自分もこの缶詰と同じだったのだと、大量のパイナップルを消費しながら思う。
警官の誕生日前日、ドラッグディーラーの女とバーで出会い、ホテルに行くものの、警官は映画を観、サラダを食べ、女は朝まで寝る。
警官はホテルを後にする。ポケベルにメッセージが入る。『誕生日おめでとう』

この記憶の缶詰には、期限がないといい。
あっても一万年ならいいけど

恋に期限など初めからないのだが、どうも期限も設けたくなってしまう。
失恋し、1年後までによりを戻せなかったら諦める。
など。
逆もある。
失恋したが、1年間は思い続ける。
など。

誰かに指示されたわけではない。自分自身のためである。
猶予を作ることで、自分を守る。
1年間は諦めない、とリミットを決めることで、その期間は思う存分相手を想える。1年経ってもだめなら、しゃーない!とキッパリ諦めがつくのかもしれない。
しかし、期限を決めたところで諦めがつくだろうか?
私は、こういうの、かなり苦手です。一時忘れても、しぶとい恋は、また甦る。ちなみに、実体験。
無期限で恋愛できれば、どれだけ素晴らしいだろう。
愛されることがゴールだと信じてしまい、無期限で恋をすることはかなりハードルが高く感じる。
だから、無期限な恋は美しい。何にも縛られない恋。
もしどうしても忘れたくない恋があれば、缶詰にして永久保存にしたっていい。誰にも言わず、秘めておけばいい。そうして、無期限の記憶として守っていくことが、恋としての理想だと思った。

今まで、恋愛の最終目標は、結婚だと考えていた。
そりゃあ、好きな人と結婚できたら、これ以上のことはない。
しかし、上記の警官のセリフを心底言える、『無期限の恋』は美しい。

警官役の金城武があまりにもかっこよすぎた。
凛々しい眉、綺麗な横顔、、、。
何ヵ国かの言語で口説くシーンがすごく好き。

この物語でも胸いっぱい、大満足なのだが、後編もかなり見応えあり。
この話は、後ほど。


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