ナイトオンザプラネット 時間よ止まれが原動力となる
昨日観た映画の余韻がすごい。
頭の中で、絶えず、クリープハイプの『ナイトオンザプラネット』が流れている。
良い映画には良い音楽がつきものだ。
例えば、ジョゼと虎と魚たちと、くるり。
例えば、横道世之介と、アジカン。
(原作も、映画も、主題歌も、大好き。愛しているのかもしれない)
ちょっと思い出しただけとクリープハイプもまた見事にマッチングしていた。
それもそのはず、この曲、映画のストーリーに要所要所リンクしている。
映画は吹き替えで見る、とか。
他にもあるけど、なかなかのネタバレになるので、ぜひ映画をご覧になって確かめていただきたい。
尾崎世界観の世界観が今回も爆発している。
韻を踏んだり、映画のキーワードが散りばめられていたり。
さらっと、ぐっとくる歌詞が隠れていたり。
このまま 時間が止まればいいのになって思う瞬間が
この先つま先の先 照らしてくれれば
あまりにも幸せな時に叫びたくなるセリフ、
『時間よ止まれ』
これ、実際に口に出すと少女漫画の主人公か?
いや、今どきの少女漫画でも言わんだろう、と鼻で笑われそうだが、そう思う瞬間があるのだ、あまりにも幸せだと。これ以上嬉しいことはない、帰って欲しくない、帰りたくない。切実に願う。
体験談である。
『時間よ止まれ』と願うだけではなく、そう思える瞬間が今後の人生をよりよくするだろう、という前向きな姿勢に心を惹かれる。
時間よ止まれ、に背中を押されて生きていける。
これ以上いいことはない。いや、そうではい。
こういったときめきを強く感じることができるのであれば、人生捨てたもんではないし、これからも退屈な日常を乗り越えていけるだろう。
昔、叶わない片思いをしていて(逆に自信ありありな恋をしたことあるのか、と問いたい)クリスマスの夜、道とん堀というお好み焼き屋で半泣きで姉にこう宣言したことがある。
『この恋がうまくいかなければ、もう恋はしない』
マッキーもびっくりである。
もちろん姉も大変焦っていた。
馬鹿にすることなく、真剣に話を聞いてくれた姉には、本当に感謝だ。
何をそこまで思い詰めていたのだろうか。
その人のことを心底愛していたからだろうか?
恋愛がうまくできない自分、愛されない自分が哀れで、思わずこんな発言をしてしまった、というのもなくはない。当時の自分に教えてやったら、ブチ切れられそうだけど。
あれから数年後、恋愛なんてこりごり、と思いつつも、また別の片思いをしている。
この恋が実らなかったら、私はまた恋なんてしない、と泣き喚くだろうか。
もし失恋しても、全部ネタにするんで、安心してください。
ただ、振られた直後はどうなってるかな。
目が腫れるくらい泣いて、食べたいだけ食べて、音楽を爆音で流して、東海オンエア見て、思いっきり笑うつもりだ。
ただねー、何歳になっても失恋はしんどい。
失恋休暇とかあればいいのにね。
そんなこと考えても仕方ないので、慎重に、素直に、相手と接したい。
それができれば苦労しないよ。
昔失恋しても、また別の恋で、『時間よ止まれ』と心底願っている。当時の自分に、安心して、と背中をさすってやりたい。
心移りしやすい?いいえ、そんな瞬間は、多い方がいいに決まっている。
これからの人生を、照らしてくれるから。