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【山形・鶴岡】東北のお漬物にどっぷり漬かってみた

この数年、東北地方に何度も足を運んでいますが、どの地域でも共通している事は「漬物が多い!!」
宿の朝食には、沢山のお漬物が普通に並んでいるし、定食屋さんには「漬物バイキング」なるものもいっぱい。

私は福岡に住んでいて高菜漬けや明太子などの漬物はありますが、だからといって福岡県民はいつも明太子は食べていません(笑)

秋田県の「いぶりがっこ」は、たぶん誰でも知ってるのかな~。
時々マルシェでいぶりがっこを出店していますが、やっぱり一番人気です。なかなか福岡では手に入らないお漬物です。

今回は、私が以前から注目していた山形の「在来野菜」を知る旅に出ました。


「漬物文化を知る」「一年に数か月しか行けないあの場所」あの場所が目的

一年に数か月しか行けないあの場所については、次回書きます。

旅のコーディネーターとして、「普段、自分ではいけない場所」「普段出来ない体験」や「お客様が知らない文化や風習を体験できる旅」をコンセプトにできる旅を探求しています。

その中で一度探求してみたかったのは、山形の「在来野菜」についてです。

よく、京都あたりで「来野菜」と聞く事がありますが、よく似ていますが
「在来野菜」と「来野菜」は全く異なるものです。

「在来野菜」と「来野菜」の違いは?

在来野菜とは、

  • 地域ごとの気候風土や伝統的な栽培方法に適応して、長い期間地元で栽培されてきた野菜のことを指します。

  • 地域の暮らしや食文化に根付いた、古くから親しまれてきた野菜です。

  • 遺伝子が多様で、地元の特性や味わいが色濃く反映されています。

来野菜とは、

  • 現代の需要や嗜好に合わせて、品種改良や栽培技術の進歩によって新たに開発された野菜のことを指します。

  • 輸送や保存のしやすさ、収穫量や収益性の向上、抵抗力の強化などが特徴としてあります。

  • 一般的に流通が盛んで、スーパーマーケットやレストランでよく見かけることが多いです。

全く別のものです。

在来野菜は地域の伝統と歴史を感じさせる野菜であり、その在来野菜が今でも沢山栽培されている山形県鶴岡市がずっと気になっていました。
鶴岡市は在来野菜や伝統料理を伝えている「ユネスコ食文化創造都市」の1つです。

ふむふむ、興味深いです。

今回は鶴岡市に3日滞在しました。
いたるところで在来野菜が紹介されています。
山形の人は、こういった昔から伝わる野菜や食文化を大切にしていることが分かります。勉強になります。

鶴岡には、老舗の「漬物蔵」が沢山あります。その一つ。

本長さん

たまたま、私が訪れた前の週に「旅サラダ」の番組で紹介されていたばかりでホットなお店でした。

お店の方に根掘り葉掘り質問しまくり(笑)
鶴岡では「茄子」に特徴があるようで、小さな茄子のお漬物が沢山並んでいます。

スイデンテラスの朝食

宿泊した「スイデンテラス」の朝食でも沢山の在来野菜のお漬物がありました。とろとろの食感がご飯をそそります。

こちらにも茄子

出羽三山の麓にあるお蕎麦屋さんで、漬物バイキング。
そば屋さんですがご飯が進みます。

庄内柿の漬物
小茄子


外内島きゅうり

外内島(とのじま)の珍しい胡瓜もあります。

どうして東北では漬物を沢山食べられるの?

  1. 寒冷な気候: 東北地方は冬が長く寒冷な地域であり、新鮮な野菜が手に入りにくい時期があります。漬物は保存食としての役割を果たし、冬場でも野菜を摂取できる方法として発展しました。

  2. 保存技術の工夫: 漬物は野菜を長期間保存するための伝統的な技術です。東北地方では独自の漬物の技法が発展し、多種多様な漬物文化が存在します。

  3. 農業文化: 東北地方は農業が盛んな地域で、家庭菜園や地域で採れた野菜を無駄にせず、漬物にする文化があります。これにより、収穫物を無駄なく活用し、家計を助ける側面もあります。

  4. 食文化: 東北地方では、漬物が日常の食卓に欠かせない副食として定着しています。保存が効くだけでなく、食事のアクセントとして米と一緒に食べることが多く、漬物の塩味や旨味が食事を豊かにします。

寒い東北地方だからこそ、生活に深く根付いているんですね。
農業が盛んな地域で、長期保存できる漬物を今でも食べられている、
また、東北の美味しい米の副食として最適なお漬物です。
各家庭でも作り方や味も全く違うそうです。
昔から引き継がれている農作物を大切に、それを継承しようとしている地域の方のパワーを感じました。

さすがユネスコ食文化創造都市「鶴岡」です。

鶴岡の食文化については、お漬物以外でも学んできましたのでまたの機会にに投稿したいと思います。
今回は、「漬物」にどっぷりつかりましたが、次回は温泉にどっぷりつかります(笑)


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合同会社 みちたび  高山愛(たかやま あい)
【メール】michitabi.tabi@gmail.com
【インスタグラム】michitabi.tabi





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