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ちょいちょい書くかもしれない日記

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気が向いたら覗いておくれよ。
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記事一覧

ちょいちょい書くかもしれない日記(田中一村展)

ちょいちょい書くかもしれない日記(田中一村展)

東京に親関係の用事があり、行ったほうが早い状況だったので、ひょいと新幹線に飛び乗った。
私には、隣町に行くのを面倒がるくせに、東京にはコンビニに行くみたいな気楽さで出かけてしまう変なところがある。
たぶん、父方のDNAのせいで、新幹線に乗るのが好きすぎるのだ。特に東京が大好きなわけではないのだが。

辛気くさい用事は早々に済ませた。
このインターネット社会で、やはり今でも当事者が顔を出さねばちゃん

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ちょいちょい書くかもしれない日記(夜明け)

ちょいちょい書くかもしれない日記(夜明け)

うんと早起きして、猛烈に適当な服を来て車に乗り込み、山を下りた。
拙著の新聞広告が関西版の朝刊に載るというので、さすがにそれはゲットしようと思ったのだ。
ちょうど空は白々明け。
山の夏のいいところは、湿度は高いけれど朝夕はひんやりと涼しいことだったのに、ここ数年はそんなことはない。
湿度は高く、気温も高い。最悪だ。
私がカビなら嬉しいかもしれないが、一応は人類なのでまったく嬉しくない。
駅前の駐車

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ちょいちょい書くかもしれない日記(満月だった)

ちょいちょい書くかもしれない日記(満月だった)

スキが積もって50,000回! ありがとうございます。数がすべてではないけれど、数は凄いパワーを持つなと感じています。これからも覗きに来てくださいね(前文終わり)。

今日は資源ゴミだなと思いながらあれこれとまとめていたくせに、途中から生ゴミを出す日の気分になってそっちもまとめ、「いやそれは明日やん」と気づく。そんな朝。
「今日さあ、一瞬木曜のつもりでいたけど水曜やったわ!」
「そんな、暇な年寄り

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ちょいちょい書くかもしれない日記(睡眠)

ちょいちょい書くかもしれない日記(睡眠)

深夜、一度は必ず5匹いる猫の誰かに起こされるので、朝までぶっちぎりで眠ることはなくなった。
というか、この家に猫を迎えて以来、自然に目が覚めるまで眠るということができずにいる。
概ね、起きるのも寝るのも猫の都合に合わせているからだ。
実家で暮らしていたときにも猫はいたが、共に暮らしていた猫は、朝、私を起こすより、出勤する父に合わせて早起きする母のもとへ行くほうがずっと楽だとわかっていた。
賢い猫だ

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ちょいちょい書くかもしれない日記(敬老の日)

ちょいちょい書くかもしれない日記(敬老の日)

7月、新型コロナウイルスに二度目の感染をしたとき、これでは母の誕生日に面会に行けないなと、弟に「行ける?」と打診したことがあった。
弟は勤務先の病院にクラスターが出ないよう外出を控える生活を再び送っていたようで、「行かれへんわ」という非常にシンプルかつ不機嫌な返事を寄越したのだが、そのときに。
「姉ちゃん、もうそういう記念日とか節目とか、そういうのは母に対しては考えんでええで。盆も正月もなんもあれ

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ちょいちょい書くかもしれない日記(うれしなつかし)

ちょいちょい書くかもしれない日記(うれしなつかし)

朝、頭が痛くてベッドの中で猫とぐねぐねしていたら、インターホンが鳴った。
配達にしては早すぎると訝しみながらむっくり起きてカメラの画像を見たら、植木屋さんー! わー、どうしたー!
慌てて飛び出すと、植木屋Sさんと助手のTさんが軽トラから降りてきた。
いつものニコニコ笑顔だ。
近くのお屋敷で作業があるので、そちらにとりかかる前に、我が家と向かいの実家の、秋の庭仕事の下見に来てくださったそうな。
あり

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ちょいちょい書くかもしれない日記(陽射し)

ちょいちょい書くかもしれない日記(陽射し)

いやもうこれ、秋の陽射しじゃないよね……?
夏野菜の苗が枯れこんできたので、支柱から外してパキパキ切り、腐葉土を作るための場所に放り込む作業をしたいのだが、あまりにも眩しくて暑くて、5分で家の中に逃げ帰ってしまった。
数年前から育てているミニトマトの品種はとても樹勢が強く、2mを軽やかに越えてくるので、後始末もなかなか大変だ。
山の中の家だから、ただ抜いたり切ったりした草木や、専用の乾燥機で乾かし

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ときどき書くかもしれない日記(中秋節)

ときどき書くかもしれない日記(中秋節)

長年のお馴染みの中華料理屋さんが、今年も鶏と月餅を届けてくれると連絡があった。
仕事の合間に、どうにか受け取れそうだ。
それより、お返しを買いに行かねば……と、朝イチのデパートに駆けつけた。
焼き菓子の大きめの箱に、中国の方がお祝いのときに好むという金色の包装紙をかけてもらう。
お菓子と一緒に果物を差し上げるのがよいと、以前、母が華僑の知人に教わったと言っていた。それも、赤い果物がよいと。
金と赤

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ちょいちょい書くかもしれない日記(どんより)

ちょいちょい書くかもしれない日記(どんより)

自分とまったく面識も関係もない作家さんがたの、「編集部の不手際」が重なったことによるコミカライズ中断についての記事を読み、驚くほど具合が悪くなった。
なんなら一晩眠れなかった。
うっかりまだ新しい傷、つまりは自分のときのことを思い出したからだ。
気持ちの整理を一応はつけたつもりでいたけれど、全然ついていないのだな。
それはそうだ。今もって、何一つ「解決」はしていないのだから。
ただ、さっと見えない

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ちょいちょい書くかもしれない日記(中日)

ちょいちょい書くかもしれない日記(中日)

今週は、週の真ん中に学校がない日があって、とても嬉しい。
今の体調だと、三連勤、四連勤はかなりスタミナ面で厳しいのだ。
それぞれの学校は、ぎっしり詰まったカリキュラムの中でやりくりして間を空けてくれているのだが、全部を合わせると過密スケジュールになってしまう。
私はもともとスケジュール管理が上手なほうではないが、講義に関しては、この時期にこれをやらねばならないという制約が多くて、どうしても9月にい

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ちょいちょい書くかもしれない日記(寿司をパスする)

ちょいちょい書くかもしれない日記(寿司をパスする)

学校のお昼は、「豚キムチ、唐揚げ、卵スープ」だった。
あまりからい食べ物は得意でないのだが、豚キムチはそんなにからくはなかった。
やたらご飯が進む。つい完食してしまった。
控えめにの誓いは、もはや反古にしたほうがよさそうだ。
今の学校は珍しく講義が45分(他の学校は90分)で、都度10分の休憩を挟む。
そのたびアイスコーヒーをいただいているせいか、全然眠気が来ない。
そのかわり、帰ったらグンニャリ

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ちょいちょい書くかもしれない日記(どこで覚えた)

ちょいちょい書くかもしれない日記(どこで覚えた)

学校デスマ2週目がスタートした。
お昼ご飯が、ちくわの天ぷらが載ったうどんとかやくごはんのセットで、出たな炭水化物コンビ……と密かに喜ぶ。
ちくわの天ぷらはとても美味しかった。
うどんのおつゆが溶き卵でとじてあったので、これはもしやお吸い物の立ち位置なのかなと思いつつ、おつゆまで美味しくいただいた。
いつもはお腹いっぱいになると声が出しにくくなるので、ご飯は控えめにするのだが、かやくごはんの日は無

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ちょいちょい書くかもしれない日記(紐が抜けてもひとり)

ちょいちょい書くかもしれない日記(紐が抜けてもひとり)

咳をしてもひとり、という句があるが、あれはずいぶんと高級な孤独という感じがする。
今日、客人に話してやっと成仏した感のある話なのだが、先日、いわゆるブン○ンチョッパー類似のガジェットで野菜を刻もうとしたところ、引っ張ってブレードを動かすはずの紐がスポーンと抜けた。
あとに残されたものは、中途半端に刻まれたタマネギと、その破片がこびりついた容器、タマネギが刺さったブレード、そして紐をぶら下げて佇む私

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ちょいちょい書くかもしれない日記(かたまり)

ちょいちょい書くかもしれない日記(かたまり)

おもてなし料理を作るべく買っておいた、でっかく切った牛シチュー・カレー用のお肉があったので、冷凍焼けしないうちにと客人用のビーフシチューを作った。
圧力鍋がいい仕事をして、お肉と人参がとろとろに煮えた。
とはいえ、お肉はやはりずいぶん縮むものである。
この大きさで煮込んだら大迫力だな~と思ったが、完成してみたら小さめの中迫力、くらいになっていた。
人参は大きくカットしたものが少しも縮まなかったので

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