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椹野道流
2024年11月24日 10:16
どうしても母に会わせろ、でないと住所変更には応じられないという証券会社の相手に疲れ果て、じゃあ近いうちに面会を設定しますね……と返事をしたところで激動の週が終わった。親の弱った姿をよそさまに見せたくない、晒したくないという気持ちを汲んでくれんか……あとむしろこっちのほうが重要だけど、仕事で色んな人に会う君たちが、施設に感染症を運んでくる可能性もそれなりにあるのよ。家族以外の面会に塩な施設に頭を
2024年11月23日 11:10
実家を手放した。正確に言えば、私が、ではなく、実家を相続した母が、珍しくきっぱりと売却を決断し、私を代理人に指名したため、代理で売買契約を実行してきたのである。お金がかかわることだと目がクワッと見開くのは凄い。親子でも、きちんと司法書士さんに入ってもらい、万全の状態で代理人になれて安心だったが、母には残念な気持ちもあっただろう。母としては、私か弟が引き継いで住んでくれたらいいのに、と願って
2024年11月22日 11:16
昨年の夏に父が倒れて以来、とにかく市役所に行く用事が増えた。父のことが大部分片付いたと思ったら、今度は母のことで通うことになっている。母はまだ生きている分、いちいち委任状だの身分証明だのと手順が多いので、事務作業の苦手な私にはなかなかの地獄である。とはいえ、市役所の人たちは皆さんとても親切で、要領の悪い市民の扱いを心得ておられるのが頼もしい。今日は隣の席の人が「相続したお金なんて全部使って
2024年11月21日 12:20
この前の病院での作戦会議で、母の精神状態も考え、なるべく早く退院して、リハビリは通院で対処を……ということになったのだが、そこからの話が本気で滅法早かった。本日いきなり退院である。弟はまったく来る気がない。仕事があるそうだ。私だってそうだよばーか。もしかしたら弟は、次に母に会うのは葬式くらいの気持ちでいるのかもしれない。父のときも、よほど強く言わないと、あれやこれや理由をつけて面会に来よう
2024年11月20日 13:31
東京の定宿で1泊し、朝早く起きて帰途に就いた。猫たちは1泊の留守には慣れているが、新入り猫だけはそうではない。心配なので少しでも早く帰りたかった。東京だけかと思ったら、大阪も地元も寒くて、山の上の我が家はそれより4度くらいは確実に冷えるので、なお心配だった。まあ、寒ければくっつけばいいのだし、仕事部屋も半分だけ床暖房をつけておいたから、先住猫たちには何の問題もない。ただ、新入りは隔離部屋
2024年11月19日 08:59
父が放置していった山のような案件のうち、東京まで出向かないとらちのあかないものがあり、これまでも何度か上京してきたのだが、交通費その他でとても気が滅入る。途中から、どうせなら自分の楽しい用事と抱き合わせにすればよいのだと気づいたものの、猫たちが心配だし、宿代の高騰も厳しいしで、日帰りという枷があった。でも。今回は違う。何十年もの推しが来日するのだ。しかも、ワールドツアーの締めくくりに。新幹
2024年11月18日 12:39
陰謀だの、政党や団体がらみだの、いろんな意味でのインフルエンサーや有名人が応援に駆けつけましただの、もう今回の選挙にまつわるてんこ盛りの胡散臭い話には辟易した。私は、何だって清濁両方あってこそ上手くまわるところがあるだろうと思っているので、別に清廉な政治を期待してはいない。私が求めているのは、誠実な仕事ぶりと、同僚・部下への敬意と節度のある態度だ。どんな仕事にも、規模の差こそあれ「おいしいこ
2024年11月17日 11:19
昨日やった手続きにともない、いくつかの書類を取り直す羽目になり、コンビニでマイナンバーカードを使ってばみばみと取得してきた。マイナカードにはこの1年あまり、色んな書類発行を楽にしてもらえたので、私自身はとても便利に、ありがたく使っている。そもそも、私がマイナカードに抱いていた奇妙な緊張感というのは、最初期の「たいへん危険なので、誰にも見せないように! 落とさぬよう厳重に保管して!」という、今思
2024年11月16日 14:20
こんどこそ、病院に医療スタッフ、家族(私)、施設スタッフが揃い、母の退院、そして退院後のケアについての作戦会議が開かれた。母が「リハビリ……リハビリは大したことはしてないけど、ひとり若い男の人がいてね」と何故かひとりだけについて以前言及していたのだが、理由はすぐにわかった。なんかこうSKY-HIGH系と言えばわかりやすいだろうか。むしろケーシーが絶妙に似合わないほどかっこいい理学療法士兄さん
2024年11月15日 09:49
朝、病院へと出掛けたら、なんと会合は翌日だと告げられた。「すみません、今さらですが、昨日のお電話のときに確かに『明日』と言ってしまった気がします。あの……あらためまして、明日です」たいへん申し訳なさそうな顔で謝られた。あらためまして、て何ですのん。かなわんなー、こういうの。いやだって、「そんなの困ります」と言ったところでどうしようもないし。本来、今は講義前に身体を休めることができたはず
2024年11月14日 11:43
朝から歯医者さん。今日は時間が早かったので手土産を買えなかったのだが、歯医者さんは目下ダイエット中だそうなので、余計な誘惑を持ち込まなくて結果オーライだった。しかし何故ダイエットを……と不思議に思ったら、来週、内科で血液検査があるらしい。そういうところよ。父もそうだったけれど、父の友人も、似たような小手先のごまかしをやろうとするのか……! まったく、似た者同士の悪い爺さんたちである。悪
2024年11月13日 10:15
腰がそろそろ不穏オブ不穏なのと、来週に遠出を控えているのとで、今のうちにと時間を作って整体へ。何かを整えてもらうというより、使えていない部分、強張っている関節を指摘してもらい、改善策を話し合いながらほぐしてもらうという感じ。このあたりの業界で当たり前のようにまかり通っている概念的表現を使わない人なので、議論がしやすくて助かる。医師の顧客が多いというのもむべなるかな。とはいえ、最近の我々のも
2024年11月12日 12:26
昼間はそこそこ暖かいけれど、夜になるとぐんと冷え込むようになった。熱いお茶が美味しい。流行りに乗って、朝は大人用のミロでも飲もうかな、朝ごはんを食べないから、なんもないよりはいいよね、鉄分とかカルシウムとかね……などと思いつつも、まずは加賀棒茶を煎れる。ふと、病棟で看護師さんが出してくれたお茶が「熱くない! まずい!」と憤慨していた昨日の母を思い出す。酷く震える不自由な手でコップを持つのだ
2024年11月11日 10:38
朝のうちに、前庭の植栽スペースの土を整える作業を少し。掘り返してミミズを避難させてから、これで三回目の熱湯消毒。前庭の、秋のヨトウの登場頻度が明らかに下がったので、やる意義はありそう。湯沸かしケトル、たぶんもう10年近く使っている。清掃は定期的にしてきたけれど、樹脂の変色は避けられず、そろそろ交換のタイミングなんだろうな。買い換えたあと、しばらくは庭土の殺菌用アイテムとして働いてもらうこ