編集の仕事 2012年6月号美術手帖増刊『フェルメール 16人が語る最新ガイド』
『美術手帖』編集部から育児休暇を取り、その後北海道に移住して、在宅勤務となった書籍編集長時代に制作した一冊。
「真珠の耳飾りの少女」が来日するのに合わせて、フェルメールの研究者から画家、漫画家まで、幅広いラインナップのみなさんに、フェルメールのどこに惹かれるのか?をインタビューした。
オランダ取材が叶い、私は子どもが生まれてたばかりだったので行けなかったけれど、高校時代、最も好きな映画監督だったピーター・グリーナウェイのインタビューを収録できたことが、本当に本当にうれしかった。
「フェルメールは男の中の男である」という彼のコメントに、わああああ、グリーナウェイらしいと膝を打ったのがいまでも忘れられない。
本当に小さな作品が多いフェルメール。その絵には、やわらかな光があって、他の絵では感じることのない、フェルメールの絵だけにあるムードみたいなものがあって、絵の前に立つと、そこからなかなか離れられない。
そしてずっと見ていると、あれ? この絵ってどこがいいのかな?とだんだんわからなくなっていって、結局、画集で全部の作品を見てみたりして。
そんな特集のつくりがいがあるアーティスト。
info
イラストレーターのすずきももさんが運営する、とても素敵な本とカフェとギャラリーがある「ポンピイェハウス」で、森の出版社ミチクルの本と來嶋の編集の仕事を並べた展示を行わせていただくことになりました!
森の出版社ミチクル 本とカゴと土偶
11月1日ー25日(火水休)
森の出版社ミチクルの活動では、これまで制作した本とともに、最近熱心に取り組んでいるかご編み、野焼きで作品をつくっている縄文土偶も販売させていただこうと思っています!
來嶋路子 編集の仕事
アーティストと一緒にゴールの見えない道を歩いていたら30年が経っていました
11月14日ー25日(火水休)
20歳からアートの本の編集に携わるようになり、さまざまなアーティストの画集や著作集などを担当。これまでつくったアートブックを一堂に並べます。
トークイベント
アートブックの編集について話します
聞き手 佐藤優子(編集者・ライター)
11月17日(日) 14:00-15:30
先着当日20名(予約不要) 1500円(ワンドリンク付き)
満員御礼カゴ編みワークショップ
11月24日(日) 13:00-15:00くらい
定員5名 2000円
要予約 michikururu@gmail.com
プロフィール_來嶋路子 くるしまみちこ
@ michikokurushima
東京出身。大学4年生の頃から、美術出版社でアルバイトを始め、その後『みづゑ』編集長、『美術手帖』副編集長など務める。東日本大震災を機に北海道岩見沢市へ移住。その後もアートやデザインの本の編集を続ける。2017年より人口300名ほどの美流渡地区で出版活動を始め、ローカルのつながりを生かした本づくりを行う。マガジンハウスWEB「colocal」で日々の暮らしを連載中。
ポンピイェハウス
@ponpiyehe
北海道札幌市中央区南6条西24丁目1−27
11:00−18:00(金・土22:00まで)
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